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皆様、こんばんは。
本日は「オーシャンS」を分析します。
まずは舞台となる中山芝外1200mコースについて考えましょう。
スタートは外回りコースの2角を回り切ったあたり。スタートから500mほどは高低差3.5mの下りになっていること、外回りコースなので3角の角度が緩やかであることから序盤からペースは上がるコース。このコースでスローペースになることは非常に稀で、下級条件であってもハイペースで流れることになります。かと言って差しが決まりやすいわけではなく・・・
これは各芝1200mコースにおける3角8番手以下馬の成績(過去10年・13頭立て以上・新馬戦除く)ですが、ご覧のように好走率はやや高めぐらいです。差し馬が台頭するか否かは道中のラップ構成の方なのですが、それは後ほど説明します。
ここで過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を掲載します。
さて、先程「差し馬が台頭するか否かは道中のラップ構成の方」と書きましたが、これについて考えて見ましょう。
芝1200mのG3でハナを奪えるだけのテンのスピードを持っている馬は、基礎スピードが高い代わりに直線で一気にギアチェンジするような瞬発力は持っていません。従って、序盤からペースを緩めずに逃げることで差し馬との距離差を広げて直線に向く形がベスト。基礎スピードが高いのですから、余程のハイペースで無い限りは大バテせずに粘り込むことが出来ます。
最悪なのは道中でペースを過度に緩めることで、これは「急→緩→急」になるので肉体的な負荷が大きくなることに加えて、ペースが緩んだ所で差し馬に労せず差を詰めるチャンスを与えることにもなります。また、先程書いたように短距離の逃げ馬はギアチェンジが得意ではない馬がほとんどですから、緩めたところから再加速するのが苦手で、逆にギアチェンジが得意な差し馬に優位性を与えることにもなります。
私は昨年のオーシャンSの回顧記事で、逃げ馬に騎乗した吉田豊Jのペースメイクを酷評しましたが、それは2F目→3F目で0.9秒も減速させるラップを作ったから。これが如何に異常なラップであるかは他4年のラップを見れば一目瞭然ですが、こういう糞みたいなラップを踏んだことで他の先行馬も事故に巻き込まれ、当たり前のように差し馬が上位を占めることになりました。30年近く競馬に乗っていてこんな嘘みたいなラップを踏むのですから呆れるしかないですが、こういう糞みたいなラップを踏むことは他の年でも見られます。
これは過去10年のオーシャンSにおけるハロン毎のラップ差を一覧にしたもの。マイナス=減速区間、プラス=加速区間です。赤太字で示している区間は道中で0.5秒以上も減速している区間ですが、例えば2019年や2016年は連続して減速した後に加速している区間がない=単純に最序盤からハイラップを踏み続けての前傾消耗戦なので、意識的にラップを落としたわけではありません。
問題なのは、道中で0.5秒以上減速した上でその後にどこかで0.2秒加速している年で、つまり道中で意識的にペースを落とし、その後0.2秒以上も加速出来るだけの余力を持った状態で勝負所を迎えたと言うこと。これは逃げ馬に乗っている上で絶対NGのペースメイクで、同時に差し馬が台頭しやすいわけですが、これに該当するのが2023年・2020年・2017年の3年。この3年の3着内好走馬9頭中、3角8番手以下通過馬は6頭と2/3を占めましたが、その他7年の3着内好走馬21頭中で3角8番手以下馬は7頭だけですから、如何にこういうペースメイクが先行馬不利=差し馬有利になるかを表しています。
尚、2023年・2020年・2017年の逃げ馬に騎乗していたのは全て関東騎手(吉田豊J2回、石川J1回)ですが、他のレースにおいてもこういうラップの意味を理解していないペースメイクをするのは概ね関東騎手。他7年の逃げ馬に乗っていたのは関西騎手か外国人騎手なので、関東騎手以外がペースメイクをすれば「あるべきペース」になると考えて良さそう。オーシャンSは開幕2週目で内有利馬場になることが多いですから、「あるべきペース」であれば基本的に前有利と考えて良いです。
基本的には前有利のレースだけに、前走でも先行出来ている馬に良績が多く、過去10年の好走馬30頭中19頭が前走3角5番手以内通過馬。件の2023年・2020年・2017年を除くと、7年全てで2頭以上が馬券に絡んでいますので、前走先行馬は絶対にマークしておくべきです。中でも前走で4~8枠から先行出来ていた馬(=非内枠でも先行出来るテンのスピードがあると言うこと)は【6-5-4-25】勝率15.0%(単回値181円)・複勝率37.5%(複回値116円)と単複ベタ買いプラスですし、特に前走中山芝1200m出走馬に関しては【3-2-1-4】勝率30.0%(単回値249円)・複勝率60.0%(複回値164円)と更に熱い結果になっています。
他では、やはりこの距離の重賞では欠かせない馬体重データですね。
スプリント戦らしいラップになる中山芝外1200mではスプリンターらしい「デカい馬」が台頭しやすく、馬体重が大きくなるに比例して好走率も回収率も高くなっていることが分かります。特に馬体重500㎏超馬はほぼ毎年1頭以上が馬券に絡んでいますので要注目。
中でもこのデータ該当馬はめちゃくちゃ熱いです。
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内にデータと該当馬名を記載しておきます(10位ぐらい)
該当馬は【3-4-4-12】勝率13.0%(単回値169円)・複勝率47.8%(複回値146円)と単複ベタ買いで大幅プラス。今年該当しそうなのは何と1頭だけですから、このデータを信じて軸馬にしても良いぐらいです。
明日は「チューリップ賞」の追い切り分析の予定ですが、バナークリック数が少なければ非公開とさせて頂きます。ご了承ください。