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皆様、こんばんは。

本日は「函館2歳S」の分析を行います。
まずは舞台となる函館芝1200mコースについて考えます。
SS1
SS2
スタートは3角ポケット。最初のコーナーである3角までは約476m(Bコース時)と十分な距離があることから序盤からペースが上がりやすく、特に多頭数戦においてペースが落ち着くことは珍しいです。更にはゴール前の直線261mは芝全コースの中で最短ですから、基礎スピードの高い先行馬が粘り込みやすい構造と思えます。ただ、そう簡単な話ではないのはスタートから3~4角中間まで上りが続くことで、高低差3.4mのほぼ底から頂上までを走り切る構造になっていますので、ラップの字面以上に負荷は大きく、またスパイラルカーブのため4角出口がキツく、先行馬はここでどうしても減速せざるを得ないので惰性を活かして出し抜くことが難しいです。この構造的には先行馬不利ですから、先行馬と差し馬どちらが有利かと言われると大変回答に困ります。
函館SS3
これは各芝1200mコースにおける3角4番手以内馬の成績(過去10年・13頭立て以上・新馬戦除く)ですが、脚質的な有利不利がハッキリしないコースらしい結果が出ており、函館芝1200mは勝率こそ2位ですが、連対率は4位で複勝率は5位と真ん中あたりと中途半端。ただ、単勝回収率は最下位で複勝回収率は5位と言うことは穴馬があまり走っていないと言うことでもあって、少なくとも先行有利コースでないことは確か。多くの競馬ファンが抱いているであろう「函館=先行有利」ではないことはしっかり覚えておきたいです(但し先行馬不利とも言いません)。

これらを踏まえた上で、過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見ておきます。
函館2歳1
函館2歳2
過去10年全てでハイペース、10年中8年で前後半差が2.0秒以上と大きくなっているのは、開催終盤の洋芝でパワーを要するこのコースが7月の2歳馬としては大変厳しく、かなり上がりが掛かるから。そうなるとズブズブの差し決着を想像しますが、実はそうでもありません。
函館2歳3
これは3角位置別成績ですが、過去10年の3着内好走馬30頭中20頭が3角6番手以内通過馬で、位置が前であるほど好走率が高く、回収値も伴っていることが分かります。これはこのレースが重賞ではあるものの、2歳7月のレースらしく玉石混交のメンバー構成になるから。この後も重賞の常連になるような馬と1勝Cのまま引退する馬が同時に走りますから、後ろを走る馬はただただスピード不足・能力不足なだけのパターンが多く、またそういう馬だからこそタフな流れを追走するだけで一杯になると言うこと。だからこそ位置が取れない馬の成績が悪いのであって、展開的に前が有利になるのではありません(地方交流重賞と構造は似ていますね)。
それを示すデータが前走の3角位置別成績で、3角5番手以下通過馬は【0-1-0-20】と大不振。例えばメンバーに恵まれるなどして新馬戦は勝てたとしても、このレース以上に玉石混交の新馬戦で位置が取れない=スピード不足と言うことであって、やはりそういう馬は勝負にならないんですね。従って、前走の条件に関わらず3角4番手以内で通過出来ていないと勝負にならず、これは好走への最低条件と考えて良いです。

こういう「スピード能力」の他にポイントになるのが「レースセンス」と「完成度」で、まず「レースセンス」については、ここに出て来る面々はほぼ全頭ここまでに1勝を挙げている馬。つまり現時点の同世代馬の中でスピード上位の馬達なのですが、それゆえ毎年逃げて勝ち上がって来た馬が複数出走します。ただ、当たり前ですがレースで逃げられるのは基本的に1頭だけ。それ以外の馬は馬群の中、あるいは前や横に馬が居る状態でレースをすることになります。馬は臆病な生き物ですから、周りに馬が居る状態を怖がることは珍しくなく、新馬戦で「他馬を気にしていた」「他馬を怖がって逃げていた」と言うコメントは日常茶飯事的に聞かれます。
従ってすでに「非逃げ」競馬を経験しているアドバンテージは小さくなく、前走3角1番手だった馬が【2-3-4-45】勝率3.7%(単回値28円)・複勝率16.7%(複回値95円)であるのに対し、前走3角2~4番手馬は【8-6-6-53】勝率11.0%(単回値150円)・複勝率27.4%(複回値114円)と非逃げ競馬を経験している馬が優勢。その非逃げ競馬を経験していた馬の中でも前走1~4枠だった馬が【7-3-4-16】勝率23.3%(単回値343円)・複勝率46.7%(複回値189円)であったのに対し、5~8枠だった馬は【1-3-2-37】勝率2.3%(単回値16円)・複勝率14.0%(複回値62円)と大きな差が生まれています。内枠から2~3番手に控えた=恐らく外に馬が居る状態で競馬をした可能性が高いわけで、そういうストレスのある競馬で勝ち上がれている馬には高いレースセンスが備わっていると考えて良く、故に多頭数戦になっても好走出来ると言う根拠があるわけです。

尚、これに関してのもっと詳細なデータを月額会員様限定で公開していますので、パスワードを入力してご閲覧下さい。Targetでデータを引っ張ってくるだけでは調べられないことも調べていますので、きっとお役に立つと思います。

もう一つの「完成度」については、単純に新馬勝ち出来ている馬が優勢。
函館2歳4
新馬勝ち出来ている時点で「完成度」も「スピード能力」も優れていると言うことです。
劣勢のキャリア2戦馬(=新馬戦で負けて2戦目で勝利)に光明を見い出すならば、前走でどういう勝ち方をしているかと言う点に注目。
函館2歳5
これはキャリア2戦馬に限った前走着差別成績ですが、着差が大きくなるに比例して好走率もアップ。前走で圧勝出来ている=新馬戦は相手が強すぎたので負けたと言う可能性も残るわけですから、キャリア2戦馬に関しては前走の勝ち方と新馬戦の内容を精査することで拾うに値するか否かの判別がつくはずです。

「完成度」に関するデータとして、もう一つ知っておきたいのがこれ
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内にデータを記載しておきます(10位ぐらい)
これに該当した牡馬は【6-5-5-35】勝率11.8%(単回値119円)・複勝率31.4%(複回値138円)。これだけでも優秀ですが、前走3角5番手以下馬を除くと【6-4-5-24】勝率15.4%(単回値155円)・複勝率38.5%(複回値176円)まで上昇し、該当馬は過去10年中9年で1頭以上が馬券に絡んでいます。今年は牡馬の登録頭数が少なく、案外該当する馬は多くないですから、該当馬から軸馬を選ぶと言う方法もありでしょう

と言うことで、本日は以上。
次回は「函館2歳S」の追い切り分析を予定していますが、時間の都合上アップ出来ない可能性もございますので、ご了承ください。


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