皆様、こんにちは。

ゲリラ更新です。
ここでは4時間後に行われる「エンプレス杯」について考えます。

 【25エンプレス杯】 
5オーサムリザルト
11テンカジョウ
1ネバーモア
4サンオークレア

5オーサムリザルト
ここまで8戦8勝。4走前(24アルデバランS)では当時までピークの強さを維持していたハピを下してOP特別を勝ったことは立派で、実績通りにここでは能力が一枚上です。24エンプレス杯は2着グランブリッジにクビ差まで詰め寄られるここまでのキャリアで最も危ない一戦だったことが気になりますが、あのレースは5F通過63.6秒と決して遅くはなく、その上で途中でハナを切って以降は付かず離れずの位置で終始アイコンテーラーにプレッシャーを受ける非常に苦しい展開。それもあってラスト4F目に11.7秒の非常に速いラップを踏んだのですから相当苦しかったはずで、完全に差し馬向きの展開。あれを凌ぎ切ったことは評価出来て、決して川崎が合っていないわけではないです。
今回はあの時と違ってアンデスビエントとアンモシエラがやり合う様子を見ながらの3番手でしょうから楽ですし、前走(25クイーン賞)では比較的楽に逃げたアンモシエラを掴まえて差し切る着差以上に強い勝ち方をしていて能力も上ですから、未経験の揉まれまくる競馬にならない限りは崩れないです(そういう形にはならないでしょう)。やや心配したのが中間にコース追いを一本も入れていないことでしたが、坂路で合計8本の時計を出していて本数は十分ですし、24日に4F50.7秒、1日に4F52.0秒、7日に4F50.6秒の速い時計を出していて負荷も十分。7日の本追い切りでは併せ馬で豪快に先着を決めていて、あれを見ると特に心配は不要と思えます。

11テンカジョウ
24マリーンCは序盤からアンデスビエントとアンモシエラがやり合ってハイペースになった漁夫の利を得たものですから、あの圧勝は鵜呑みには出来ません。ただ、逆に3走前(24JBCレディスクラシック)はアンモシエラの超楽逃げで、5F通過66.4秒の超スローペースでもありましたので全く展開が向きませんでしたから、あの4馬身差は能力差ではありませんし、2着グランブリッジがインを立ち回ったのに対し、本馬はコーナーで4頭分外を回しつつグランブリッジとは頭差ですから、内容的には本馬の方が上。グランブリッジの牝馬限定戦における立ち位置を考えれば悲観するどころか、牝馬路線では最上位クラスと認識させたほどですから、着順以上に評価出来る結果だったでしょう。2走前(25クイーン賞)も24JBCレディスクラシックほどではないですが、アンモシエラの楽逃げだったレース。その上、本馬は勝負所で得意ではない砂被りの形になりつつ、間隔が開いた影響か直線では手前が換わらず左手前のまま。アンモシエラより2㎏斤量が軽い利はありましたが、展開とスムーズさを欠く競馬だったことを考えればアンモシエラと半馬身差の結果は本馬の方が能力が上と思わせるもので、これも悲観する必要は無い結果でした。
勝ち切った前走(25兵庫女王盃)は正直なところ時計レベルはかなり低くて評価出来ませんが、それでも2着アーテルアストレア、3着ライオットガールとメンバーレベルはそこそこでしたし、かなり雑な立ち回りをした上で2着に2馬身差を付けた結果は完勝。時計が平凡だから弱い、と言うことにはなりませんし、2,3走前の結果を思えば今回のメンバーでは能力上位は明らかです。その上で前走よりも攻め強化していますし、スタートが悪い&砂被りを得意としないだけに自由度の高い大外枠も絶好。正直なところオーサムリザルトに先着出来るとは思いませんが、展開が楽ではないアンモシエラにはまず先着出来ますので、悪くても3着を外すことはないと思います。

1ネバーモア
アフリートの肌らしく揉まれ弱い本馬(兄弟馬の多くも揉まれ弱い)。近走では砂被りに関しては耐性が付いて我慢出来るものの、近走で唯一勝負所で馬群内追走の形になった5走前では手応えが渋くなって差し損ねたように、揉まれる形には目途が立っておらず、これに関しては血統的に克服することが簡単とは思えません。それだけに最内枠は最も避けたい枠だったでしょうし、すぐ近くにアンデスビエントやオーサムリザルトと言ったテンに速い馬が居ますので、序盤は内に押し込められることになるでしょう。
従って、如何に早い段階で外に持ち出せるかがポイントになりますが、交流重賞で追走すらままならない馬が半数近くを占めるメンバー構成ではある程度の位置にまで下げれば外に出せるでしょうから、致命傷にはならないかなとは思います。ただ有力馬に対してビハインドを背負った位置から進出することは避けられませんので当然楽ではないですし、そもそもがコーナー加速が得意な馬でもありませんので、川崎のコーナーを外から勝負に行くことも簡単ではないです。準OPの内容から能力は通用して良いのですが、その点で頭まで突き抜けることは無さそう。キズナ産駒の全姉ローゼライト、全兄インベルシオンは兄弟馬の中では距離に融通が利く方ですが、それでも距離延長がプラスとは思えない点も嫌なところ。それでも△▽馬よりは可能性を感じますので、消去法的に3番手に。

4サンオークレア
前走(25兵庫女王盃)の4着健闘は立派。ただ、今年の兵庫女王盃は、前日B1戦と3.4秒差ですから流石にレベルに疑問符が付いて、また1着テンカジョウはともかく、2着ア-テルアストレア、3着ライオットガールですから、今回のメンバーよりもやや落ちる判定。そういう条件下での4着を過大評価するのは禁物で、地元戦の24ブリーダーズGCで完敗を喫したことも含めて、やはり中央一線級相手の伍して戦えるだけの能力は持っていないと判定します。それに加えてあまり砂被りが得意ではないだけに内枠は歓迎出来ませんし、以前南関東に期間限定移籍していた際のレース振りから左回りに替わることもプラスになるとは思えず。従って消しても良かったのですが、ネバーモア、アンモシエラは共に自滅があるタイプ。これらが自滅して浮上して来るとすれば本馬が筆頭格ですし、門別で調整されている点で上積みも感じます。オッズも考慮して4番手に。

8アンモシエラ
ブリックスアンドモルタル産駒らしく摩擦の小さい競馬を好むタイプ。24ブルーバードCでは4角まで砂を被る形でも勝ち切った経験はありますが、あのレースは相手に恵まれたことが否めなかったレース。揉まれずとも24京浜盃ではサントノーレにぶっちぎられたように、逃げる競馬がベストで、外番手の競馬は次善策に過ぎません。その逃げ競馬では24JBCレディスクラシック勝ち、24羽田盃2着などハイレベルな結果を残していますが、24JBCレディスクラシックは終始2番手馬が1馬身以上の間隔を開けてくれるノープレッシャーの逃げで、しかも前半1000m66.4秒のスローペースでしたので「逃げ切って下さい」と言わんばかりの絶好展開。あれならば4馬身差圧勝も当然で、レース内容としては特に評価出来るものではありません。また、24羽田盃もフォーエバーヤング・ラムジェット・ミッキーファイト・サンライズジパング・サトノエピックなどなど、今思えば世代の最上位級馬不在のレースであり、これもそこまで高くは評価出来ない結果。マイペース逃げだった25クイーン賞ではオーサムリザルト相手に着差以上の完敗を喫しただけに同馬に対して逆転することは難しそうですし、2㎏の斤量差があったとは言え3着テンカジョウに半馬身差に詰められていますので、理想のマイペース逃げが叶わなければ同馬に逆転を許すことも十分考えられます。
今回は内にアンデスビエントが居ることが厄介で、逃げられそうにないことはマイナスですし、その上で坂路4本+コース1本と調教本数が少なめなことも気になる材料。そもそもコース追いを行わない馬が、1週前にコースで追われている=急仕上げですと言っているようなもので、デキも100%ではない可能性が。また、24東京ダ―ビーでは厳しいペースでは無い中でラスト1F14.5秒と歩いてしまったことから2100mへの延長もプラスになるとは思えませんから、ここは良くても3着までかなと思います。その上で上位人気に支持されて旨味ゼロですから、ここは消します。

2ローリエフレイバー
前走は川崎にしては時計が出ている馬場状態で、それを考えれば時計は平凡。2着馬に1.0秒差を付けましたが、その2着ソフィアクラウンはB3も勝てない馬ですから価値は低いです。24ロジータ記念の時計も極めて平凡で、有り体に言ってしまえば能力不足。その上で摩擦の小さい競馬を好むタイプだけに内枠もマイナスで、これでは無理でしょう。

3アンデスビエント
ここまでに4度の連対歴を持ちますが、いずれも単騎で逃げて4角先頭の形が作れたことで共通。ナダル産駒の半妹レイナデアルシーラも同じタイプですから、母方の血的に逃げてこそと言うタイプなのでしょう。ただ近走ではテンに良いスピードを見せて気持ち良く逃げても勝負所で早々に捕まってしまう競馬の連続で、2走前(25アルデバランS)については前半5F62.8秒のスローマイペース逃げでも同様でしたので厳しいですし、24関東オークス勝ちの実績こそあるものの、それも含めて説得力あるハイパフォーマンスは見せたことがないだけに、そもそもの能力に疑問が。2000m超戦は距離が長い感じもありますから、ここはハナが切れたとて期待出来ませんし、ましてやオーサムリザルトやアンモシエラから強烈なプレッシャーも掛けられそうですから尚のこと厳しく。

【買い目】
※16時時点のオッズを基準に金額設定していますが、オッズは大きく変化するでしょうから、直前になって変更する可能性大です

3連単
5→11→1(5,500円)
5→1→11(3,500円)
5→11→4(1,000円)

合計10,000円


回収額が減ってもOK、とにかくリスクを回避したい方は5→11→8の買い目も加えておくことをお勧めします。

次回は「新潟大賞典」を分析します(時間的余裕があれば)。