【9/28(日)の重賞推奨馬】
 目次 
中山11R:1ピューロマジック

 パドック推奨馬 
中山11R(スプリンターズS)
8ペアポルックス
7サトノレーヴ
6ナムラクレア

1ピューロマジックは全く太めなし。テンションだけが心配も馬体は上々で
4ママコチャはそれなり、という程度
6ナムラクレアは動きにキレあり
7サトノレーヴは高松宮記念の方が良かった感も馬体はここでは一番
8ペアポルックスへ気配上々。穴の匂い
10ラッキースワイネスは張りもう一歩
11トウシンマカオは毛艶冴えなかった前走よりは良い。ただ気配薄い気が
13ジューンブレアはテンション心配
15ルガルは馬体に迫力はありますが、動きのキレがもう一歩
16ウインカーネリアンはもっと良く見せるので。ちょっと緩いか


中山11R:1ピューロマジック

このレースはアナログベースの予想になります。

まず馬場ですが、中山は今週が最終週になりますが、近年の傾向通りに馬場の荒れ方は激しくなく速い時計も出る状態。土曜2勝C・芝1200m戦が前後半33.8-33.8秒のイーブンペースで1分7秒6ですから、もう少しペースが速ければ7秒3~4は出ていたと思われ、昨年よりも時計は出ています。その昨年のスプリンターズSは前後半32.1-34.9秒の猛ペースで1分7秒0。昨年ほどではないですが、今年もそれなりにペースは速くなりそうですから、少なくとも1分6秒台決着は必至。時計の速い決着への適性は重要になります。伸び所は内有利。土曜の芝レースは6鞍ありましたが、その3着内好走馬18頭中9頭が馬番4番以内、14頭が馬番8番以内でしたので、インを通しやすい内枠有利は明らかです。

続いて展開ですが、ある程度の位置を取る可能性があるのは、内からピューロマジック・ママコチャ・ペアポルックス・ジューンブレア・ルガル・ウインカーネリアンの6頭。ピューロマジックは抑えに掛かるので2列目か3列目のインでOKのスタンス、ジューンブレアも近2走同様に内に入れて2列目を狙うので出して強くは出して行かず。ママコチャはインのポケットを狙い、ペアポルックスはその外隣狙い。ルガルとウインカーネリアンは8枠だけにボケッとしていれば自然と外回しになるわけで、馬場的に川田Jも三浦Jもそれだけは避けたいと考えているでしょうから、まずは出して行って内を切ってインに入り込み、ラチ沿いか内から2列目を欲するでしょう。ならば自然とウインがハナ、ルガルはウインを行かせて外に切り替えての2番手になるはずで、隊列自体はある程度スムーズに決まるでしょう。ただ、外枠から内を切ってハナを奪うためには相応に出す必要があり、自然とペースは上がるはず。極端なハイペースではないですが、概ね前後半32.8-34.0秒~33.0-33.8秒程度のペースを予想。スプリンターズSとしては落ち着いたペースと言えて、かと言ってスローでもないので差し馬の台頭は簡単ではなく、内前決着濃厚と考えます。差し馬については外回しタイプでは厳しく、馬群を割って伸びて来られる馬だけにチャンスが生まれるでしょう。

 【2025 スプリンターズS】 
1ピューロマジック
6ナムラクレア
15ルガル
4ママコチャ
7サトノレーヴ
11トウシンマカオ
13ジューンブレア
8ペアポルックス
16ウインカーネリアン

本命1ピューロマジック
類稀なるスピード能力を武器に逃げる競馬で3歳夏までにスプリント重賞を2勝しましたが、秋以降は段々とコントロールが利かなくなる面を見せたこと、冬場は得意ではないようで本来の走りを見せられなかったことも重なって頭打ちに。そこで有り余るスピードを終いに転化するために控える競馬に舵を切ったのが今年に入ってからで、2走前(25アルクォーツスプリント)では5着健闘、前走(25アイビスSD)では重賞を勝って結果を残しており、早くも控える競馬に目途を立てています。
そしてこの差す競馬に転換した2戦がいずれも素晴らしくて、25アルクォーツスプリントは結果こそ5着でしたが、日本式で前後半34.0-33.8秒のペースですから全く展開が向かなったことに加え、残り600mまでは前が壁で動けず、進路が出来たと思った残り400m地点では故障した前の馬を避けるためにブレーキを掛ける大不利も重なったのですから、普通ならば万事休すで後方のままのフィニッシュとなっても不思議ない状況。それが残り350mで外に出されると猛然と差し込んだのですから立派で、2馬身の不利+一旦減速したところから再加速する負担を考えると少なく見積もっても3馬身のロスがあった中で勝ち馬と3馬身差ですから、スムーズならば勝ち負けになっていたと考えれば、かなり評価すべき結果でした。
そして、続く25アイビスSDでは千直戦では不利な6番枠から勝ち切っただけでも優秀ですが、外ラチに寄せることなく馬場の真ん中を走らせ続けた上で勝ったのですから素晴らしく、あれははっきり言って千直戦では完全な負けパターン。勝てたのはひとえに馬の力が抜けていたからで、クビ差の着差以上に力差があった内容。時計も近5年では抜けてレベルが高かったですが、1000mはやや短かったようで、ようやくトップスピードに乗ったところがゴールでしたので、まだ時計は詰められた内容(パトロールビデオを見ると良く分かりますが、ゴール手前あたりからかなり伸びている)。自身の上がり3F31.5秒は新潟千直戦史上最速の優秀なものでしたが、こういった記録も含めて非常に優秀な内容で、差す競馬が板についたと共に有り余るスピード能力を末脚に転化させることが出来たことも証明することになりました。
近2走の内容から昨年のように暴走して自滅することはありませんし、その昨年では前半3F32.1秒と完全にオーバーペースで逃げながら0.5秒差8着に踏ん張ったこと、2走前では欧州一流スプリンターであるビリービング(英愛のスプリントG1で4度の馬券内好走歴を持つ)と実質的に同程度のパフォーマンスを残せていたこと、前走で下したテイエムスパーダが25セントウルSで理想ではない非逃げ競馬ながら0.2秒差4着に健闘したこと、これらの事実から能力も通用することは間違いなし。その上で現代のスプリンターズSでは絶対に必要なロスのない立ち回りが出来る絶好の最内枠まで取れたのですから完璧で(現在、8年連続で馬番3番以内から1頭以上の馬券内好走馬が出ている)、条件は完璧に揃った感。それにも関わらず、未だ本馬の能力を正しく認識出来ないライトファンが不当に低評価していてオッズの旨味もあるわけですから、迷わず本馬から大勝負を仕掛けるべき今年のスプリンターズSです。尚、調教後馬体重から当日は大きめに馬体重が増えていると思いますが、見た目に全く太くないですから心配不要です。

対抗6ナムラクレア
ここまで1400m以下では18戦15好走の超堅実派。良馬場でも不良馬場でも走りますし、野芝も洋芝も不問。右回りも左回りもお構いなく走れば、直線平坦コースも急坂コースも関係なし。正にオールマイティーだからこそこれだけの安定した結果を残せているのですが、あえて一点だけ不得意パターンのレースがあるとすれば、それは追走に脚を使ってしまう場合。1400m以下では凡走レースは3戦のみですが、その内の2戦は不利が甚大だったもの(5着に敗れた24キーンランドCは直線で最内を突いた際にエトヴプレと2度ほど接触しバランスを崩す甚大な被害。8着に敗れた25函館SSは3~4角中間で故障馬の煽りを受けてブレーキを掛ける甚大な不利。そこからルメールJはやる気なく、ゴール前でも進路が無くなりブレーキを掛ける不利)ですが、唯一不利なく敗れたレースが自身の前後半ラップが33.5-34.5秒の前傾ラップだった22スプリンターズSで、このレースだけ飛び抜けて自身の前後半差が大きいレースになっています。また、古馬混合戦の芝1200m戦は12戦していますが、前述の不利を受けた2戦を除く10戦で自身の前後半ラップが前傾ラップだった場合は【2-0-3-1】連対率33.3%に対し、後継ラップ戦は【1-2-0-0】連対率100%と前傾ラップ戦では取りこぼしが目立ちますから、基本的にはゆっくりと追走する形がベストです。
そんな本馬にとってコース的にはよりペースが上がりにくい中京芝1200mの方が戦い易いのですが、今回はメンバー的にそこまでゴリゴリのハイラップは刻まなさそうですし、ゲートが悪く後ろから進めることになるでしょうから、中山でも特に問題はないでしょう。近年のこのレースでは後ろから進めることが不利にはなりますが、どんな状況でも確実に終いに脚を使う馬で昨年は上位9頭中で唯一3角9番手以下から差し込んでいますし、馬群を割って伸びることが出来ますので、その点についても心配は要りません。かなり熱のこもった調教内容も好感が持てるものでデキに不安もありませんので、人気馬の中では本馬を最上位に採りたいです。

単穴15ルガル
本馬が最初に特大のポテンシャルを見せつけたのがアグリを0.5秒ぶっちぎった24シルクロードSで、このレースが前後半33.4-34.3秒とペースが上がりにくい京都芝1200mにしては速い流れだったレース。また、G1制覇を飾った24スプリンターズSが同32.1-34.9秒の猛ペースで、逃げ馬から離れた位置を追走していた本馬でも同32.8-34.2秒のハイペース。こういうハイラップを追走して強い基礎スピード型である一方で、同33.7-33.7秒の平均ペースだった23京阪杯ではトウシンマカオに完敗し、同34.9-34.0秒のスローペースだった24高松宮記念では10着大敗(このレースは骨折の影響もあったかも知れませんが)。現地計測で同34.39-33.76秒のスローペースだった24香港スプリントでも大敗を喫し、同33.8-34.1秒と速めの平均ペース程度だった25高松宮記念でも7着敗退と、ペースが上がらない流れではそれほど強い馬ではありません。
それだけに序盤からペースが上がりやすい中山芝外1200mへの適性は高いですし、それは昨年の覇者でもあるので当然です。ピューロマジックがレースを引っ張った昨年とは違ってそれほどペースが速くなりそうにないメンバー構成であることは気になる材料ですが、それでも前後半差1.0秒程度には上がりそうですし、ラスト3-2F地点で0.3秒と0.4秒のペースアップがあった過去2回の高松宮記念よりはかなり戦い易い舞台ですから、極端なハイラップを刻まずとも問題はありません。大きな問題になるのは長休明けの臨戦過程と8枠ですが、前者については調教過程と動きを見る限りは心配なし。後者については大きな試練ですが、幸いに内にガリガリ行きたいタイプはおらず、本馬のテンのスピードを持ってすれば案外あっさりと2番手が取れロスなく回って来れそうですから、これも過度に心配する必要はないでしょう。ただ、前走(25チェアマンズSP)でも出遅れたように、ゲートが不安定でちょっとしたことでも出遅れる点は心配(前走は隣の馬がゲートを蹴ったことを気にして出遅れたと言う話)。国内では安定してスタートは出ていますがリスクには違いなく、もし出遅れると外回しの競馬になりますからチャンスは減少。その怖さがある分で2列目の一角の扱いまでです。

4番手4ママコチャ
もう広く知られることになりましたが、寒くなると硬さが出てしまって能力を発揮出来ないタイプ。OP昇級後は14戦8好走の成績ですが、そこから厳冬期である12~2月のレースを抜くと11戦8好走。この中で24高松宮記念はこの週だけかなり気温が下がっており、栗東の平均気温は週を通じて5度以下でしたから、寒さに弱い本馬には最悪の環境(レース当日の中京も雨で最高気温9度)。これも除くと10戦8好走まで好走率は上昇し、馬券に絡めなかったのはマイルのスローペースで折り合いを欠いて自滅してしまった23阪神牝馬Sと、0.1秒差4着と「凡走」と言うのは憚られる24スプリンターズSの2戦のみですから、暖かい時期ではしっかり能力を発揮出来ると考えて良いです。
そして、その8つの好走レースの内7戦は重賞で、3つはG1でのもの。これらの実績は今回のメンバーでも上位に位置しますから、後は走れる条件・状態であるかだけが焦点に。その条件面については、23スプリンターズSの覇者だけに中山芝1200mの舞台適性には不安はなく、25オーシャンSは開幕週馬場の下で1分7秒1の時計で完勝しているように速い時計の決着は歓迎。G1を勝った24スプリンターズSが前後半33.3-34.7秒のハイペースだったのに対し、25オーシャンSは同33.7-33.4秒のスローペースだったようにペースは不問で、以前は課題だった折り合い面も近走では進境を見せており不安なし(前後半33.9-33.2秒の前走では流石に多少力みましたが、あそこまで緩くなるとは考えにくい)。枠は絶好の内枠でロスなく立ち回れるものですから、一見条件は完璧なように思えます。ただ、同じセントウルS2着からのローテーション、時計が速い馬場、内枠と条件が酷似していた昨年では4着に敗れており、これは厳冬期ではない1200m戦としては唯一の凡走レース。前を掴まえられず後ろには差されるレース振りも本馬としては平凡なものでしたが、中2週の詰まった間隔がパフォーマンスを落とす原因であったならば今年も同じパターンになる可能性が。これがかなり気になるポイントで、これを克服出来ていれば圏内好走の可能性は高いですが、走って見なければ分からないのが正直なところで、このリスクがある以上は2列目の一頭程度の評価がベターだと思われます。

7サトノレーヴ
現在4戦連続G1で3着内好走中。勝ち鞍は25高松宮記念だけですが、24香港スプリントと25チェアマンズスプリントプライズの勝ち馬は現在世界最強スプリンター候補のカーインライジングでは仕方ないですし、25QE2世ジュビリーSも勝ち馬とは半馬身差で3着には2馬身の決定的な差を付けていますので質は高く、今や世界的スプリンターと言っても過言ではありません。従って当然ながら国内戦では能力上位で、現時点での国内トップスプリンターが集まった今回のメンバーにおいても格はひとつ上です。
ただし、競走馬はどんな環境でも等しく走るわけではないのが競馬の面白いところで、本馬の場合は今の中山の馬場が大きなネックに。具体的には野芝オンリーの高速馬場ではパフォーマンスを落とす可能性が極めて高いと言うことで、1分7秒0の決着時計だった昨年のスプリンターズSではキャリア最低着順となる7着に敗れています。このレースでは前走で16㎏増えた馬体が更に4㎏増えた過去最高馬体重が足を引っ張った可能性も考えられるわけですが、1分7秒1の高速決着だった24春雷Sでも2着サーマルウィンド、3着ヨシノイースター、4着カルネアサーダらの格下相手に頭+クビ+クビ差の大接戦による辛勝で明らかにパフォーマンスを落としていることから、24スプリンターズSは馬体重と高速決着の二重苦がパフォーマンス低下の原因であると推察されます。それ故に当時よりも時計が出る可能性がある今年もパフォーマンスを落とす可能性は十分に考えられますから、実績を鵜呑みにするのは危険。その上で1人気に支持されるのであれば、消えてしまっても構わない印に留めるべきだと考えます。

11トウシンマカオ
5走前(24スプリンターズS)を迎えるまでは「母父スペシャルウィークを由来とする揉まれ弱さを持っていることから揉まれる競馬はマイナスであること」「左回りは外に張る面があるため能力が削がれること」「良馬場ベストなので道悪がマイナスになること」を本馬の特徴として挙げ、中でも揉まれるか否かについては最も重要なファクターだと考えていましたので、2番枠は厳しいだろうと24スプリンターズSではかなり評価は下げました。ただ、終わってみれば終始ラチ沿いを追走し、直線もそのままインを差して来たのですから驚き。もちろん年齢を経て経験値を積み上げたが故に克服出来たのかも知れませんが、あの結果を見て改めて本馬のレース映像を全戦見直した時に「結局、馬場さえ良ければ走れると言う単純な馬だったのではないか?」との仮説に行き着きました。
もう少し詳しく書くと、道悪や洋芝など下が緩い馬場がダメなタイプなだけで、これまでの芝1200m戦で野芝(洋芝とのハイブリッド馬場含む)且つ良~稍重馬場だったレースでは【5-1-1-2】に対し、洋芝or野芝でも重~不良馬場だったレースでは【0-0-2-4】と両極端なものに。走れる条件で挙げた5勝中4勝は重賞で、一度ある2着はG1ですから極めて質が高く、重賞4勝の内3勝は2着に0.2秒以上差を付ける完勝ですから、野芝の良馬場で走れればかなり強い馬だと考えるべきでしょう。
従って、野芝100%の良馬場で走れる今回は条件的に文句なく、飛びが大きく窮屈に走らせたくないタイプだけに外過ぎない外目枠も丁度良い枠。昨年は1分7秒0の時計に対応し、2走前(25京王杯SC)ではレコードタイムで走破したように時計の速い決着も歓迎ですから、今回はかなり良い条件が揃っていると思います。ただ、気になるのが前走(25セントウルS)の内容で、パフォーマンスを落としたのは14㎏も減った馬体重の影響でしょうが、なぜそうなったかが問題。今回も当時と同じ坂路での最終追い切りで、坂路オンリーでの調整はデビュー以来初めて。ここに来ての調教内容変更には違和感しかなく、もしかすると何かしらの問題を孕んでいるのではないでしょうか。同じ高柳瑞樹厩舎で晩年は脚元の問題でパフォーマンスを出せなかったスターズオンアースもキャリア終盤にはきな臭い調教内容でパフォーマンスを落としており、どうにもあれがダブります。

13ジューンブレア
芝1200m4戦4勝で迎えたのが2走前(25函館SS)でしたが、例えば3走前(25アクアマリンS)は終始2番手馬に絡まれながらもハイペースを逃げ切る強い競馬ではあったものの、時計的に重賞即通用と言えるものではなく、また揉まれる競馬を経験したことが無かったことからも正直なところ半信半疑。ただ、レースはインのポケットで競馬を進めて直線で外に持ち出すセンス十分な立ち回りが出来ましたし、最後の最後に差されはしたものの前後半32.5-34.1秒の激流を先行する苦しい展開を粘ったことを考えると立派。同じ位置で競馬を進めた5着ペアポルックスには0.4秒の決定的な差を付けましたが、このペアポルックスがG3で上位の存在ですから、同馬をモノサシと考えても十分な内容だったと思います。
そう考えると前走(25CBC賞)でも勝てなかったのは物足りないですが、このレースは前後半34.0-33.4秒のスローペースでしたので、ハイペースを前で受けて頑張ることに良さがある本馬には嬉しくない流れ。折り合いに不安があって案の定道中は力んでいたことからも理想の展開では無かったですが、それでも終いにはしっかり脚を使って勝ち馬を追い詰めていましたから立派で、緩い流れからの終いの一脚も持っていることを証明出来た点で意味があるレースでした。
このように重賞2戦では勝てずとも中身は濃く、流れ次第で粘り込めても良いだけのポテンシャルは持っていると思います。今回はそこまで強烈に速いラップを踏むことは無さそうですからチャンス十分。ただ枠はもう少し内が欲しかったですね。

8ペアポルックス
水分を多く含む緩い馬場は好まないタイプで、パンパンの良馬場向き。ここまでのキャリア15戦から稍重だった3戦と良馬場発表でもかなり水分を含んでいた25高松宮記念を除けば11戦10好走と極めて堅実ですから、時計が出る良馬場で走れそうな今回は自身の力は発揮出来るでしょう。ただ、重賞で連に絡めたレースは24葵S=前後半33.2-33.9秒、24ラピスラズリS=同33.7-33.5秒、25オーシャンS=同33.7-33.4秒、25キーンランドC=同33.6-34.6秒と全て前後半差1.0秒以内の前傾戦か後傾戦。一方、同32.5-34.1秒だった25函館SSでは5着、同33.3-34.8秒だった25青函Sでは3着とパフォーマンスを落としており、ハイペース耐性に欠けることが大きな弱点です。
そんな本馬にとってテンからペースが流れやすい中山芝外1200mへの相性は良くないですが、今回は極端なハイペースは避けられる可能性が。その点で前で受けられる優位性はあるはずで、その点だけを評価して押さえます。

16ウインカーネリアン
前走(25キーンランドC)は放牧先から馬体を減らして戻って来たと言う話で、戦前からデキの悪さを指摘していましたので、前走についてはノーカウントで良いでしょう。逃げてもペースを落とさなければ残せないタイプですが、今回はそれが叶いそうなメンバーではありますので、本馬もペアポルックス同様に位置が取れると言う理由だけで押さえます。

【買い目】
3連複
1-4,6,15-4,6,7,8,11,13,15,16(18点)

1-4-6(2,000円)
1-4-7(4,200円)
1-4-8(400円)
1-4-11(1,000円)
1-4-13(700円)
1-4-15(1,000円)
1-4-16(200円)
1-6-7(4,000円)
1-6-8(300円)
1-6-11(900円)
1-6-13(600円)
1-6-15(1,000円)
1-6-16(200円)
1-7-15(2,200円)
1-8-15(200円)
1-11-15(600円)
1-13-15(400円)
1-15-16(100円)

合計20,000円

以下は、無印馬の短評です。

ヨシノイースター
3勝Cを勝った13走前あたりから突如としてゲート難を発症し、OP昇級後の3戦はそれが原因で馬券外凡走を繰り返しましたが、ゲートが安定した9走前からは成績が安定し、以降は9戦5好走。馬券外に終わった4戦中で24オーシャンS(4着)は直線で馬場の悪い内を通された分で2着とハナ+頭差ですから、通す位置が違えば3着はあったであろう点で評価出来ますし、25米子城S(4着)は休み明けで馬体重8㎏減、調教過程もやや急仕上げと思えるものでしたから状態が本当では無かったであると考えれば見直しは可能。そして24セントウルS(8着)は道中で落鉄と、4戦中3戦には明確な敗因が存在します。
従って馬柱の見た目以上に安定しているのですが、どんな条件でも同じだけ走れるわけではなく、パワー型のワンペース馬なので過度に時計が速くならない馬場が理想。24春雷Sで1分7秒2で走破は出来ていますが超高速馬場下で10着まで1分7秒5以下で走れる馬場でしたし、サーマルウインド程度に後ろから差され、4着カルネアサーダとクビ差ですからパフォーマンスは低いもの。9走前以降で連に絡んだレースにおける自身の走破時計は全て1分7秒9以上ですから、時計が出る馬場はマイナスです。また、安定した成績ではあるものの、勝ったのは非重賞戦だけ。トウシンマカオ・サトノレーヴ・ピューロマジック・ヤマニンアルリフラ・カンチェンジュンガら今回出走するような強い相手にはきっちり負けて来ただけに根本的な能力的にここでは見劣る感があります。追い切りを見る限りデキも緩やかに下降しているように見えましたので、絶好枠を得た怖さはあるものの、ここは適性・能力・状態全てで評価は出来ません。

ダノンマッキンリー
デビュー時からずっと折り合い不安を抱える本馬。ここまで重賞を2度勝利していますが、24ファルコンSは前後半33.8-34.7秒、24スワンSは同34.0-35.0秒とペースが速くなったことで共通します。ただ、同33.3-34.7秒の前傾戦で流れは良かったはずの24UHB賞、同33.6-34.3秒と最低限は流れた24キーンランドCでは共に掲示板外に敗れているように、あくまでベストは1400mで1200mは少々忙しい感。2走前(25アルクォーツスプリント)こそ4着に健闘しましたが、あのレースは日本式で前後半34.0-33.8秒の緩い流れでスプリント適性が問われなかったレースですから、あのレースを持って1200mも大丈夫と考えるのは早計です。加えて、位置が取れない脚質も近年のこのレースでは致命傷になりかねず、これらから今回は条件が合わない感。ロスなく運べるこの枠こそプラスですが、これだけで全てをカバーできるとは思わないので。

カンチェンジュンガ
それまでの好走歴が全て外を回す競馬、時計が速い決着には対応出来ないレースぶりだっただけに、内枠且つ1分7秒台決着必至だった前走(25セントウルS)では深く考えるまでもない消し評価に。それが直線では馬群を割って伸びつつ1分7秒4の時計で走破したのですから驚きで、これまでの弱点を全て払拭したような好走でした。あのレースが出来るならばより安定して走れると思うのですが、変わっていないのは位置が取れない脚質。週中ブログでも書いたように近年のスプリンターズSは立ち回り重視の傾向が強くなっており、過度に外を回さないこと、ある程度の位置で進めることが好走への重要なポイント。スプリンターズSらしいラップ傾向が強まった2017年以降において、前走の残り600m地点で先頭と1.0秒以上離れた位置を追走していた馬は【1-1-1-34】とかなり成績は悪いだけに、前走で先頭から1.3秒離れた位置を追走していた本馬には今回の舞台が致命傷になる可能性があります。また、前走の時計・ラップレベルは低く、ママコチャはともかくトウシンマカオの状態がいまいちだったことで勝ち切れた面が。その前走からトウシンマカオはパフォーマンスを上げて来ますし、トウシンマカオより評価が上の馬が4~5頭存在するわけですから、同じだけ走っても圏内には届いて来ない計算。

ドロップオブライト
本馬はあまり揉まれ強くなく、道中はともかく直線では外に馬が居ない状態を作りたいタイプ。キャリア中で11度ある馬券内好走歴の内の9度は直線で外を通したもので、3勝C戦以降の21戦で直線で外に出せなかったレースは【0-0-1-6】です。従ってまずは外に持ち出すことが大命題となるわけですが、終始外回しの競馬をした25高松宮記念や25北九州記念では負荷の大きい立ち回りが堪えてゴールでは脚が上がっていましたし、何よりも立ち回り力が求められるのが近年のスプリンターズSですから、外回しの大味な競馬では結果は知れているでしょう。ならば道中はインで我慢をして直線だけ外に持ち出す2走前(25CBC賞)のような競馬が理想ですが、9番枠からそれが叶うか、それほど上手く進められるかと言うと半信半疑。また、25CBC賞ではスローな展開をものともせずに素晴らしい末脚で4着まで差して来ましたが、スローペースだった1600mの前走(25京成杯AH)でも2着好走したことから、今ではペースが速い1200m戦への対応力が落ちているのでは?とも。これらから今回は条件が合わないと思われ、距離延長かペースが緩くなる条件で狙いたいです。

ラッキースワイネス
2023年までは間違いなく香港のトップスプリンターでスプリントG1を4勝の実績は今回のメンバーでも最上位に位置します。ただ2024年以降はG2を1勝したのみで6戦して4度の馬券外凡走を喫していますので、往年の力はないと考えるべきだとは思います。ただ、6走前(24センテナリースプリント)はスローペースを出遅れて後方追走になる展開不利、5走前(24クイーンズSJC)はベストより長い1400m戦でレース振りもラスト1Fで脚が上がってしまったものですから距離が敗因、3走前(25チェアマンズSP)は骨折による一年ぶりの実戦なので情状酌量の余地ありの敗戦、2走前(25シャティンヴァーズ)はハンデ戦で61㎏を背負ったレースで、勝ち馬とは5㎏、2,3着馬とは9㎏もの斤量差があっては仕方のない敗戦。このように全ての馬券外凡走レースには小さくない敗因が存在しており、馬柱から受ける印象ほど能力が落ちているとは思えません。
それでも、前走では4㎏の斤量差があったカーインライジングが残り200mで完全に流した内容で0.3秒差。カーインライジングが最後まで真面目に走っていれば0.5秒差、斤量差が無ければ1.0秒程度の差はあったと思いますが、これは25チェアマンズSPで付けられた着差とほぼ同じ。そしてその25チェアマンズSPの2,5着がサトノレーヴとルガルで、この2頭と同等程度の力を持っている馬が今回2~3頭出走していることを考えれば、力を出し切れたとしても上位3頭には入って来られないだろう計算。ましてや近走では出脚が付かなくなっていて、中団~後方追走を余儀なくされるレース振りになっていますから尚のこと厳しく、それなりには走って来ると思いますが圏内には届かないでしょう。

ヤマニンアルリフラ
6走前(24ジングルベル賞)で2階級格上挑戦ながら勝利を収めてからは6戦4勝と覚醒した感がありますが、2走前を迎えるまでに芝で走った2戦のラップは前後半35.4-34.2秒と同34.3-33.9秒ですから共にスローペース。ダートで挙げた1勝も同35.9-36.4秒とダート短距離戦にしてはペースは流れておらず、直近4戦で唯一勝てなかった4走前が同34.7-37.0秒の前傾消耗戦。これらの戦歴から、典型的なスプリンターではなくもう少し長めの距離に適性があるだけに、短距離の基礎スピード戦は合わないのでは?と懐疑的に見ていた2走前(25北九州記念)でしたが、終わってみれば前後半32.5-35.3秒の超ハイペースを追走してキレイに差し切ったわけですから見立ては間違っていたわけで、あのようなペースでも強い勝ち方が出来たことでレースの幅は広がったと思います。
ただ、前走(25CBC賞)では3走前までに良績を残していた前後半34.0-33.4秒の緩い流れでも結果が残せず。確かに展開は向きませんでしたし、直線では外に出そうとするもブロックされて思うような進路取りが出来ませんでしたが、それでも前にスペースがある状態でも脚が使えていなかったのは事実で、かなり案外な内容でした。そしてその理由になったのは戦前に懸念材料として挙げていた時計の速い決着であると思われ、1分8秒0はある意味で自分が走れる時計ではきっちり走った結果。これらから1分6秒台も視野に入る今回の馬場には対応出来そうにないですし、立ち回り力が必須のこのレースにおいて12番枠も少々外過ぎた感。

カピリナ
芝に転じてから7戦4勝。3戦勝てなかったレースがありますが、6走前(24知床特別)はまだ折り合い不安があった時期で、外枠で前に壁が作れずに行きたがり3~4角中間で早々に先頭に立つ競馬。コーナーでは4頭分外を通す負荷の大きさでもあって終いに我慢が出来なかった明確な敗因が存在するレース。3走前(25シルクロードS)と2走前(25愛知杯)は共に勝負所で手応えが渋くなりましたが、荒れ馬場に脚を取られて進みが悪くなったもので、これらは馬場が敗因になったレース。足を取られない馬場で折り合いを付けられたレースでは4戦4勝と底を見せていないのが現状ですから、決して甘く見て良い馬ではありません。
ただ、前走(25函館SS)はインベタで距離ロスなく回って来られた上に前後半32.5-34.1秒と差し馬向きのペースに恵まれたもので、その上で展開不利だった2着ジューンブレアと長い写真判定の末にようやく勝ち切った内容でしたから、G1基準で考えると少々物足りません。また、今回は当時のようには上手く進められないであろう枠であることもマイナスで、この枠では行っても控えても3頭分程度の外回しを強いられるでしょうから、当時よりもパフォーマンスを落とすだろうと考えると流石にここでは足りないだろうと思われ・・・