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皆様、こんばんは。

予想以上に週中作業が押してしまい、告知しておりました「阪神JF」の展望記事が上げられそうにありません。
その代わりに、超久々に出走馬分析を行いたいと思います。取り上げたのは出走馬の3分の1に当たる6頭です。尚、評価は「枠順発表前」「最終追い切り確認前」「調教後馬体重確認前」のものです。

それでは、早速参りましょう。

クリノメイ
新馬戦は2週前の同条件新馬戦を勝ったアルテヴェローチェ(次走24サウジアラビアRC勝ち)と遜色ない時計・ラップで走破出来ていましたから、続く24サフラン賞で連勝を飾ったことは当然と言えば当然。ただ、この24サフラン賞が同日未勝利戦よりも劣り、前日の新馬戦に毛が生えた程度の非常に平凡なラップで、パフォーマンス的には新馬戦よりも下げてしまったと言う判定。それなりに時計が出る馬場下でレースの上がり3Fは11.7-11.5-11.7秒と全く速くなかったにも関わらず、ギリギリで差し切った(見た目的には2着)内容からは速い上がりへの対応力が著しく低いと思われ、オルフェーヴル産駒らしく洋芝でこそ能力全開と言うタイプだと思われます。それだけに今の馬場が硬い京都は合わないと思いますし、そもそもオルフェーヴル産駒は京都芝外1600m【1-0-0-13】と不得意としているだけに・・・

ブラウンラチェット
新馬戦は加速ラップでフィニッシュする評価出来そうな内容でしたが、馬場が良く直線追い風になりやすい秋の中山のスローペースでは加速ラップでフィニッシュするレースは珍しくなく、本馬と同等以上のラップを残した過去の馬達が出世していないこともあって、前走(24アルテミスS)では3人気に支持されるほどの信用は無いと軽視しました。ただ終わってみれば、展開利があったとは言え着差が付きにくいスローラスト3F戦で1馬身1/4差を付ける完勝でしたから、こちらが考えていた以上のポテンシャルを持っていたと認めざるを得ないです。時計・ラップは過去のアルテミスS比較で2023年チェルヴィニア、2022年ラヴェルにはやや及ばず、2021年サークルオブライフと同程度。古馬2勝Cには及ばないので高く評価は出来ませんが、自身は上がり3Fを11.4-11.0-10.9秒でフィニッシュしたようにまだ余裕はあった点で字面の時計・ラップ以上に評価して良いですし、ならば例年レベルにはあると判定して良いはず。例年よりも明らかにメンバーレベルが低いのが今年のメンバーですから、例年並のレベルにあるならば必然的に上位評価として良いでしょう。
そういう能力の高さに加え、前述した前走の上がりラップを見てもスッとは反応出来ず、長く良い脚を使うタイプなので京都外回りは合いますし、折り合いに不安がなく位置も取れるタイプ。インを立ち回れる器用さと強さも持っていますので、普通に考えれば崩れることは無さそうです。ただ、本質的に中距離型と思えるだけにペースが上がってしまうとやや心配ですし、当然長距離輸送も課題に。また、1週前のフォトパドックを見るとやや張りに欠けることも気になる材料。これらの不安点があることは頭に入れておきたいですし、それでいて1人気濃厚なのであれば評価を落とすのも有りだと思います。

アルマヴェローチェ
スローラスト3F戦を逃げ切った新馬戦はラップ的に目立つものではなく、2着馬に猛追された勝ち方も余裕のないもの。そういうパフォーマンスと最内枠配置から控える競馬になって対応出来かと言う点にも疑問符が付いただけに、前走(24札幌2歳S)では全く評価せず無印に。ただ、時計差無しの2着に走ったのですから全くの見立て違いだったわけですが、あれだけパフォーマンスを上げられたのは、スローラスト3F戦だった新馬戦と違い、前後半48.8-49.3秒の淀みない流れになったことが良かったものと思われますから、どんなペースでも同じだけ走れると考えるのは危険です。それでも、3着ファイアンクランツは次走の24東スポ杯2歳Sで0.4秒差4着、1.1秒差5着レーヴドロペラが次走24芙蓉S2着、1.3秒差8着ショウナンマクベスが次走24百日草特別1着と言うハイレベルメンバー相手の2着は価値が高いですし、2勝Cを勝てるだけの時計で走破出来たことも2歳8月としてはハイレベルで、2勝C級の時計で走れた経験を持つ馬はほぼ存在しない今回のメンバーでは大きなアドバンテージ。ここまでに残した実績だけで考えれば最上位に扱えますので、能力を出し切れれば勝ち負けになるでしょう。
ただ、今回は1F短縮、非洋芝戦への対応が鍵に。またスローの上がり勝負だった新馬戦のパフォーマンスが平凡だっただけにペースが上がって欲しいのもまた事実で、これらのハードルをクリアすることが条件になります。馬群を苦にしないので内枠ベター(但し、内が不利にならない馬場なら)。

メイデイレディ
前走(24BCJFターフ)では4連勝を逃しましたが、勝ったのは5戦5勝で3つめのG1制覇となった欧州2歳女王候補レイクヴィクトリアですから相手が悪かったとしか言えず、また同日同条件のBCジュヴェナイルターフ(牡馬)とほぼ同タイムで走破出来てもいますので、1馬身3/4差の2着は悲観するものではありません。この24BCJFターフを含まないプレレーティングは111で、日本馬最高であるブラウンラチェットの108を大きく上回ることからも、能力自体はここに入っても上位と思えるものですから、適性さえ合えばあっさり勝ってしまう可能性は十分あるでしょう。
ただ気になる点は複数存在していて、最も大きい不安点は適性面。デビュー戦についてはラップを調べられませんでしたが、2戦目の24ケンタッキーダウンズJFSが前後半45.20-50.16秒、3戦目の24ジェサミンSが同48.41-49.54秒、そして24BCJFターフが同46.74-48.81秒と3戦いずれも前後半差1.0秒以上の前傾戦。父タピット×母父モアザンレディの血統からこういう基礎スピード戦が合っている可能性は高く、言い方を換えれば日本的な前半緩い流れから終いの一脚を競うレースは合わない可能性があります。前半にペースが上がりにくく4Fロンスパ戦がデフォルトである京都外回りでは尚更で、合わないコースで力を発揮出来ない可能性は考えておきたいです。もうひとつの不安が右回り戦で、ご存知のようにアメリカは左回りオンリーで米国血統馬はDNAにもそれが深く刻まれていますので、右回りでパフォーマンスを落とす可能性も考えるべきでしょう。これらから能力上位でも全幅の信頼を置けないのは事実で、これらから中心視するには二の足を踏んでしまいます。ただ、繰り返しますが今年のメンバーであれば能力的には威張れますし、前述した適性についてもあくまで予想であって対応出来ないと決まったわけではないのが事実。あっさり克服してしまう可能性も十分にある点に期待する手もあると思います。

モズナナスター
無印評価とした前走(24ファンタジーS)では予想外の好走を決められてしまいましたが、あれは前後半36.0-34.7秒のスローペース、道悪馬場で各馬仕掛けが慎重になって動き出しも極めて遅くなり、ラスト2F特化戦のようなペースになった展開が逃げた本馬にとっては極めて楽だったからこその好走で、それは15人気だった2番手追走ベルビースタローンが3着に走っていることからも明らかです。つまりあの展開でなら逃げ切っていなければいけなかったレースで、あれでダンツエランに掴まえられたのですから評価は出来ません。3走前(24シンガポールTC賞)が前後半34.2-35.9秒の前傾戦で展開は向きましたが、後ろに居たカワキタマナレアには差されて0.4秒離され、先行したヴーレヴーを掴まえられ無い平凡な3着。2走前(24カンナS)はレースラップこそ前後半32.6-34.6秒のハイペースでしたが、これはやり合って後続を8馬身離した前2頭が残したラップ。3番手だった本馬のバランスは33.9-33.8秒でしたのでペースは緩めでしたが、オーバーペースで逃げた勝ち馬は掴まえられず、同じ位置で競馬をした4着モジャーリオ(24新潟2歳S11着大敗)に0.2秒差しか付けられなかった2着はこれまた平凡。7着に負けた24函館2歳Sも含めて、良馬場では説得力あるパフォーマンスが出来ていませんから、良馬場ならば当然軽視で。血統や馬体から距離延長もマイナス。

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人気を裏切ってしまった前走でしたが、ペースは前後半36.0-34.7秒のスローペース且つ動き出しも遅いラスト2F特化戦でしたから上位5頭の中で一番後ろの位置では厳しかったですし、外枠スタートから終始外回しの競馬、更には道中は力んで追走してもいましたので、その影響も当然あったと考えるべきでしょう。その中でジリジリとでも最後まで脚を使い続けた内容には見所がありましたし、ペースが違えば結果も違っていたはずで、決して悲観する敗戦ではなかったと思います。
2走前では古馬1勝C級の時計で勝利していますが、これは時期を考えれば高く評価出来るもので、低レベルな今回のメンバーでは尚更。そういう能力の担保はありますが、前走の折り合いを見ていると距離延長はやや不安。またニシキギミッチーの全妹だけに基本的に上がり勝負が歓迎とは思えないので、そういう点からもペースは上がって欲しいところ。それが叶えば穴馬としてかなり面白い存在だと思えます。

「阪神JF」の追い切り分析はアップ出来ても土曜夜以降になると思います。