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皆様、こんばんは。

本日は「京成杯」を分析します。
まずは舞台となる中山芝2000mコースについて考えます。
HS1
中山芝2000m
スタートは直線の入口。最初のコーナーである1角まで約367m(Cコース時)と十分と言えるほどは長くなく、スタート後100mからはゴール前の急坂以降は1~2角中間まで上りが続くこと、内回りコースで1~2角はコーナー半径が短くコーナーでキツく(特に2角)スピードを乗せにくいこと、これらから前半はスローで流れやすいです。ただ、1~2角中間点以降は下りになることから向正面に入ると自然とペースアップ。レースレベルで仕掛け位置は変わりますが、概ね残り5F目からペースアップするロンスパ戦がデフォルトで、上がりだけの競馬になることはほぼ有りません。前が残るか差しが決まるかのポイントになるのは、前半のペース次第。5Fロンスパ戦なので基本的に先行馬は楽ではないのですが、前半が緩くなるコースだけに過度にペースが落れば余裕を持って後半に入れると言う点で先行馬有利に。逆にやや緩めの平均ペース程度だと5Fロンスパ戦に耐えられるだけの余力が持てないので差し馬有利。少頭数では前者に、多頭数では後者のパターンになりやすいですから、逃げ・先行馬の頭数に加えて全体の出走頭数もポイントになります。

次に過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見ておきます。
京成杯1
京成杯2
3歳1月の重賞ですから、1勝C戦よりもややレベルが高い程度のメンバー構成。そしてこの時期では主流ではない距離ですからラップレベルは高くはなりにくく、前半は概ねスローペースで進行。過去10年中8年でスローペース(残る2年は平均ペースとハイペースが1年ずつ)となっていますから、コース傾向通りに前半のペースは緩くなると決め打っても良いでしょう。そして後半のペースアップも中山芝2000mにしては遅めで、非ハイペースだった9年中で中山らしい5Fロンスパ戦になったのは3年。残る6年は4Fロンスパ戦かラスト3F戦になっています。
つまり「前半のペースは遅く、後半の動き出しも遅め」なので普通に考えれば先行馬有利になるはずですが、実は差し馬優勢の結果が。
京成杯3
データに公平性が出るように9頭立てだった2023年のデータは除いていますが、それでも残り9年中3年が12頭立てですから、2角位置別成績では前で立ち回りつつ好走した馬の絶対数が多くなって然るべきです。それが2角8番手以内馬と9番手以下馬の好走数が均衡、率で言えば9番手以下の方が上回っているのですから、やや差し馬優勢と言うことです。
ちなみに、15頭立て以上になった6年に限ったデータは以下の通り。
京成杯5
なぜこのような現象が起こるかと言うと、レースVTRを見ると良く分かるのですが、前半のペースが遅いにも関わらず動き出しも遅くなりがちなため、3角手前段階では馬群は団子状態に。これは少頭数戦でも多頭数戦でも同じで、前後の距離差が小さい状態で勝負所に入る=残り600~800mを速く走る能力が勝負を分ける=相対的に後半性能に優れている差し馬が有利になる、と言うカラクリ。要は大箱コースで良く見られる現象で、このレースは中山芝2000mであって中山芝2000mでは無いと考えた方が良いでしょう。

それは上がり3F順位が上であるほど良績が多くなっている以下のデータからも明らかです。
京成杯4
「上がり順位が上なら成績が良いのは当たり前では?」と思われるかも知れませんが、中山芝2000mってそういうコースではないんですよね。このコースで良くありがちな5Fロンスパ戦だと、前半のペース次第で先行馬が残すこともしばしば。その場合は「位置的優位性>末脚性能」になりますから、いくら速い上がりを出そうとあまり意味はありません。以下は京成杯と同コースで行われる中山金杯における上がり順位別成績ですが、京成杯のそれとは全く違うものであることが良く分かると思います。
京成杯6

そうなると前走段階で速い上がりを出している馬が優勢であることは想像に難くなく、前走上がり順位2位以内の馬は【8-4-6-39】勝率14.0%(単回値111円)・複勝率31.6%(複回値86円)、過去10年全てで該当馬が1頭以上馬券に絡んでいますので、このデータは満たしておきたいところ。特に「ある条件」を満たしていた馬は【3-1-4-12】勝率15.0%(単回値188円)・複勝率40.0(複回値140円)と単複ベタ買いプラスになります。年平均2頭と該当馬は少ないながら、過去10年中8年で1頭以上が馬券に絡んでいますので、軸馬はこの中から選んでも良いかもですね。
「ある条件」とはこれです
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内に条件を記載しておきます(10位ぐらい)

データ面については、人気別成績だけを掘ってみます。
京成杯7
少キャリア馬ばかりで優劣を見抜きにくい時期ながら上位人気馬は堅調で、1・2人気がいずれも馬券外に終わったのは過去10年で1年だけ。ただ、1・2人気が共に馬券に絡んだのも3年だけですから、上位人気決着にはなりにくいです。
1・2人気に支持されながら期待を裏切った馬の特徴として挙げられるのは、前走1800m以下戦使用馬だったと言うことで、該当馬は【1-0-0-5】。逆に前走2000m以上戦使用馬は【3-6-2-3】勝率21.4%(単回値74円)・複勝率78.6%(複回値122円)と極めて堅実ですから、この手の人気馬は信用して良さそうですね。

一方、上位人気決着が起こりにくいレースですから3人気以下馬にも注目したいですが、この人気帯も前走距離に注目したく、芝1600m以下戦使用馬は【0-1-0-16】ですから、該当した時点でかなり厳しいです。また、差し優勢のレースらしく前走3角2番手以内馬は【0-0-1-29】とこれまた絶望的。
前走芝1800m以上戦使用馬且つ前走3角3番手以下の条件を満たせば【6-3-7-55】複勝率22.5%(複回値83円)とそれなりの数字になりますが、これらの馬を対象に更に踏み込むと・・・
●前走左回り戦使用馬【1-0-0-15】複勝率6.3%(複回値11円)
●前走大箱コース使用馬【2-1-0-17】複勝率6.3%(複回値11円)
●今回騎手乗り替わり馬【1-2-4-32】複勝率17.9%(複回値55円)
●当日馬体重減or増減なし馬【2-0-3-27】複勝率15.6%(複回値51円)

これらに該当している馬の期待値が落ちていますので、絞り込みの参考になると思います。

と言うことで、本日は以上です。

次回は「日経新春杯」を分析します。