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皆様、こんばんは。
本日は土曜重賞「ターコイズS」を分析します。
まずは舞台となる中山芝外1600mコースを考えます。
中山芝外1600mは外回りコースを使用。スタートは1角ポケット、表記的にはスタート後226mで最初のコーナーである2角を迎えますが、実際にはこの地点のカーブは緩やかで、スタート後400mあたりからの角度が最もキツいです(コース図で言う1200mスタート地点あたり)。従って最初の2Fラップは緩みませんし、コーナー角度がキツくなる400m過ぎには高低差の大きい下りに入っていますので、コーナーでもペースは落ちない傾向。2角を回った後も下りは続きますし、外回りコースなのであるようで無い3角のコーナー角度も緩やかでペースは落ちず。結果として全地点で速いラップを継続することになります。中山以外で芝1600mコースが設定されているのはワンターンの大箱コースばかり(京都は内回り1600mコースがありますが、使うのは2歳戦だけなので除外)ですが、それらとは明らかに一線を画すコースですから、他コースのマイル実績を鵜呑みにすることは危険です。
ここで過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見ておきます。
2019~2021年はカワキタエンカ・コントラチェック・トロワゼトワルと言った確固たる逃げ馬(しかもあまりペースを落とさないタイプ)が存在したことで道中は速くて淀みのないラップになっていますが、そういうタイプの逃げ馬が居なかった2022年や2017年の平均ラップも「12.4-11.5-11.7-11.8-11.7-11.7-11.3-11.8秒」と2F目以降の緩急がほとんどないラップになっていますので、やはりコース傾向通りに比較的速めのラップを刻み続けるレースだと分かります。
前で受ける面々にとっては速いペースで8Fを走り続けることは楽ではなく、更にはゴール前に急坂が待っていますので並の馬はここでギブアップ。残り150mあたりから大挙して差し馬が襲い掛かることになります。
ターコイズSがG3に昇格した2017年以降の7年間の好走馬21頭中、3角を4番手以内で通過した馬は【3-2-1-29】勝率8.6%(単回値46円)・複勝率17.1%(複回値47円)と不振で、馬券に絡んだ6頭中4頭は4人気以内の強い馬。やはり先行馬には簡単なレースではないですが、ただスローペースだった昨年は馬券に絡んだ3頭全てが3角4番手以内馬。その昨年はG3になったターコイズ史上で最も時計が出る馬場(消耗が少ない)で確固たる逃げ馬不在だったレース。流石にあそこまで条件が揃うと先行馬でも残せてしまいますので、馬場とメンバー構成は注視しなければいけませんが、基本的には差し馬有利の考えで間違いありません。
そして、中速を連続する特殊なマイルコースだけに中山マイル重賞で好走経験がある馬、似たようなラップになりやすいコーナー4回の1800~2000m重賞好走経験馬が強く、過去7年の3着内好走馬21頭中13頭がいずれかに該当しています。特にリピーターが強い傾向があり、前年の3着内好走馬が翌年にも出走して来た場合には【3-1-2-5】勝率27.3%(単回値188円)・複勝率54.5%(複回値226円)と激熱。該当馬の平均人気6.5となぜか舐められる傾向にありますが、同じことを書いた昨年もミスニューヨークとフィアスプライドが2022年に引き続いて馬券内好走を果たしました。今年はフィールシンパシーが該当しますので、くれぐれも軽視しないように注意したいです。
そしてこのリピーター6頭中5頭は5,6歳馬でしたが、この5頭を除く5,6歳馬の成績は【0-0-0-38】でリピーター以外で馬券に絡んだのは3,4歳馬のみ。実績馬は早期引退しやすい牝馬だけに、基本的には3,4歳馬の戦いと考えて差し支えないでしょう。
次に考えておきたいのが、このレースの位置づけ。
12月3週目の重賞なので次にG1へ向かうためのステップレースではありませんし、2か月前の府中牝馬S好走馬は概ねエリザベス女王杯に向かいます。1ヶ月前のエリザベス女王杯で好走したような馬は有馬記念に向かうか、重ハンデを課せられるのでわざわざマイル戦のマイルG3には出走しません。またマイルG3と言うことなら3週後に京都金杯がありますし、翌週には1400mの阪神Cも存在。こういった事情から概ねメンバーレベルは高くならない傾向にありますので、前走で重賞・リステッド・OP特別で3着以内だった馬は【1-3-2-8】勝率7.1%(単回値34円)・複勝率42.9%(複回値132円)と好走率は高く、前走実績は素直に評価して良いです。
また、そういうレベルの高くないレースなので新興勢力が台頭しやすい側面もあり、リピーター以外は走れない5歳以上馬を除く前走準OP戦出走馬が【1-3-1-13】勝率5.6%(単回値70円)・複勝率27.8%(複回値119円)と堅調です。
最後に、血統的注目馬を一頭ご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
先に名前を挙げておきましょう。
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内(C)が該当馬です(15位ぐらい)
この系統馬はパワーに優れるので冬の中山では毎年堅実に走る傾向がありますが、今年もここまで13頭が走って【2-2-2-7】勝率15.4%(単回値473円)・複勝率46.2%(複回値300円)、回収値を見ても分かるように11人気1着、12人気2着など超人気薄も走りますし、4人気以内馬も5頭中3頭が好走と堅実ですから、つまり馬場が合っているとしか言えないです。特にマイル戦は過去5年で【8-2-3-23】勝率22.2%(単回値211円)・複勝率36.1%(複回値132円)と全距離の中で最も良績を挙げている距離でもあります。今年の出走馬で父がこの系統馬であるのは上で挙げた一頭のみですが、見覚えのある名前ですよね。つまりデータ的に今年のターコイズSは彼女一択と言うことです。
尚、12月のG1は有馬記念まで勝負レースは作らないだろう想定でしたが、朝日杯FSで狙っている馬が想定以上に人気が無さそうなので、勝負レースにする可能性があります。調教過程は見ていてそれ自体は問題ない(どころか強調出来る)のですが、まだ実際の映像を見ていないので何とも言えませんし、当然枠も重要。また蓋を開けてみれば人気しているパターンもあるので現時点では何とも言えませんが、追い切りも枠も人気も問題ないようであれば勝負レースにしますし、しかも個人的には有馬記念以上に目一杯勝負する予定です。状況はブログやXで追って報告しますので、楽しみにお待ちください。
次回は「朝日杯FS」の追い切り分析の予定ですが、アップできるかは微妙です。