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皆様、こんばんは。

本日は「NHKマイルC」を分析します。
まずは舞台となる東京芝1600mコースについて考えます。
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スタートは向正面右奥、2角立ち上がりあたりのポケットから。最初のコーナーである3角まで525mもの長い直線が続くこと、序盤は下り基調になることからテンのスピードは上がりがちですが、長い直線を意識してコーナーに入る3~4F目にはやや息が入る傾向。4角出口から再加速する典型的な「急→緩→急」コースで、前半のペースが速くなるほどに、また中盤が緩くなるほどに差し有利になります。
ただ、前半3Fが流れ切らなければ「緩→緩→急」で前有利になりますし、前半も中盤も速ければ「急→急→急」で差し馬が道中で差を詰めるタイミングを失いますので中団より前が有利と、一筋縄では行かないのが難しいところ。特に前半3Fのペース読みは非常に重要で、ここを間違うと全ての予想の方向性が間違うことになりますので、展開予想が大変重要なコースになります。

これを踏まえた上で、過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみます。
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レースラップについては、前半3F-中盤2F-後半3Fでまとめた方が分かりやすいですから、以下の一覧をご参照下さい。
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こちらにはペースパターンも右横に併記しました。最初に書いたように「急→緩→急」は典型的な差し馬有利、「緩→緩→急」は典型的な前有利、「急→急→急」はその中間で中団より前有利(と言っても先行馬は基礎スピードの高さが必要で、どんな先行馬でも残せるものではないですが)、と言う理解で良いですが、それぞれの年にどういう脚質の馬が好走しているかも見てみましょう。
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これはペースパターン別の3着内好走馬を3角位置別に分けたものですが、結果は一目瞭然と言って良いですね。「緩→緩→急」では3着内好走馬15頭中11頭が8番手以内と圧倒的前有利、「急→緩→急」では9頭中7頭が9番手以下と圧倒的差し有利、「急→急→急」は前後イーブンと、ペースパターンに対し極めて忠実な結果が出ています。
尚、このコースにしては前半3Fが流れ切らないレース(緩→緩→急パターン)が多くなっていますが、これはG1と言っても能力的には古馬3勝C級程度だからで、NHKマイルCについてはペースが速くなり過ぎない傾向が強い=前有利のレースが多いと考えるべきでしょう。ちなみに、前半3Fが速くなった5年中3年は前走で逃げていた馬が複数頭存在したことで共通。逆に前半が速くならなかった5年中4年は前走で逃げていた馬が1頭だけあるいは0頭だったことで共通していますので、ペース判断する上で各馬の前走脚質は大きなヒントになりそうですね。

次に前走クラス別成績
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まず目に付くのは前走G1出走馬の強さ。前走G1出走馬と言っても実質的には「前走桜花賞組」か「前走皐月賞組」なわけですが、やはり牡牝に関わらず全頭ひとまずはクラシックを目指すわけですが、そこに出走出来ていると言うことは十分な賞金を得ているかトライアルで上位に入っていると言うこと。言うなればそれだけで世代上位馬であることの証明になりますから、前走G1出走馬が強いのは必然です。ただ、クラシックより少々格が落ちると言ってもNHKマイルCも立派なG1ですから、前走でG1に出走しているだけで優位性を持てるとは言えず、前走桜花賞or皐月賞で5着以内馬が【5-2-0-2】勝率55.6%(単回値241円)・複勝率77.8%(複回値134円)と極めて高い好走率を誇る一方、6着以下馬は【0-2-0-20】勝率0.0%(単回値0円)・複勝率9.1%(複回値24円)と顕著な差がありますから、リスペクトするのは前走桜花賞or皐月賞5着以内馬だけで良いですし、6着以下から巻き返すことは簡単ではありません。

非G1組については、前走G3/G2組しか勝負になりませんが、これらの組で馬券に絡んだ20頭中15頭は「アーリントンC(今年からチャーチルダウンズC)」「ニュージーランドT」「ファルコンS」出走馬ですから、これら3レースについてのみ考えましょう。
まず、これら3レースの中で「アーリントンC」は大箱のワンターン戦だと言う点で東京芝1600mのNHKマイルCと条件が似ています。条件が似ているだけに大敗馬が巻き返しにくく、「アーリントンC」で4着以下だった馬は【0-0-1-9】ですから巻き返しは困難。3着以内馬は【1-0-4-17】と5頭の好走馬を出していますが、この中で前走上がり3F4位以下馬は【0-0-0-9】と好走歴はありません。故に「アーリントンC組」で狙えるのは前走3着以内且つ上がり3F3位以内馬だけで、該当馬は【1-0-4-8】勝率7.7%(単回値54円)・複勝率38.5%(複回値172円)。頭では狙いにくいですが、ヒモとしては非常に有力です。

「アーリントンC組」とは逆に、序盤からペースが上がりやすい中京芝1400mで行われる「ファルコンS」はNHKマイルCとは求められる適性が全く違う点で結果が直結しにくく、「ファルコンS」勝ち馬は【0-0-0-9】と良績なし。やはり中京芝1400mに合い過ぎている馬は東京芝1600mが合いません。かと言って負け過ぎている馬はそもそもの能力に疑問符が付くわけで、狙えるのは適度に負けて来た馬達。前走「ファルコンS」で2~5着馬が【1-0-2-6】勝率11.1%(単回値328円)・複勝率33.3%(複回値151円)で狙い目になりますが、この中で前走上がり3F3位以内馬は【0-0-0-5】。真逆の適性が必要な条件で速い上がりを使えている=中京芝1400mに合い過ぎていると言うことですから、2~5着と適度に負けつつ上がり3F順位4位以下の馬が真の狙い目で、該当馬は【1-0-2-1】勝率25.0%(単回値740円)・複勝率75.0%(複回値340円)です。

「ニュージーランドT組」は距離こそNHKマイルCと同じですが、右回りのコーナー3回コースで東京芝1600mとは全く適性が異なります。故に「ファルコンS」と同じく勝ち馬は中山芝外1600mに合い過ぎていると言う点で割引で、該当馬は【0-0-0-9】と良績なし。やはり「ファルコンS」と同じく適度に負けて来た馬が狙い目で、前走「ニュージーランドT」で2~5着に負けていた馬が【2-2-2-15】勝率9.5%(単回値166円)・複勝率28.6%(複回値118円)とまずまずの成績。そしてこれも「ファルコンS」同様に前走上がり3F順位2位以内馬が【0-2-0-7】と好走例は多くありません。従って真の狙い目は2~5着と適度に負けつつ、上がり3F順位3位以下馬だった馬で、該当馬は【2-0-2-8】勝率16.7%(単回値291円)・複勝率33.3%(複回値153円)と良績を残しています。

と言うことで本日は以上。

最後に穴馬として狙って面白い一頭を特別にご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
この穴馬です!
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「FC2ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しています(20位ぐらい)
血統的に東京マイルは合うと思いますし、東京マイルとは適性が違うコースで適度に負けつつ、しかもパフォーマンスは低くない、と言う点が良いですね。最終的にどうなるかは何とも言えませんが、登録メンバーだけで判断すると展開も向きそう。積極的に狙って行って良い一頭だと思いますよ

次回は未定です。