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皆様、こんばんは。

本日は「新潟大賞典」を分析します。
まずは舞台となる新潟芝外2000mコースについて考えます。
新潟1
新潟2
スタートは2角のポケット。下級条件戦以外は外回りコースを使用しますので、3角までの距離は947mと日本一の長さに。また直線距離658mも日本一であり、純粋なワンターンの2000mコースは新潟芝2000mだけと、とにかく他とは一線を画すスケールの大きいコースです。
3角まで非常に長い直線が続きますからペースは上がりやすいのですが、どうしてもホームストレッチの長い直線を意識せざるを得ませんから、長らくやり合うと最後にバテてしまうと考えるわけで、隊列が決まってしまえば道中の動きは小さく淡々と進みがち。コーナーに入ってもまだ1000m距離が残っていますので、ここでも動かず、ペースアップするのは直線に入ってから。ただ、それでも650m以上の距離があるために先行馬は直線スピードに優れた差し馬の餌食になりやすく差し馬優勢。そして差し馬についても一瞬の脚だけでは650mの直線を乗り切れませんので、トップスピードのレベルよりは長く良い脚を使える持続的な末脚が必要。一旦は先頭に立って押し切るかと思われるも、残り1Fで大逆転と言うシーンが頻繁に起こるのがこのコースです。
新潟3
これは各芝2000mにおける3角4番手以内馬の成績(過去10年、13頭立て以上、新馬戦除く)。これを見ても分かるように、新潟芝外2000mの好走率は極めて低く、差し馬を狙うことがセオリーであると言っても良いでしょう。

ただ、そんなことはちょっと競馬をかじったファンならば思い付くことですし、安易なことしか書かない競馬マスコミも同じことを書きますので、これを知ったところで意味はないです。競馬(馬券)とは他のプレイヤーに対して如何に差を付けるかのゲームですから、違いを作るためにはここから一歩踏み込んだ考え方が必要です。
そこで、同じ新潟芝外2000mで行われる「新潟大賞典」と「新潟記念」の違いについて考えてみます。まずは、両レースにおける3角位置別成績を見てみます。

新潟大賞典
新潟4

新潟記念
新潟5
一目瞭然ですが、新潟大賞典は重心が前、新潟記念は重心が後ろであることが分かります。つまり新潟大賞典は「新潟芝外2000mらしくないレース」だと言えますが、なぜこのような顕著が違いが生まれるのでしょうか?
答えは馬場にあります。

新潟大賞典2020
大賞典2020
新潟大賞典2021
大賞典2021
新潟大賞典2022
大賞典2022
新潟大賞典2024
大賞典2024

新潟記念2020
記念2020
新潟記念2021
記念2021
新潟記念2022
記念2022
新潟記念2023
記念2023
新潟記念2024
記念2024
年によってバラつきこそありますが、新潟記念の方がより外目に進路を採っていることが分かります。新潟大賞典が概ね開催1~2週目に行われるのに対し、新潟記念は連続開催最終週の6週目に行われるのが通例ですから、新潟大賞典時よりも内の馬場が荒れていることが多く、それが好走脚質の違いに繋がっています。

と言うことで、新潟大賞典はコースのセオリーに逆らって先行馬が狙い目です、と言いたいところですが、もう一歩踏み込みましょう。
新潟大賞典は2015~2018年までは開催2週目(4日目)の開催、2019~2022年は開催1週目(2日目)の開催、2023~2024年は再び開催2週目(4日目)の開催と変遷しましたが、今年は開催3週目(5日目)の開催に。その分、例年よりも内が荒れる可能性がありますし、今年については例年以上に内の馬場が荒れている傾向が強く、内が死んでいる可能性が高いです。ならば新潟大賞典らしい狙い方ではなく、新潟記念らしい狙い方が正解で、つまりは差し優勢。
そこで注意したいのが枠。
新潟6
これは「新潟記念」の3角7番手以下馬の枠別成績ですが、内が悪いので素直に内枠は避けた方が良さそう。内が悪いと逃げ馬が外に進路を採る→差し馬は過度に外を回されて特大の距離ロスになり差し届かず、と言うことはあるあるですが、新潟外回しほどの直線の長さがあればカバー出来ることをこのデータは示していますので、素直に内枠は減点して良いです。

もう一つ、これも「新潟記念」の3角7番手以下通過馬に限定した馬体重別成績。
新潟7
力の要る馬場ですから大型馬優勢、と言う理解で良さそうですね。

最後に、参考資料として「新潟大賞典」の過去5年レースラップと3着内好走馬一覧を掲載しておきます。
新潟8
新潟9
ちなみに、2021年は大逃げ馬が作ったラップなので実態を表していません。過去10年中6年で前後半差1.0秒以上のスローペースになっていますので、基本的にペースは上がりにくいレースだと考えて良いです。

最後に、上位人気に支持されそうな馬の中で、この馬については評価を下げた方がベターだと思われます
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「FC2ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しています(20位ぐらい)
かなり乗り難しいタイプ。前走まで騎乗していたS騎手はこの手の難しい馬を操る技術に長けているだけに、これは大きな鞍上弱化と考えて良いです。そもそもワンターンコースが向くとも思えませんから、ここは評価を落としたい局面。

このレースについては以前から温めていたとっておきの穴馬が登場します。追い切り等を確認してからにはなりますが、状態さえ整っていれば本命にする可能性が高いです。世間が考えている以上に強いですから、楽しみにしておいて下さい(本命にしない場合は事前に告知します)。