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皆様、こんばんは。

5月4週の振り返りです。

今月は謝罪してばかりですが、5月4週もご期待を大きく裏切る結果でした。いずれもかなり自信があるレースだったですし、オークスについては煽りに煽った上での惨敗ですからショックは大きかったですし、皆様には顔向け出来ません。本当に申し訳ございませんでした。折角調子が上がって来た4月から再降下で大きく信頼を損ねてしまいましたし、今更もう言い訳などはないのですが、そういったことは抜きにして敗因はしっかり語っておかなければいけません。

一番大きかったのは2戦いずれも展開予想が真逆になったことで、ここ最近はこのパターンでの外し方が多くなっています。「予想が当たるか外れるか以前に、展開予想が当たるか外れるかの二択では予想精度が落ちるのは当然」と思われる方がいらっしゃると思いますし、事実として私も以前はその点に強い疑問を感じた時期もありました。ただ、競走馬の能力はある一面からのみ語られるものではなく、様々な条件・状況の中で変化するもの、と言うのが根本的な考え方。分かりやすい例を挙げると、パンサラッサは速い脚が無い代わりに持久力に優れた馬ですから、ハイペースで逃げて後続との物理的な距離差を作った上で初めて一線級馬と互角に渡り合えるわけで、他馬に合わせたような逃げ方では後半に速さ負けする凡庸な馬でしかありません。また、エンブロイダリーは基礎スピードに優れたタイプですから、他馬がバテるような追走ペースで強さを発揮する一方で、各馬が余力を持って後半に入るレースでのパフォーマンスは凡庸ですし、それは図らずも昨日のオークスでも証明することになってしまいました(まあオークスについては折り合い問題の方が大きかったですが、それ以前もスローペースの競馬のパフォーマンスは少なくとも重賞級と言えるレベルではない)。つまり、数年に一頭現れるスーパーホースを除けば「どんな条件でも強い」馬など存在はせず、「強い、弱い」と言う概念は状況によって変化します(「本当に強い馬はどんな馬場でも強い」とか訳の分からない論理をさも当然のように語るファンが居ますが、あんなものも大嘘)。
従って、少なくとも私の競馬観では展開想定が無い状態で予想を行うことは不可能。かと言って、「スローペース想定ではこの買い目、ハイペース想定ではこの買い目」とペースパターン毎に買い目を用意していては、買い目の数が膨大になり、それで長期的な収支を安定させることは無理です(終始無視で目の前のレースを当てることだけが目的であれば良いのですが)。これらから、どうしても予想結果が展開に左右されることは仕方なく、逆に展開を決め打つ=買い目を制限することで十分な回収が見込めるわけですから、スタイルが間違っていると考えるのは早計かと考えます。問題は展開予想の精度の低さであって、改善するならばまずそこ。オークスが終わってからずっとそのことを考えていましたが、やはり結論はそうなります。このスタイルを変えるためには、そもそもの競馬観を変える必要があって、それは一朝一夕に出来ることではありませんから、とにかく今出来ることは現状のスタイルの中で展開予想の精度を上げること。また信用を失ってしまった現状ではありますが、それでも予想を見て下さる方々のためにも、一日でも早く調子を上げられるように努力します。

 【2025 オークス】 
5リンクスティップ
1アルマヴェローチェ...2着
7レーゼドラマ
12ブラウンラチェット
16ゴーソーファー
13タガノアビー...3着
10タイセイプランセス
9エンブロイダリー


パドック推奨馬→5リンクスティップ、7レーゼドラマ

期待値レベル:9
予想結果:不的中(3連複9点、3連単4点)
投資20,000円→回収 0円
オークス
レースラップ
12.3-10.6-11.9-12.6-12.6-12.7-12.9-12.9-12.5-11.6-11.4-11.7(60.0-60.1)

このレースの鍵を握っていたのはレーゼドラマ=坂井瑠星Jで、本馬の存在がなければスローラスト3F と想定していたでしょう。ただ、レーゼドラマはとにかく持久力に優れたタイプで、それは当然陣営も把握。だからこそ「持久力勝負に持って行きたい」のコメントは直前だけではなく1週前時点から再三出していました。ただ、2F目10.6秒のラップが示すように自ら逃げることも厭わない姿勢でしっかり出して行ったものの、外からエリカエクスプレスに行き切られる最序盤。これ自体は想定内だったものの、想定外だったのはケリフレッドアスクに閉められたことで、これによりイン2番手で動くに動けない位置に押し込まれることに。結果、4F目から緩みまくってのラスト3F戦に。想定ではレーゼドラマが逃げても外2の位置からでも前にプレッシャーを掛けての5Fロンスパ戦=スタミナを振り絞るような展開になるだろうと考えていただけに、ほぼ逆の展開になってはお手上げでした。
残念だったのは坂井瑠星Jの最序盤の対応で、しっかり出して行ってはくれたものの、外を牽制する動きではありませんでした。

スタート直後
レーゼドラマ

スタート後200m(早々に内ラチに寄せようとしていることが分かる)
レーゼドラマ2
外からエリカエクスプレスが中を切って来ることは十二分に予想されただけに、一番避けるべきは内に押し込まれるパターンだったはず(正にそれは現実となった)。逃げられずとも外に切り替えられる準備は絶対に必要だったはずで、そうなると素直に内ラチを目指すルートではなく、ほぼ真っすぐに出してエリカを切り込ませにくくなる策は必須。それでも前に出られて逃げられたとて、エリカは内ラチに寄せるわけですから労せず外2番手は取れていて、ケリフレッドアスクに外から被されることも無かったでしょう。こういう予備動作なく、あっさりと内に押し込まれたのは坂井瑠星Jのボーンヘッド。私の予想云々ではなく、持久力を生かしたい=自らペースコントロールしたいレーゼドラマにとっての最悪パターンを想定していればこの対応は無かったはずで、これは一言で本当に残念な対応でした。

1着消カムニャックを消した主な理由は「外枠且つスローペースでの折り合い不安」「ロンスパ戦への対応不安」「パンパンの良馬場が理想」と言うものでしたが、このスローペースでも十分に折り合いを付けられていましたし、結果的に馬場も全く問題なし。ラスト3F戦になったことは幸運だったとは思いますが、基本的な見立てが大きく間違っていたと言わざるを得ず、私の見る目が無かったとしか言いようがありません。
基本的にレース中はリンクスティップを中心に見ていましたが、そのリンクスティップの外から進出した4角の手応えは痺れるもので、あれを見た時に「あぁ、もう終わった」と思ったほどでした。パドックでは次点評価馬として推奨しましたが、余程デキが良かったのでしょうね。また、このテンションが上がる本番の空気且つスローペースで前走以上に折り合いがついたのは陣営の手腕としか言いようがなく、開業25年目にして現役最多G1勝利調教師となった友道調教師(友道厩舎)の底力を見た感もあります。やっぱり一流は凄いですね。ただカムニャックは小回り対応、非瞬発戦対応など、まだまだ証明出来ていないことが多く、これで同世代牝馬の頂点に立ったと考えるのは早計。秋は過信し過ぎないことも重要だと思います。

2着○アルマヴェローチェは一連の調教過程から6kg減の馬体重は狙い通りだったはずで、やはり桜花賞よりもここが本丸だった感はあります。好発を切って道中はインの2列目。適度に前進気勢がある程度で十分にコントロールは利いており、インベタで回って来たこともあって道中の消耗は最小限。4角ではスムーズにレーゼドラマの外に出し、直線は逃げた8枠2頭の後ろでギリギリまで我慢。この2頭がバテて開いた間を突いて全開スパートしたのが残り300mあたりですから仕掛けのタイミングも適切で、ある意味で難しいこの枠から完璧に回って来たと思います。上村師は「仕掛けをひとつ遅らせても良かった」と語っているようですが、いやいや、前が開いたあの状況で仕掛けを遅らせるなんて無理でしょうと。結果論でしかないです。カムニャックに劣ったのは距離。残り200m標手前で左手前に戻したかと思えば、残り100mでは再度右手前に。馬自身はかなりしんどかったのでしょうね。それでも最後まで歯を食いしばって頑張って僅差2着に食い下がったのですから、人馬共に悔しいでしょうが悔いはないでしょう。ナイスライド、ナイスファイトでした。秋の最後の一冠は何とか報われて欲しいな、と一競馬ファンとして願わずにはいられません。

3着△タガノアビーは前走ラップが23京都新聞杯を勝ったサトノグランツと同レベルのハイレベルさ。また、調教量不足且つ苦手な馬群内追走から直線スムーズさを欠いた25フローラS5着もその状況を思えば評価出来るもので、それ故にこの好走も驚くものではありません。ただ、日程が強行軍だったこととオークスで穴を開けるパターンの軽馬体重馬ではないことで相手の一頭に留めましたが、もう少し思い切った評価をしても良かったですね。
ただ、かなりレース内容に注文が付くタイプだけに、出遅れつつ他馬と接触して最後方からの競馬となたことは展開的には不利も、他馬を気にする本馬の性格的には最高の形でしたし、馬場の良くない最内を突いたことは馬場バイアス不利はあれども、周りに馬がおらずタイトにならなかった点でプラスに。それだけに再現性が高い好走とは言えず、普通の競馬をすると普通に負ける可能性もある点で、今後も安定して走れるタイプではありません。

4着消パラディレーヌはゲート不安と揉まれ不安を主な理由として無印にしましたが、スタートはやや出遅れた程度で二の脚で挽回できた程度でしたし、道中はインベタで回って来ましたが全く問題なかったですね。この点は過小評価し過ぎましたが、タイプ的にはもう一列前の位置で摩擦の小さい競馬が理想ではあるでしょうね。ラスト1Fの脚色から若干距離が長かった感じもあります。

5着◎リンクスティップはポイントのひとつだったスタートをクリアして上々の滑り出しを見せましたが、以降の行きっぷりがイマイチ。「スタートは出たんですが、この馬場が得意ではなく、のめってそこからペースアップしていきませんでした」とのデムーロJのコメントが全てなのでしょうが、まさか馬場が仇になるとは正直考えていませんでした。確かに陣営からは「良馬場理想」的なコメントは出ていましたが、2走前も前走も水分含水率が高い馬場だっただけに・・・道悪馬場は競馬場によってその性質が変わるものではありますが、それにしても、でした。その上で想定した展開ではなく、本馬には最悪の瞬発戦になったのですからお手上げで、状況を考えるとよく走った5着と言うことになるのでしょう。尚、早めに動いたことをアンカツ氏にダメだしされていましたが、ラスト5F目でも12.9秒のとんでもラップなのですから、あれは動いて正解というか動きべきでしょう。ミルコは悪くないと思います。

7着△ブラウンラチェットについては評価が難しいですね。良馬場には回復したものの水分含水率が高かったことはプラスではなかったでしょうが、少々力みつつも道中は折り合いがついた結果ですから、結果的には完敗。そもそもが24アルテミスSはレベルが高くなく、ここまで古馬2勝C級の時計で走れたことがない事実がありますから、これが能力ということから知れません。ただ、キレイな良馬場では巻き返せる余地が残ってはいます。

8着△エンブロイダリーは距離やら適性以前に4角まで引っ掛かかり続けたことが全て。あの競馬ではどんな強い馬でも走れません。従って私の推した論が正しかったを証明出来なかったことは残念ですが、基礎スピード型だけに、折り合いがついたとて、それを生かすことが出来ない2400mで強さは発揮出来ないと言う考え方は間違っていないと思いますよ。適距離と思えるマイル戦だって同じで、ヴィクトリアマイルのようなペースで強さを見せられるかと言うと、そんなことはないはずです。これは今後に証明されるでしょう。そういう意味では秋華賞は比較的戦いやすいはずで。

10着消エリカエクスプレスは、まず気配がかなりイマイチで状態面に疑問符が付きました。その上であのペースメイク・・・あのですね、エリカエクスプレスって基礎スピードの高さが強みなのですよ。距離を心配したのかも知れませんが、あのペースでは持ち味を殺すわけで、あれでは状態がピークでもどうにもなりません。こういうことを理解していない騎手が乗っている以上は、たまたま嵌まる形でしか好走は望めません。そもそも血統的にも馬体的にも距離は長くなかったはずで、淀みないペースを刻んだ方が100倍チャンスはあったはずです。無いよなぁ、まじでないわ。

11着△タイセイプランセスにとってスローラスト3F戦は歓迎だったと思います。ただ、残り300mのフットワークは見ていて可哀そうになるぐらいに一杯一杯。馬場が堪えた面はありそうですし、単純に距離が長かった感も。少なくとも2000mあたりならば見直せると思います。

16着▲レーゼドラマは冒頭で書いたことが全て。一番避けたかったスローラスト3F戦に巻き込まれる競馬でしたから、あれでは1勝Cでも通用しないのは2走前に証明した通り。残念です。


 【2025 平安S】 
15タイトニット
4メイショウハリオ
1テーオードレフォン
6ロードクロンヌ...2着
8ブライアンセンス
9カンピオーネ
5ルクスフロンティア
7アウトレンジ...1着
13ジンセイ


パドック推奨馬→5ルクスフロンティア、8ブライアンセンス

期待値レベル:9
予想結果:不的中(3連複21点)

投資20,000円→回収 0円
平安
レースラップ
7.0-11.2-12.2-13.3-12.5-12.9-12.7-12.1-11.7-11.6(49.9-48.1)

このメンツ、この枠の並びで加速ラップでフィニッシュするスローラスト3F戦になるなんて、流石に読めません。あと100回予想しても、加速ラップになるスローペース戦になると想定するのは私には無理です。勝負レースにしておいて本当に無責任な言い方になりますが、こういうレースは深刻に考えたとて、あまり意味がないです。あるとすれば「ハイペースになると思われる場合ほどスローになる(その逆も然り)」の競馬あるあるは本当にあり得るな、と次の教訓にすることぐらいでしょうか(それとて、「こういう行きたい馬が揃った場合ほどスローペースになることってあるんですよね。だからスローペース想定で行きます」って書けば、「こいつ舐めてんのか?」と思われると思うんです。だって、根拠があるようでないんですから。だからやっぱり深刻に考えたとて意味はない結果だったんです)。

1着△アウトレンジは予想文で書いたように条件次第で快勝も大敗もあるタイプですから、安定して走れるタイプではないです。今後も内枠では基本的に疑った方が良い思いが出来ます。

2着☆ロードクロンヌは砂を被る形でも走れたことは収穫。これは近い内に重賞を勝てます。

3着消レヴォントゥレットは逃げないとどうにもならないマーブルロックが大して抵抗して来なかったことが幸い(こういうところが武豊Jのダメなところ。概ね競り合うと引きますが、マーブルロックみたいなタイプは引いた時点で終了ですからね。流石にあの対応はないです)。その上であり得ないぐらいにペースを落としても誰も捲らず。このレースは恵まれまくった結果なので再現性は低いです。

5着◎タイトニットにとっては最悪の展開。歓迎とは言えない瞬発戦になりましたし、この流れではマイナスにしかならない外枠。全く想定外の展開になったことが全てで、それを考えれば良く走っています。見直せます。

7着○メイショウハリオはいくらスロー向きといっても、この展開で出遅れ最後方では厳しかったです。それでも良く差して来ましたが、ゴール前で詰まってブレーキではね・・・スムーズなら3着はあったでしょう。これも見直しが利きますし、この敗戦で人気を落とすならおいしい限り。スロー想定なら再度G1/Jpn1でも。


「日本ダ―ビー」については、何かしら記事を作りたいとは思っています。