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皆様、こんばんは。
本日は「天皇賞春」を分析します。
まずは舞台となる京都芝外3200mコースについて考えます。


スタートは向正面半ばよりやや2角寄り。そこから外回りコースを一周半するレイアウト。3200mの距離もさることながら、3角の丘を登って下ることを2度繰り返すことになりますので、なかなかタフな3200mコースだと言えるでしょう。
3000m超コースは、概ね「前半1000mが平均的で→中盤で長らく緩み→後半1000mでペースアップ」と言うパターンになりがちですが、このコースも基本的には同じです。より細かく言うと、1角を迎えるまでの1400mは中距離戦程度のラップを踏み→1角に入ってから二周目の3角上りを迎える1000mで緩み→丘の下りに入る残り800mからペースアップ、これが京都芝外3200mのペースパターン。前半1400mで前に離されようが、以降の1000mで長らく緩んでぐっと馬群は凝縮して自然と差は縮まるので、ならば前半には無理しない方が消耗しない点で得。言わば「急→緩→急」に近いペースパターンになるわけで、脚質的には先行馬がやや不利になります。また、3角の丘を下って勢いを付けられる前輪駆動の能力がなければ不利になるコースで、京都実績を持っていることや、京都での良績がある血統馬であることは大きなプラスになります。
これらを踏まえて、過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみますが、レースラップについては京都開催時のみを掲載しています。


京都開催過去5年平均ラップ
12.8-11.5-11.9-11.9-12.3-12.0-12.1-13.0-12.7-12.5-12.8-12.7-12.0-11.8-11.5-12.1
この平均ラップを見れば良く分かりますが、前半1000mは60.5秒なので極端には緩くなく中距離戦並。そこからの2Fも12.0-12.1秒なので平均的。ただ以降の1000m(上で太字にした部分)の緩みは顕著で、この区間が63.7秒ですから、やはりここが肝になります。これで前半も同様に緩めれば「緩→緩→急」なので単純な前残りが起こるのですが、一周目の下りで勢いが付きますし、長距離戦だろうと先行争いも発生。またスタンド前は大観衆による大歓声が待っていますから、ペースコントロールすることは簡単ではなく、多くの年で前半はそれなりのラップを踏みます。故に先に書いたように極端ではないものの「急→緩→急」に近いラップになって先行馬やや不利になるわけで、それはデータからも明らか。

これは1角位置別成績ですが、やはり初手から位置を取る馬は少々不利。ただそれもこれも前半のペース次第で、前半をゆっくり入れるならば先に書いたように「緩→緩→急」になるので一転して前有利になるわけで、例えば2015年は前半5F61.4秒と緩く10人気カレンミロティックが先行馬として3着好走、2016年も前半5F61.8秒と緩く13人気カレンミロティックが先行して2着好走、2020年も前半5F63.0秒とかなり緩く11人気スティッフェリオが先行して2着好走など、メンバー的にどう見てもスローペースになりそうなのであれば、例外的に先行馬を狙うことも有りだと思います。
次に「3角の丘を下って勢いを付けられる前輪駆動の能力がなければ不利になるコースで、京都実績を持っていることや、京都での良績がある血統馬であることは大きなプラスになります」と書いたことに触れておきたいですが、京都開催過去10年の3着内好走馬30頭中、外国馬レッドカドーを除く29頭中20頭には京都芝での重賞勝ち実績orG1で3着内好走実績がありました。また、この丘を下る能力に長けているのは父ディープインパクト系馬や父ステイゴールド系馬で、30頭中16頭がいずれかの血統を父に持つ馬でした。
続いて、阪神開催も含めた前走クラス別成績を見てみます。

過去10年の3着内好走馬30頭中20頭が「阪神大賞典」「日経賞」出走馬で、10年中9年でこの両レースから複数頭の好走馬が出ていますので、言ってしまえば両レース出走馬の取捨を正しく行えれば7割方予想は完了したも同然です。
まず「阪神大賞典」組については、勝ち馬が極めて堅実で【4-2-2-1】勝率44.4%(単回値196円)・複勝率88.9%(複回値152円)。唯一馬券外に沈んだのは2020年ユーキャンスマイル(4着)ですが、同馬は数少ない前走からの乗り替わり馬だった特徴があり、前走から継続騎乗の場合は【3-2-2-0】とパーフェクト。サンライズアースにとっては強力なデータになりますね。
2着以下馬については、阪神大賞典で6人気以下だった場合は【0-0-1-23】複勝率4.2%(複回値25円)と期待薄。また5人気以内に支持されていても、馬体重を減らしていた馬(阪神大賞典で)は【0-1-0-8】と良績は少ないです。今年好走データを満たすのはショウナンラプンタとブローザホーンだけ。
「日経賞」組については、2人気以内且つ3着以内と言う高いハードルがあって、これをクリアしていなかった馬は【0-1-0-31】と期待薄。逆にこれを満たした馬は【2-0-2-6】勝率20.0%(単回値101円)・複勝率40.0%(複回値83円)と期待値は高くないものの好走確率は非常に高いです。今年唯一該当するのがマイネルエンペラーですから、同馬は軽視禁物です。
最後に、阪神開催も含めた過去10年の人気別成績を見てみます。

勝ち馬は3人気以内馬のみ、1,2人気馬が揃って馬券外に沈んだことはなく、7人気以下馬が2頭同時に馬券に絡んだのは2015年だけ。ひと昔前とは違って基本的に堅めに収まる傾向が強いのが近年の天皇賞春ですから、無闇に穴馬を複数ピックアップするのは効率が悪く、ピンポイントで仕留める必要性が出て来ます。
そのヒントになるのが馬体重で、まずは以下のデータをご覧ください。

これは単勝5人気以下の牡馬に限ったデータですが(牝馬は勝負にならないレースなので)、「長距離は軽量馬」の鉄則通りの結果を示しており、馬券に絡んだ10頭中7頭までが馬体重460㎏未満馬でした。穴馬ピックアップに馬体重は大きな参考になりそうです。
と言うことで、少々ボリューム少な目ですが本日は以上です。
他に書き漏れたポイントがあれば(あえて書いていないこともありますが)、当日の予想記事で追記しますね。
今週は火曜に羽田盃→週末3重賞→翌月曜にかしわ記念と変則5重賞なのでスケジュールが大変。これに週末はケンタッキーダービーと英2000ギニーも生で見たいですし、井上尚弥選手の試合も生で見たい。かなりタイトスケジュール且つ全く体力も戻っていない現状ですから、恐らく週中更新はこれが最後になります。
と言うことで、ここまでご覧頂きありがとうございます。
それでは、また週末にお会いしましょう!