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皆様、こんばんは。

本日は「オールカマー」を分析します。
まずは舞台となる中山外芝2200mコースについて考えます。
セントライト1
中山芝2200m
中山外2200mは4角出口からのスタート。1角までは約394m(Cコース時)と十分な距離の直線があるものの、ゴール前の急坂を含めた上りが1~2角途中まで続くため、コーナーに入る3F目からはペースダウンする傾向。特に2角を抜けるまでの約600m(3~5F目)は顕著にペースが落ちますので、激しい逃げ争いになったり、ハイペースで逃げて後続の脚を削ぐタイプの逃げ馬が居ない限りは前半はスローペースで流れることになります。
2角を抜けると直線まで下りが続きますし、中山外回りコースは3~4角中間点までフォルスストレートのようなレイアウトですから残り5F目前後からペースは上がりがちで、5F前後のロンスパ戦になるのがこのコースの大きな特徴です。少なくともペースが緩み続けての直線勝負、のようなペースパターンは稀ですので、高いギアチェンジ力やトップスピードのレベルは不要。後半800~1200mをどれだけ速く走れるかと言う総合的な後半性能が問われることになります。

ここで過去5年レースラップと3着内好走馬一覧を見ておきます。
AC
AC2
近5年は全てスローペース。2017年以前は平均ペースやハイペースになった年もありますが、ほぼ大逃げ馬がペースを上げたもので実質的にはスローペースですから、コース傾向通りに前半5Fのペースは上がらない傾向。後半も2018年=6Fロンスパ、2019年=4Fロンスパ、2020年=5Fロンスパ、2021年=5Fロンスパ、2022年=5Fロンスパですから中山中距離戦らしく動き出しも早めで、このコースらしいペースパターンになりやすいレースです。
中山開催過去10年のラスト3F内で最も速いラップだったのは2019年の11.0秒、良馬場過去8年のラスト3F平均ラップが11.7-11.5-12.0秒であるように、やはり高いトップスピードのレベルは不要。とにかくロンスパ性能が問われることになりますから、過去にロンスパ適性を証明出来ていることは重要です。

そして5Fロンスパ戦が基本なので先行馬が我慢し切ることは困難。中山開催過去10年で3角3番手以内通過馬は7頭のみ。7頭中4頭は12頭立て以下の少頭数戦年の好走馬で、13頭立て以上年に限ると【1-1-1-17】勝率5.0%(単回値23円)・複勝率15.0%(複回値56円)ですから、登録時点で15頭立ての今年は先行馬が苦戦する可能性が高そうです。
一方で3角10番手以下通過馬も【1-0-0-40】と好走例はほとんどなく、先行馬不利と言っても極端な位置からの競馬はNG。5Fロンスパ戦でも前後半差2.0秒以上の超スローペースになることも珍しくありませんので、3角地点で少なくとも先頭から1.0秒差(約6馬身)あたりの位置で競馬を進めたいところ。

次にデータ面を確認しておきますが、まずは枠番別成績から。
AC3
先程も書いたようにロンスパ傾向が強いので、ラップが上がる3角以降では当然インを立ち回る馬の方が負荷は小さいです。また、このレースはCコース開幕週でもありますから尚のことインを立ち回れる馬に優位性が生まれる訳ですが、それを如実に示しているのが内枠有利の傾向。
更に10頭立て・11頭立ての少頭数年を除くと以下のように変化。
AC4
7~8枠は【1-0-0-32】となかなか悲惨。一方で1~2枠馬は12頭立て以上だった8年中7年で1頭以上が馬券に絡み、複勝に関しては全頭ベタ買いでプラス。3人気以内馬に限ると【2-3-1-1】勝率28.6%(単回値175円)・複勝率85.7%(複回値148円)と無双状態ですから、とにかく枠順が結果を左右しがちであることは覚えておきたいです。

次に人気別成績
AC6
次にG1を予定している馬も多く変な荒れ方はしにくいレース。人気馬は堅調なのですが、気になるのは1人気馬が4年連続で馬券外に消えていること。ただの偶然かも知れませんが、近年の変化に伴った結果である可能性も。と言うのも、年を経る毎にオールカマーの役割は変化。昔は天皇賞秋への重要な前哨戦と言う位置づけでしたが、近年では次走で天皇賞秋を走る馬自体が大きく減少。
AC7
これは出走馬の内で次走に「天皇賞秋・エリザベス女王杯・ジャパンC」を選んだ馬が何頭居たかを一覧にしたものですが、ここ3年は次走天皇賞秋出走馬が0。エリザベス女王杯やジャパンCのステップレースのような位置づけに変化しており、また次走ジャパンCに出走した4頭のジャパンCでの平均人気は12.1人気、つまり勝負にならない馬ばかりが出走していると言うことで、メンバーレベルは高いとは言えません。言わば信頼度があまり高くない(昔に比べて)馬が上位人気に支持されていると考えられるわけで、それが近年で1人気馬が奮わない原因になっている可能性は少し考えておきたいです。
とは言え、各G1への重要な前哨戦であると言う位置づけではあるわけで、ジャイアントキリングも起こりにくい舞台。8人気以下馬は【1-0-0-65】と大不振ですから、荒れるにしても変な荒れ方はしないレースではあります。

最後に年齢別成績を見ておきます。
AC8
分かりやすく年齢が上がる毎に成績は下降。どんなレースでも概ね若い馬の成績は良いものですが、シーズンも後半で各馬あと3ヶ月で一つ年を重ねる時期でもあり、このレースに関してはその傾向が顕著です。4歳馬は全頭ベタ買いで単複プラスなのですから黙って勝っておけば良いレベルですが、中でも前走G1・G2出走の4歳馬は【4-4-2-6】勝率25.0%(単回値108円)・複勝率62.5%(複回値129円)とハイアベレージです。

と言うことで本日は以上。
最後にやや怪しいと思える人気馬をご紹介して本日の締めとさせて頂きます。
この人気馬です!
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「最強競馬ブログランキング」の当ブログ紹介文内(C)が該当馬です(10位ぐらい)
後半ラップが掛かって欲しいタイプだけにペースと馬場がポイントになりますが、異常に直線スピードが出ている先週の馬場のままだと危ない。展開も望むものにならなさそうで・・・

明日は「オールカマー」の追い切り分析です。