最強競馬ブログランキングへ


いつもご訪問下さり、誠にありがとうございます。
1日1クリックのご協力をお願い致します。


皆様、こんばんは。

5月4週の振り返りです。

今週は3戦3敗。先週の流れで波に乗らなければいけないタイミングでしたが、全く不甲斐ない結果に。それに加えて、ダ―ビーでは怒りを通り越して空しくなるほどの大凡戦を見せられ、かなりメンタルが疲弊しました。
このダ―ビーについては絶対に書いておかなければいけませんので、今回はその点だけにフォーカスした内容にさせて頂きます。ご了承ください。

尚、予想内容・本文は「競馬最強の法則WEB」にて無料でご覧頂けます(レース後は無料公開)。
「競馬最強の法則WEB」はこちらから
  ↓ ↓




 【2023 日本ダービー】 
14ファントムシーフ
5ソールオリエンス...2着
10シャザーン
2スキルヴィング
11ハーツコンチェルト...3着
12タスティエーラ...1着
3ホウオウビスケッツ
7フリームファクシ
8メタルスピード


パドック推奨馬→8メタルスピード、1ベラジオオペラ、11ハーツコンチェルト

予想結果:不的中
投資10,000円→回収 0円

ダ―ビー
レースラップ
12.6-10.7-12.0-12.6-12.5-12.4-12.8-12.4-11.9-11.6-11.9-11.8(60.4-59.6)

※レースラップはラスト1Fまで先頭だったパクスオトマニカのラップですから、全く参考になりません。これがレースの本質と思わないで下さい

まあそれにしても酷いレースを見させられました。これが世代最上級戦、種牡馬選定にも大きな影響を及ぼすのですから競馬ファンとしては泣きたくなるほど。競馬最強の法則の記事作成も含めると一ヶ月以上もの時間を掛けてじっくり予想を行い、今週は特に色んなものを諦めつつ時間を掛けて予想しましたが、全てが無題になりました。あの時間は一体なんだったのかと。
自分の力不足で予想を外すのなら納得が行きますし、ちょっとした展開の綾で外しても納得が行きます。ただ、今回は努力義務も怠る一部の無能騎手のために全てが台無しになったわけで、この無力感たるや相当。ダ―ビーはトウカイテイオーが勝った年あたりから見ていますが、その中では過去一に酷いダ―ビーだったかも知れません。

レースを振り返ります。

前日2勝Cのマイル戦で1分31秒台が出る高速馬場。5F通過60.4秒は馬場を考えると遅かったですが、これは単騎逃げのレースとしては予想された範囲内。ただこの緩い流れにも関わらず2番手馬は5馬身弱も離れ、12.4-12.8-12.4秒と緩み続けた6~8F目でも差は詰まらないどころか、逃げ馬と2番手の差は5馬身弱→9馬身強と更に広がったのですから悲惨。そもそも論として、スローペースで逃げている馬を9馬身も放置した意図はどこにあったのか。スローなのに大逃げ、スローなのに縦長馬群、これって関東圏で頻繁に見られる糞レースですが、よりによってこの一生に一度の大舞台でそれをやってしまうのですから、もう本当に終わってます。
美浦村の競馬組織って絶対にどこかおかしいんですよ。「逃げ馬には絡んじゃダメ」「先輩が逃げている場合、番手馬はプレッシャーを掛けないこと」冗談抜きでこんな不文律が存在するのでは?と思うほどに関東圏ではこういうレースが多いです。関東の若手がまるで育たない、若手がパワハラで調教師を訴える、などなども異常な美浦村の体質が如実に表れたものではないかと思うほどです。私は以前から再三再四美浦所属騎手の異常なレベルの低さ、競馬観の欠如に苦言を呈して来ましたが、流石に今日の結果で皆さんも気付いたのではないでしょうか。このダ―ビーを見て「良いレースだった」とか「丸田Jは16人気なのに頑張った」とか本気で考えている方はちょっとヤバいですよ。感性なんて人ぞれぞれ十人十色ですが、正解はいくつもないですから。昨日のダービーにおける先行馬の対応は完全に不正解、0点を超えてマイナスが付くだけのものです。

話を戻します。

スローペースなのに大逃げをさせたのは2番手丸田J、3番手戸崎J、4番手津村Jの責任ですが、中でも馬群の先頭だった丸田Jの罪はかなり重いです。パクスオトマニカが強い逃げ馬ではなかったから包み隠されているところはありますが、少し強い逃げ馬なら逃げ切っていてもおかしくないほどに逃げ馬には楽なペース。もしそうなっていれば2番手以下の騎手はかなり批判されていたはずです。
ラップの話にはまだ続きがあって、ラスト4F目でも2番手ホウオウビスケッツのラップは11.7秒ですから猛追はしていなくて、ラスト3Fラップが10.9‐10.9‐11.8秒。これはもう推測でしかないですが、大逃げ馬が居る状態の2番手で丸田Jはどうすれば良いか分からなかったのでしょう。「残り800mになったから少しペース上げよう」「残り600mになったからスパートしよう」これぐらいにしか考えていなかったのではないでしょうか。何と言っても近5年の芝1800m戦で逃げたレースでは【0-0-0-18】の騎手ですから、競馬の本質やラップのことは何も理解していないのでしょう。
これによって割を食ったのが後続馬で、2,3,4番手に競馬IQが低い面々が追走義務すら怠り、いつまでも仕掛けず蓋をして動くに動けないわけですから、もう災難としか言いようがなく、消化不良だった馬が複数発生。「残り700mを如何に速く走れるか選手権」でしたので、距離適性もなにもあったものではありません。ダ―ビーを目指して生産され、3年もの年月を掛けて馴致・育成・調教され、出走権利を得るために厳しい戦いを経て出走権を得て、いよいよ迎えたレースが「700mを如何に速く走れるか選手権」・・・こんなことあってはダメでしょう。それでもエイシンフラッシュの年のように展開の綾なのであればそれも競馬と割り切れますが、今回のは紛れもなく人災なのですから、これを誘発した騎手の責任は「反省」で済まされるものではないです。もしトップナイフ=横山典Jが出遅れていなければ、もしドゥラエレーデ=坂井琉星Jが落馬していなければもっと違うレースになっていたはずで、先行馬に乗る「まともな」騎手が先行出来なかったことも悲劇を生んだ一因でした。

丸田Jにはまだ言うべきことがあって、もしあんな糞みたいなペースメイクでも残り1000m過ぎからペースを引き上げたのならば、あそこまで逃げ馬を放置して超スローペースを作り出した意図も分かります。なぜなら、騎乗したホウオウビスケッツはフリージア賞で後半5Fを「11.8-11.6-11.2-11.2-11.9秒=5F57.7秒」の優秀なラップで逃げ切ったロンスパ性能が高い馬だから。これは少なくとも3歳2月段階ではなかなかお目に掛かれない古馬OP級の優秀なラップ。残り1000mまでかなり緩い流れで実質逃げの形で進められたわけですから、しっかり競馬を理解し、騎乗馬の予習もしている「普通のプロ」ならば、残り1000m標から徐々にペースアップし、後半5Fを57秒後半で走破させる策を採るでしょう。例えばこの地点でホウオウビスケッツから3馬身半差だったソールオリエンスは後半5Fを57秒フラット程度で上がらないとホウオウビスケッツを交わせない計算になるわけですから、これは全く楽な話ではありません。
ですが現実はそうでは無かった。後は無人のゴールにボールを蹴るだけの状況だったのに、いつまでもボールに触らずボケーっとしている間にDFにクリアされた、そんな感じです。ただ単に「先行馬はスローペースであればあるだけ有利だ!」的な化石のような見解しか持っておらず、騎乗馬の分析すら出来ない。「一般人より少しだけ上手く馬に乗れる人」でしかなく、ダ―ビーに騎乗して良い人ではなかった、ただただ純粋にそうとしか思えません。レースをぶち壊した彼には怒りしか無いです。
それはシーズンリッチ=戸崎J、メタルスピード=津村Jも同じで、彼らが乗っている馬は散々キレ負けして来た馬なわけです。それをアホ面していつまでもじっとして、レースを動かす努力もせずに瞬発戦になるなんて、もうね・・・ちょっとマジでプロならしっかり勉強しろ、としか言えないです。

一方で、こういう嘘みたいなペースでもロジカルな選択をしたのが松山J=ハーツコンチェルト。1角を後方2番手で回りましたが、緩いペースに乗じて向正面で5番手まで位置を上げています。レベルの低い美浦騎手には絶対に出来ない芸当で、今日ハーツコンチェルトが3着好走出来た理由の大半は松山Jの好騎乗が要因です。丸田Jは騎手歴17年、松山Jは15年。ほぼ同じキャリアでもここまでの差が出るのは素質の差ではなく、努力の差です。もし関東騎手がハーツコンチェルトに乗っていたならば、後方を付いて回って中位のままフィニッシュし、「展開が向きませんでした」と宣うでしょう。

競走馬のレベルは上がっているのに、騎手のレベルアップは鈍い、これは30年競馬を見て来た私の感想です。なぜレベルアップしないかと言うと、正しい考えや理論を持っている人間が少ないこと、閉鎖社会過ぎて画一的な考えにしか及ばず、また騎手資源が少なく正しい競争原理が働いていないことが原因でしょう。そしてファンが正しく批評しないことも一因として挙げられます。「叱らない」「批判しない」と言う風潮も結構ですが、騎手はプロです。騎手が職業として成立しているのは、ファン=客が馬券を購入するからです。ならば騎手は馬券を購入しているファン=客のために全力を尽くす必要がありますし、建設的な批評は甘んじて受け入れるべきです(批評と誹謗中傷は別物です)。「頑張った」だけじゃダメ、頑張るのなんて当たり前です。世界中でみんな頑張っています。プロならその上を行かなくてはダメです。延いてはそれが業界の成熟に繋がり、騎手レベルの向上にもつながるはずです。こんな糞みたいなダ―ビーは二度と見たくないです。来年は馬も人もハイレベルなダ―ビーが見られることを願います。


明日は「安田記念」を分析します。