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皆様、こんばんは。
本日は今週唯一の中央重賞である「マーメイドS」について考えます。
「マーメイドS」と聞いてまず浮かぶイメージは「荒れるハンデ重賞」だと思いますが、事実過去10年の平地全重賞128レース中で1~3人気の複勝率33.3%は118位タイと極めて低く、イメージ通りに人気馬の好走率は低いです。
では、なぜそれほどに人気馬が走らないのかと言うと、このレースが持つ特殊性がその理由。具体的に言うと、まずこのレースが古馬牝馬限定重賞11レース中3レースしか存在しない2000m以上戦で、その3レース中二度の坂越えコースはマーメイドSだけだと言うこと(中京芝2000mの愛知杯は坂途中のスタートなので、厳密に言うと坂越えは一度だけ)。つまり、パワーとスタミナが問われると言う点で牝馬限定戦としてはレアなレースで、過去の牝馬限定重賞実績がリンクしにくいことが一つ目の理由として挙げられます。
また、6月は上位クラスの牝馬にとって春の大目標であるヴィクトリアマイルが終わり、暑い季節でもあって多くの馬は休養に入る時期であることから、かなりメンバーが手薄になりがちに。またハンデ戦で格下馬は斤量面の恩恵を受けられますので、絶好の機会とばかりに格下の条件馬が多く参戦することに。
これは同じ芝2000mの牝馬限定重賞である愛知杯とマーメイドSの出走馬における前走クラスを一覧にしたものですが、これを見ても出走馬の質に大きな違いがあることが分かります。つまり、下は2勝Cを勝ったばかりの軽斤量馬から、上は前走重賞出走でそれなりの斤量を背負う馬が同じレースを走るただでさえ戦力比較が難解なレースになるわけで、更には舞台は先に書いたような牝馬限定戦としてはレアな舞台。こうなるとカオスが生まれるのは当然で、だからこそ波乱の結果になるのでしょう。
そうなると人気馬軽視で穴馬を中心に馬券を組み立てるべきと考えるわけですが、一旦冷静になって過去10年の人気別成績を見ておきましょう。
荒れると広く認知されているレースだけに、それっぽい穴馬は過度の人気する傾向があり、実は11人気以下の大穴帯は【0-1-0-47】と全く機能していません。ただ、そんな状況にあっても4人気以下馬の好走率は全重賞平均よりも高く、しかも旨味も十分にありますから、人気馬軽視→穴馬重視と言う戦法は有効だと言えるでしょう。
中でも旨味が強いのは4~10人気馬で【7-5-7-51】勝率10.0%(単回値153円)・複勝率27.1%(複回値116円)と単複ベタ買いプラス。ただただ機械的にこの人気帯を買い続けることで、単勝は過去10年中7年で、複勝は6年でプラスになっていますから、今年も何も考えずにこの人気帯を狙えば良いと思えます。
一方で不振の上位人気馬ですが、人気に支持されて凡走するパターンは決まっていて、それは前走から斤量減の人気馬。これらは「前走3勝Cで2,3着と勝てていないが、能力はありそうで斤量の恩恵があるならば戦えそうと思われた面々」「前走重賞で5着前後とそれなりに戦えていたが、重賞好走実績はないので斤量に恵まれた面々」ですが、言い換えれば重賞で戦えるだけの実績は何も残しておらず、ただ「戦えるだろう」と言う推測だけで過度に人気してしまったパターン。これらは【1-0-1-12】複勝率14.3%(複回値31円)なので、該当馬が居れば軽視して構わないです。
逆に、前走から斤量増減なしor斤量増の面々は概ね重賞好走実績を持っているので相応の斤量を背負わされていますが、これらは【2-4-2-8】複勝率50.0%(複回値95円)とそれなりに走っていて実は旨味もまずまず。盲目的に人気馬が嫌われるレースですから、それを逆手に取ってこれらの人気馬を狙う戦法は十分にありでしょうね。今年で言えば、コスタボニータやミッキーゴージャスがこれらに該当しそうです。
と、ここまで書いて来ましたが、今年の舞台は京都芝内2000m。冒頭でこのレースが荒れる理由として「コース的な特殊性」と「ローテーション的な特殊性」を挙げましたが、阪神芝内2000mよりも圧倒的に軽い質になる今年はコース的な特殊性が薄れる訳で、そうなると例年のような結果にならない可能性が。過度に「荒れる」と考えすぎるのは危険かも知れません。むしろ多くのファンが「荒れる」と盲目的に根拠もなく思い込むところにこそ妙味が生まれるわけで、今年はそれを上手く利用した者勝ちかも知れません。
従って変な思い込みは捨てて、コースの特徴を十分に知って適性が合う馬を狙う通常通りのスタンスの方が色々とメリットは大きそうですから、京都芝内2000mコースについて理解を深めておきましょう。
スタートは正面スタンド前。Dコースでは最初のコーナーである1角まで約235mしかなく、トップスピードに入りかけたところでコーナーに入りますから、序盤のペースは緩めに。更には向正面に入って200mほどで3角の丘を迎えますから、前半を通じてスピードは上がり切らず、勝負は丘の下りである残り800mに集約されることに。
前半も中盤もペースは緩めで後半800mだけペースが上がる緩→緩→急のペースパターンになりやすいですから、脚質的には当然前有利に。
これは京都芝内2000mにおける3角4番手以内通過馬の成績をコース区分別にまとめたもの(過去10年・13頭立て以上・新馬戦除く)ですが、ご覧のようにDコースにおける先行馬有利は明白。単回値こそ低いですが、サンプル数200程度では単回値のブレは大きくなるので参考程度に考えたく、より早くあるべき数字に収束する複回値で大幅プラスになっているように、穴馬が多く走っている=それだけ先行馬有利になっていると言うことです。
また、他の芝2000mコースとの比較でもDコースの京都芝内2000mは先行馬有利と分かります。
※条件は上と同じ。京都以外は全コース区分を合計した数値
ちなみに、3角7番手以下通過馬は【6-8-12-225】勝率2.4%(単回値27円)・複勝率10.4%(複回値35円)と期待値が低くなっており、馬券に絡んだ26頭中16頭は単勝4人気以内馬。5人気以下馬は【2-2-6-196】勝率1.0%(単回値23円)・複勝率4.9%(複回値29円)と極めて期待値は低く、このコースで人気薄の差し馬は非常に買いにくいです。
そして、1角までの距離が短くコーナー4回。基本的にペースが上がらず馬群が縦長になりにくいコースですから、当然インを立ち回る馬が強く・・・
これはDコースの枠番別成績(条件は上と同じ)ですが、Dコースを使う=開催終盤で内が荒れやすい時期にも関わらず外枠不利。7枠の数字は良くなっていますが、これはサンプル数が少ないが故の異常値。6,8枠の数字を見てもサンプル数が増えれば数値は落ち着くでしょう。
と言うことで、本日は以上。
最後に、現時点で本命候補の一頭をご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しておきます(15位ぐらい)
荒れるレースと言うだけに無駄に人気(オッズ)落としそうですし、ただただ美味しいですよね。本文中で書いたように走る人気馬の条件は満たしますし、後は非高速馬場ならば尚良しで
次回は「マーメイドS」の追い切り分析をアップする予定ですが、恐らく土曜更新になると思います。