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皆様、こんばんは。
本日は「小倉牝馬S」を分析します。
まずは舞台となる小倉芝2000mコースについて考えます。


スタートは4角ポケット。最初のコーナーである1角まで約470mと十分な長さの直線がありますし、1~2角も45度コーナーで長さも標準的ですから極端にペースは落ちず、前半からペースは流れやすい傾向。2角を回って向正面に入ると早々に残り1000mに達しますから極端に緩む間もなく3角へ。つまり全体的に淀みなく流れる構造になっており、前半に約3m上るレイアウトで完全平坦でないことからもタフさが求められるコースです。
ペースパターン的には急→急→急になりやすく、それ故に先行馬不利。

これはコーナー4回の芝2000mにおける2角4番手以内馬の成績(過去10年・新馬戦除く・13頭立て以上)ですが、同様に好走率が低い札幌芝2000m・函館芝2000m・福島芝2000mは1角までの直線距離が長く且つ極端な上りではない=前半が「急」になりやすいことで共通。一方、中山芝内2000mは直線距離は長いものの、1角までに約6mも上る点で大きな違いがありますし、中京芝2000m・京都芝内2000m・阪神芝内2000mは直線距離が長くなく、コーナーがタイトである点で違いが。これら4コースは前半が「緩」になることが珍しくない点が特徴で、そういう前半の違いが先行馬の好走率に違いを生んでいます。
そういう先行馬不利=差し馬有利なコースだけに、速い上がりを出せる馬が強いコース。

これは小倉芝2000mにおける上がり順位別成績。どんなコースでも速い上がりを使えた馬が良績を残すのは当たり前なのですが、それでも他コースとの比較で見ても、やはり小倉芝2000mにおいて速い上がりを出せることが重要であることが分かります。

これは上がり3位以内馬のコース別成績ですが、勝率・連対率・複勝率・複回値で1位、単回値で2位ですから、やはり速い上がりが使える馬を探したいコースです。
そのヒントになるのが、前走上がり最速馬の成績。

小倉芝2000mでは複勝率41.6%と抜けて高いですし、全頭ベタ買いの複回値85円も非常に高い水準ですから、前走上がり最速馬と言うだけで軸馬候補になり得ますね。中でもこの後に言及する「今回距離延長馬」を除くと、複勝率48.6%・複回値98円と驚異的な数字になりますから、もうこれに該当した時点で重い印を打って良いです。
そして、以下が今回距離延長馬のコース別成績ですが、タフな舞台だけに小倉芝2000mでは成績が良くありません。

と言うことで、これらが小倉芝2000mを考える上での基本的な事項です。
そして、小倉芝2000mが舞台の重賞は過去10年で8レース(13頭立て以上)行われていますが、5レースがハイペース、2レースが平均ペースで、スローペースになったのは1レースのみですから、やはりコース傾向通りに淀みなく流れています。
そういうペースパターンですから、脚質も傾向通りに差し馬優勢。

そして、上がり順位上位馬が無双状態。

そして、前走上がり順位3位以内馬が【3-4-3-19】勝率10.3%(単回値100円)・複勝率34.5%(複回値118円)と堅調でもあります。
続いて過去データを見てみますが、牝馬限定のハンデG3・芝2000mの条件は旧愛知杯と同じですので、旧愛知杯における過去5年の3着内好走馬一覧を掲載します。

G1谷間時期のハンデG3。春の中距離G1を目指すような牝馬は重ハンデになりますから、現実的な選択肢は日経新春杯やAJCCとなります。そうなると当然ながらメンバーレベルは低くなりますから、条件戦からの昇級馬や格上挑戦馬にもチャンスが生まれることになります。

このように前走条件戦組でも前走重賞組と五分に戦えているわけですが、ただそこで気を付けたいのがハンデ。

これは斤量別成績ですが、斤量が重くなる毎に好走率も期待値も上がる傾向が。「つまりレベルが低い=格下にもチャンスがある」と言う考えではなく、「レベルが低い=能力上位馬が走りやすい」と考えるのが正解なわけで、どういう臨戦過程であっても相応のハンデを背負っている馬を優先すべきレースです。
そして、ハンデを背負っている馬の中でも、この条件を満たす馬には要注目。
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内最下部に条件を記載しておきます(10位ぐらい)
該当馬は【2-1-4-10】勝率11.8%(単回値212円)・複勝率41.2%(複回値125円)とハイアベレージで、該当馬が存在した過去7年中6年で1頭以上が馬券に絡んでいます。ちなみに、今年該当するのは1頭だけです。
次回は「AJCC」の追い切り分析の予定です。