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皆様、こんばんは。
本日は「チャンピオンズC」について分析します。
まずは舞台となる中京ダ1800mコースについて考えます。
スタートは直線130m地点で急坂の半ば。最初のコーナーである1角までは約291mと十分とは言えない距離しか無く、1~2角のコーナー半径が112mと短い=コーナーがキツいことも相まって前半のペースは上がらない傾向。ただ、向正面半ばからは直線序盤まで約600mで3.5m下るレイアウトになっていますので、ラスト5F目あたりからペースアップしてそのままゴールまでワンペースでフィニッシュするのがデフォルトのパターンです。
上りスタート、1~2角のコーナーがキツい、残り1000mから長らく下り、3~4角は1~2角より大きいとは言え中央4場よりキツい、直線は東京に次ぐ長さ、直線半ばからは中山と同程度の急坂、とかなり特徴的で唯一無二とも言えるコース。そういう特徴的なコースだけに好走馬の傾向もハッキリしており、まずは前半のペースが上がりにくく、コーナーがキツく差し馬が勢いを付けにくいと言う点で先行馬有利。
3角3番手以内馬のコース別成績(過去10年・新馬戦除く)
直線の長さの違い、坂の有無が影響して新潟ダ1800mの方が先行有利の傾向を示していますが、相対的に先行有利であることは明らかですね。
そして、全体にコーナーがキツいことからロスなく立ち回りやすい内枠馬優勢。
1~3枠馬のコース別成績(過去10年・新馬戦除く)
また、後半が長い下りと言う点で共通する京都コースとの親和性が高く、前走5着以内馬に限った前走競馬場別成績では京都競馬場使用馬が最良の成績を残しています。
その他としては、上りスタートなのでトモが弱いと出負けしてしまうパターンは多く、過去にこのコースを経験していること(五分にスタートを決めていること)は大きなアドバンテージになります。ちなみに、ダート戦で坂スタートは中京ダ1800mと中京ダ1900mのみ。この2コースの実績は実はかなり重要です。
これらを踏まえた上で、過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみます。
(過去10年平均ラップ)
12.7-11.1-12.8-12.5-12.2-12.2-12.3-11.9-12.5(49.1-48.9)
過去10年中4年でスローペース&3年で平均ペースですから、コース傾向通りにペースは上がりにくいです。そしてラスト5F目からペースアップして、その後は一貫して速めのラップを継続する点もコース傾向通り。そうなると好走馬の傾向もコース全体の傾向と類似するのは当然で、過去10年の3着内好走馬30頭中20頭は3角6番手以内通過馬でしたので先行馬有利です。
また、内枠有利傾向も同様で、30頭中15頭は1~3枠馬なので内枠有利の傾向です。
先程も書いたようにコースの特徴的に内を回したい=外を回したくないので内枠有利になるわけですが、4~8枠から好走した15頭中10頭は3角5番手以内通過の先行馬でしたので、枠の不利を前に行くことで打ち消したと言うことですね。
そして内を回したいのは先行馬だけではなく差し馬も同じで、馬群概ね半分より後ろである3角8番手以下から馬券に絡んだ馬は10頭居ますが、全頭馬群内を通したことで共通しており、大外を回して差して来た馬は一頭たりとも存在しません(画像内赤丸が該当馬)。
2015年
2016年
2017年
2018年
2020年
2021年
2022年
2023年
最も外を通したのは2021年チュウワウィザードの4頭分外ぐらいで、後は概ね内から2頭目で立ち回っていることが分かります。従って、砂被りを嫌がる・馬群に怯むなどと言っているような差し馬では馬券に絡むことは不可能。昨年2人気で10着に敗れたセラフィックコールなどは典型例でしたが、これまで外回し一辺倒の競馬をして来たような馬は疑って掛かりたいです。
次に年齢別成績を見てみますが、こちらについてはJCダート時代を含めた過去20年のデータを掲載します。
本来最も良績を挙げるべき4歳馬が不振であることはやや気になりますが、恐らく偶然が重なったもの。「4歳馬だからダメ」とロジカルに説明出来る根拠は無く、ダート戦らしく全年齢で満遍なく好走馬が出ています。
その中で注目したいのは3歳馬の成績で、通常パワーと経験値がモノを言うダート最上級戦では「3歳<古馬」がベーシックな考え方ですし、事実2004~2017年の15年間では勝率6.3%・複勝率21.9%と優位性は持てていませんでした。ただ直近6年では勝率16.7%・複勝率41.7%と成績は急上昇。これをどう考えるかですが、近6年において3歳馬で馬券に絡んだ5頭中4頭がノーザンファームor社台ファーム系の生産馬であったこと、この2牧場の3歳馬は2017年以前の15年間で計4頭しか馬券に絡めていないこと、この事実から生産界における2大巨頭が近年ではダート路線にも「本気」になり始めたと考えるべきです。そういう観点から昨年はノーザンファーム生産の3歳馬であるセラフィックコールとドゥラエレーデには一目置くべきと書きましたが、ドゥラエレーデが2着好走。従って、今年唯一の3歳馬で社台系追分ファーム生産馬のサンライズジパングには要注意です。
次に、上がり順位別成績。
ダート戦としては意外かも知れませんが、上がり2位以内馬が【8-6-2-11】勝率29.6%(単回値235円)・複勝率59.3%(複回値215円)と無双状態で、現時点で9年連続で1頭以上が馬券に絡んでいます。中京はコーナーがキツくて3~4角ではスピードに乗せられないため、ラスト3~4Fでやや緩んで4角出口~直線序盤で再加速する構造。過去10年全てでラスト2F目最速になっていることがその象徴ですが、それ故にギアチェンジ力が必須になり、ダート戦としては珍しく瞬発力が要求されやすい舞台であることが上がり上位馬が強い結果につながっています。
かと言って、どの馬がメンバー中で最上位の上がり脚が使えるかを予想することは難しいのですが、上がり2位以内を記録した27頭中14頭が前走JBCクラシックか南部杯に出走していたことで共通しますから、該当馬の中から最も速い上がりを出せる馬を探せば正解に近付けそう。今年で言えばウィルソンテソーロが最も速い上がりを出す可能性が高いでしょうかね。
最後に、人気別成績を見ましょう。
そして、もうひとつの中央ダートG1である「フェブラリーS」との比較も見てみます。
ご存知のように、中央ダートG1は「フェブラリーS」と「チャンピオンズC」の2レースしかなく、芝G1よりも圧倒的に強い馬が集中しやすい傾向があります。それ故に上位馬と下位馬の能力の乖離は芝よりも大きくなりがちで、基本的に大荒れの結果にはなりづらいです。
ただ、「フェブラリーS」が前後に目標になる地方交流G1・Jpn1が無いのに対し、「チャンピオンズC」は南部杯、JBC各競走、東京大賞典と短い間隔でG1・Jpn1が存在。その分でメンバーは分散しやすいですし、最上位クラスは複数レースを視野に入れることで仕上げが甘くなる面も。また。南部杯・JBC各競走を好走した馬についてはその反動も考えられ、それによりフェブラリーSよりもチャンピオンズCの方が人気薄が食い込みやすい余地があります。それは人気別成績の比較を見れば明らかで、チャンピオンズCにおいては6人気以下馬が12頭も好走し、過去10年中9年で1頭以上が馬券に絡んでいます。この12頭中11頭は前走で5人気以内に支持されていたことで共通し、前走6人気以下馬は【0-0-1-40】ですから、前走でも人気薄だった馬のチャンスは極めて小さいと考えて良さそう。また、12頭中9頭は馬番9番以内だったことで共通しますので、二桁馬番の6人気以下馬のチャンスは小さいと考えて良さそうです。
と言うことで、少々長くなりましたが本日は以上。
最後に、あまり重視したくない人気馬を一頭ご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
この人気馬!
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しておきます(15位ぐらい)
詳しい理由はここでは書けません(予想文内で書きます)が、明確な理由が存在します。
次回は「チャンピオンズC」の追い切り分析を行います(時間が許せば)。