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皆様、こんにちは。

今週も週中更新は行わない予定でしたが、G1週でもありますので「高松宮記念」にだけは簡単に触れておきたくゲリラ更新します。
まずは舞台となる中京芝1200mについて考えましょう。


今回の高松宮記念を迎えるに当たって、もう一度じっくり中京芝1200mと言うコースについて考え直しました。以前とは見解に違いがあるところがありますが、これから書く内容が現時点でのベストな正しい考え方だと思っています。

スタートは向正面半ば。緩い上り坂の途中のスタートになりますので最初の1Fはやや上がりにくいですが、100mを過ぎてからは直線半ばまで下り続けると言うレイアウト。更にはスパイラルカーブで3角の入りで減速しにくいこともあって、序盤からペースは上がりやすいです。前半下りの中山芝1200mや阪神芝1200mもそうですが、ペースは速いので馬群は凝縮しづらく、構造的には先行馬有利です。
ただ、芝1200mコースとしては直線距離が日本一長いこと、直線半ばに急坂があることから他の芝1200mコースに比べてタフではあって、それ故に先行馬が惰性で粘り込むことは簡単でなく、結果として先行有利・差し有利とも言えないどっちつかずのコースに。従って、脚質による顕著な有利不利はなく、それよりも能力があるかないかと言う単純なモノサシが結果を分けることになります。

1～3人気馬成績


4人気以下馬成績

これは各芝1200mコースにおける人気別成績（新馬・未勝利戦除く、13頭立て以上）ですが、上位人気馬の好走率は中京芝1200mが最も高く、ブレの小さい複回値が抜けて高いことからも如何に人気馬が堅実に走っているかが分かります。一方で、4人気以下馬の好走率は全場で最も低く、穴馬が台頭しにくいことも分かります。
これらから能力が正しく反映されやすい舞台だと評価出来て、JRAがスプリンターズSに続く2つ目のスプリント王者決定戦に中京芝1200mを選んだことにも深く納得が行きます。

ただ、そんな中京芝1200mにも「欠陥」と言える要素は存在していて、それは横長コースであるが故にコーナーがキツいこと。

ご覧のように中京はコーナー距離が短いので必然的にコーナーは急になりますし、スパイラルカーブなのでコーナーの出入り口はゆったりしているものの、コーナー中間の角度は30度少々しかなく急。またこの地点はずっと下りであることは先程示した通りで、つまりコーナーではかなり外に振られやすい構造になっています。ここで外を回されることは見た目以上に負荷が掛かることになりますので、外回しは絶対NG。芝コースより内側に造られているダートコースではより顕著で、チャンピオンズCで外回しの馬がほぼ走れないのも同じ理由です。
そうなるとコーナーで外回しになる確率が高い外枠馬が不利になることは当たり前の話です。

※データは過去10年、13頭立て以上

ここで過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を掲載します。


近年が波乱の結果になっているので、先程書いた「能力があるかないかと言う単純なモノサシが結果を分けることに」と言う話が通用しないレースであるように思えますが、これは馬場状態が影響を及ぼしている面が大きく・・・

これは人気帯別の好走率ですが、ご覧のように馬場悪化に伴って人気薄が台頭しやすくなるのは明らか。今年も予報を見ている限り馬場悪化は不可避と思えますので、人気薄にもチャンスが生まれる可能性は高そうです。
過去10年において7人気以下で馬券に絡んだ馬は9頭存在しますが、その内5頭は馬番7番以内と中京らしく枠の利を最大限に活かした馬。残る4頭中2頭は初角3番手以内通過の位置を取った馬で、位置を取ることで外回しの不利を避けたということ。つまりは内枠か枠の不利を位置を取ることで跳ね除けた馬がほとんどですから、これらに該当しない人気薄は切り捨ててしまって良いでしょう。

と言うことで、とりあえずここまでにしておきます。

先程枠順が発表されましたが、個人的には良い枠になってくれたという感想。ほぼ確実に勝ち負けになる自信の本命馬も悪くない枠に入りましたし、「あの枠・並びになると危ない」と考えていたある人気馬も危ない枠に入って配当的にも悪くなさそう。後は天気の動向を見ながらになりますが、絶不調の現状でも高松宮記念は強めの勝負レースになると思いますので、ご期待下さい。ここは絶対に獲ります。

尚、高松宮記念の追い切り分析は時間的な余裕があれば土日いずれかでアップします。