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皆様、こんばんは。

本日も「安田記念」の分析を続けます。
安田1
安田3
安田2
昨日は近年におけるペースの変化について書きましたが、当然それに伴って好走脚質にも変化が生まれています。

2013~2018年
安田5

2019~2023年
安田6
これは2018年以前と2019年以降それぞれ5年間における3角位置別成績(不良馬場だった2014年は除く)。ペース次第で有利な脚質に変化が出るのは昨日説明した通りですが、特に中盤の緩みが顕著である近年では差し馬が有利になっており、それは上に示したデータでも明らかです。フルゲートで3角までの距離が長い東京芝1600mでは序盤からスローペースにはなりにくく、最も違いが出るのは3F目以降。スローペースになる=3F目以降が緩むと言うことですから、スローペース想定ならば差し馬優勢を決め打って良いです。

続いて人気別成績を見ておきます
安田7
過去10年における1~4人気馬は【6-4-6-21】勝率15.0%(単回値130円)・複勝率47.5%(複回値91円)と堅調ですが、特に近5年に限ると【4-5-4-7】勝率20.0%(単回値234円)・複勝率65.0%(複回値123円)ととんでもない数字で、過去5年全てで2頭以上が馬券に絡み、2019年・2020年・2023年は上位3頭を独占しています。
ここにもラップが大いに関係していて、基本的にマイル重賞はスローラスト3F戦か中盤2Fで緩んでラスト3F再加速のラップになることがほとんどです。2018年以前の安田記念のように中盤も緩まず高速ラップを連続するような高速巡行戦は言わば異質で、だからこそ近走の結果が直結しづらい=人気馬が人気通りに走らない結果を生んでいました。ただ、スローペース基調の近年は「その他大勢」のレースと同じペースパターンですから、それだけ近走の結果が直結することに。基本的に人気と言うのは近走結果に左右されるものですから、こういうメカニズムで人気馬が堅実に走るようになっていると思われます。
今年もメンバー的にペースは落ち着きそうですから、人気馬が堅実に走る可能性は高そうですね。

次に、今年は香港から2頭の遠征馬が参戦しますので、安田記念に限らない香港所属馬の成績を振り返っておきます。
過去20年において、香港所属馬はJRAG1に延べ42頭が出走し【4-2-3-33】勝率9.5%(単回値105円)・複勝率21.4%(複回値93円)ですから、それなりに期待値は高めです。ただ、好走馬の多くはスプリント戦で、安田記念に限ると【1-1-2-26】勝率3.3%(単回値21円)・複勝率13.3%(複回値59円)ですから期待値は低く、この5年は出走馬すら居なかったとは言え、好走馬は2008年2着アルマダ以来出ていません。
では出走馬のレベルが低いのかと言うと当然そんなこともなく、全28頭中15頭は前走チャンピオンズマイル連対馬ですから、年毎のレベル差はあれども五分に戦えて良いはずです。それでも成績が冴えないのはシャティンのマイルと東京のマイルでは求められる適性が違うからで、春の東京は野芝100%で高速化するのに対し、シャティンは洋芝で粘りますので時計が掛かります。過去20年のチャンピオンズマイルにおける最速タイムは2022年の1分32秒81ですが、これは日本式計測で1分31秒81ぐらい。1分32秒台はこの年だけで後は概ね1分33~35秒台の決着ですから、求められる適性が全く違います。先程香港調教馬は2008年アルマダ以来馬券に絡んでいないと書きましたが、安田記念の勝ち時計が2010年から1分31秒台に突入していることは無関係ではなく、こういった背景を考えると香港所属馬は高速馬場で実績を残していない限り買いにくいです。ただし、雨が降れば話は変わります。

最後に見ておきたいのが枠番別成績
安田8
安田記念はCコース2週目ではありますが、4月半ばから続くロングラン開催の7週目。流石に内の馬場がへこたれて来る時期ですし、これは感覚的な話ですがダ―ビーが終わると極端に馬場を弄らない感じも見て取れますので、尚のこと外が有利になります。
同舞台では3週前にヴィクトリアマイルが行われますが、4人気以下馬に限った枠番別成績をヴィクトリアマイルと比較すると内不利であることが良く分かります。

安田記念
安田9

ヴィクトリアマイル
安田10
4人気以下且つ一桁馬番では【2-1-0-68】勝率2.8%(単回値79円)・複勝率4.2%(複回値15円)と極めて期待値が低くなりますので、人気薄馬で買えるのは外枠だけと覚えておきたいです(土曜の馬場傾向を確認してからではありますが)。

と言うことで本日は以上。

さて、本文中では近年の安田記念は上位人気馬が強いと書きましたが、これらはあくまで過去データ。あまり書くとネタバレになりますが、今年の安田記念の上位人気馬のほとんどは信用ならないと思っていて、下手するとめちゃくちゃ荒れる結果も十分あり得ると思っています。
ならば穴馬の出番ですが、案外人気が無さそうなこの馬は面白い存在ですよ
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大箱向きですし、折り合いが難しいタイプだけに距離も悪くないでしょう。前走はレースレベルに疑問符が付くので大した評価は出来ませんが、そもそもの素質の元値を考えると今回のメンバーでも上位ですし、何より前に出たくない悪癖があって勝ち切れないだけで相手なりに走る馬ですからね。後は雨が降れば尚良しです。

明日は「鳴尾記念」を分析します。