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皆様、こんばんは。

本日は中山競馬場で行われる「AJCC」について分析します。
まずは舞台となる中山外芝2200mコースについて考えます。
セントライト1
中山芝2200m
中山外2200mは4角出口からのスタート。1角までは394.6m(Cコース時)と十分な距離の直線があるものの、ゴール前の急坂を含めた上りが1~2角途中まで続くため前半からペースは上がらず、特に2角を抜けるまでの約600m(3~5F目)は顕著にペースが落ちますので、激しい逃げ争いになったり、ハイペースで逃げて後続の脚を削ぐタイプの逃げ馬が居ない限りは前半はスローペースで流れることになります。
2角を抜けると直線まで下りが続きますし、2角まで緩んで馬群が凝縮することで前にプレッシャーが掛かること、中山外回りコースは3~4角中間点までフォルスストレートのようなレイアウトですから残り6F目前後からペースは上がりがちで、5F以上のロンスパ戦になるのがこのコースの大きな特徴です。少なくともペースが緩み続けての直線勝負、のようなペースパターンは稀ですので、高いギアチェンジ力やトップスピードのレベルは不要後半1000~1200mをどれだけ速く走れるかと言う総合的な後半性能が問われることになります。

それを踏まえて、過去5年レースラップと3着内好走馬一覧を見てみます。
AJCC1
AJCC2
過去10年中8年でスローペースとなっているように、やはりコース傾向通りに前半のペースは上がらない傾向。後半についても、一昨年こそラスト3F戦のようなラップになりましたが、これは古馬中山中距離重賞としては異例中の異例。スローペースだった8年中6年で5F以上のロンスパ戦になっていますし、16頭立て以上の多頭数年では例外なく早めにレースが動いていますので、多頭数戦になりそうな今年はスローペースならば5F以上のロンスパ戦になると決め打って良いと思います。
前半はスローペースなので前は楽ですが、特に6F以上のロンスパ戦になると流石に我慢は利きませんし、5Fロンスパ戦であっても時期的にインが不利になる馬場である年が多いのでタイトに回って来られない点で苦しく、そうなると当然差し馬有利に。
AJCC4
これは過去10年の3着内好走馬の2角位置を一覧にしたものですが、赤字は概ね出走頭数の半分より下の通過位置だった馬。過去10年の3着内好走馬30頭中14頭がそれに該当しており、2角3番手以内通過馬は5頭のみ。前後半差4.3秒の超スローペースだった2015年のような極端なスローペースや、不良馬場且つ平均ペースの超タフな競馬で差し馬も全頭バテてしまった2024年などは前が残っていますが、そうでない限りはやはり差し馬優勢になるのがこのコース・レースです。

そういうレースですから、上がり順位上位馬が強いし儲かるのは当然で・・・
AJCC5
これは上がり3F順位別成績ですが、上がり4F順位別成績でも同じ結果でしょうし(むしろもっと顕著な差が生まれるでしょう)、とにかく後半の長い区間を速く走れるかが重要です。
また、前走芝2000m以上の重賞5着以内且つ上がり3位以内だった馬は【3-4-2-11】勝率15.0%(単回値154円)・複勝率45.0%(複回値165円)で、該当馬が存在した過去9年中7年で馬券に絡んでいます。年平均約2.3頭しか該当馬が存在しない上での結果と考えれば精度は高いですから、今年の登録馬で該当するアラタディープモンスターマテンロウレオには要注目。

次に枠番別成績を見てみます。
AJCC6
中山芝外2200mコースは外回りなので3角以降のコーナーは緩く、またロンスパ傾向が強く極端に速いラップを踏むことがないので、他コースに比べれば外を回すことが大きな不利にはならず、それ故に外枠不利にはならないコースではあります(かと言って有利でもない)。そういうコースの特徴に加えて、この時期は内が荒れて外有利になることが多いですから、それが外枠有利のデータに繋がっているものと思われます。6~8枠馬は過去10年中8年で1頭以上が馬券に絡んでいますので注目なのですが、今年は例年より内が不利にはなっていない印象。まずは土曜の馬場を見てみて、外差し化しているorしつつあるのであれば、例年通りに外枠馬重視で良いですが、そうでなければ過去データを殊更に気にする必要はないでしょう。

続いて人気別成績
AJCC7
G1の谷間期間ではありますが、そこは別定G2ですから弱者が付け入る隙はあまりなく、9人気以下馬は【0-1-0-60】と絶望的な数字に。1,2人気馬が揃って馬券外に終わったのは過去10年中で2年だけ、上位3人気が総崩れしたことはなく、10年中8年で7人気以内馬が上位3着までを独占していますので、無理な穴狙いはNGなレースだと言えるでしょう。
そういうレースだけに前走成績のハードルも高く、過去10年の3着内好走馬30頭中25頭は前走重賞出走馬で、その25頭中16頭は前走5着以内だった馬。残る9頭中6頭は前走がG1だった馬ですから、つまり前走が非G1で6着以下だった馬の好走は簡単では無いということです。

後は、中山重賞ではお決まりのネタですが、過去10年の3着内好走馬30頭中15頭は中山芝中距離重賞での3着内好走歴を持っていました。絶対条件ではないですが、トリッキーなコースだけに好走経験を持っていることが安心材料になることは間違いありません。

と言うことで本日は以上。
最後に、穴馬の好走は簡単では無いレースだと理解しつつも、狙ってみて面白そうな穴馬を一頭ご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しておきます(10位ぐらい)
前走は低レベル戦であることはこれまでにも書いていますが、この馬については展開を考えれば良く走っていますし、そもそもスロー瞬発戦は向かない馬であると考えれば尚更。向かない展開で僅差だった2着馬と5着馬が次走で共に勝利していることからも、前走は着順以上に価値が高いと考えて良いでしょう。そして気温が落ちるとパフォーマンスを上げる馬でもあって、中山中距離重賞好走実績もあると。走れる条件は揃っていますので、無視出来ない一頭だと思います。

明日は「プロキオンS」を分析します。