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皆様、こんばんは。

今週も2重賞ですので、先週と同様のスケジュールでブログは進めて行きたいと思います。
本日は東京競馬場で行われる「根岸S」について分析します。

まずは舞台となる東京ダ1400mコースについて考えます。
根岸1
根岸2
スタートは2角立ち上がりすぐ。自ずと3角までの直線距離は441.9mと長くなりますが、ダ1400mが設定されている他3コースに比べると距離は短いですし(京都ダ1400m=609m、阪神ダ1400m=543m、中京ダ1400m=607m)、この3コースが全て芝スタートであるのに対し、東京ダ1400mは唯一のオールダートコース。また、後半には日本一長い直線が待ち受けていることから騎手にセーブしたい意識も働くことから、他の3コースよりはやや前半のペースは落ちる傾向にあります。従って、特に条件戦までは先行馬有利のコースですが、重賞になると傾向には変化が。その辺りは後述します。

ここで過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみます。
根岸3
根岸4
3着内好走馬15頭中で3角3番手以内通過馬はわずか1頭のみ。15頭中9頭は3角9番手以下通過馬ですから圧倒的差し馬優勢と言って良いでしょう。条件戦では他コースと同様に先行馬優勢の傾向を示しているにも関わらず、なぜこのような傾向になるのでしょうか。

まず根本として考えられるのは、開催時期の違い。根岸Sが行われる1~2月は乾燥時期のため、プロキオンSが行われる6~7月よりも相対的に上がりが掛かりやすい=差し馬でも間に合う上がりラップになると言うこと。

もう一つは、東京ダ1400mと中京(阪神)ダ1400mの構造の違い。
根岸5
これは良馬場で行われた両レース(プロキオンSは阪神開催と中京開催時で分けています)の平均レースラップ。最大の違いは前後半のラップ差で、もっと言えば根岸Sの前半3FラップはプロキオンSのそれよりも1秒弱遅いです。通常、クラスが上がれば前半ラップも上がるものですが、東京ダ1400mについては上に書いたような理由からスピードに乗りにくい構造になっており、スピード能力が高い最上級馬が集まるレースでも極端に速いラップを刻みません。中京や阪神では前半3Fで33秒台になることも珍しくないですが、東京ダ1400mではまずそんなラップを刻むことはコースの特徴を良く表しています(良馬場で行われた根岸Sで前半3Fの最速ラップは34.2秒)。

前後半差が大きい(前半ラップが速い)と、基礎スピードが強く問われることになりますから、相対的にそういう適性に優れた先行馬に向くレースになり、基礎スピードよりも瞬発力に優れた(基礎スピードが不足している)差し馬は、速いペースを追走させられることで終いの脚が削がれることに。また、ペースが速いことから馬群の全長が長くなり、前と後ろの物理的距離差が広がることで差しにくいと言う構造にもなります。
一方、前後半差が小さい(前半ラップが遅い)と、基礎スピードは強く問われず、瞬発系の能力が問われることになり、相対的にそういう適性に優れた差し馬が台頭することになります。またペースが遅いことで馬群が縦長になりにくく、前と後ろの物理的距離差が広がりにくいことも差し馬が台頭しやすい理由になります。これに加えて、東京ダートコースの直線は日本一長いわけですから、根岸Sで差し馬が良績を挙げるのは当然と言えば当然です。

このブログでは再三言っていることですが、一般的に「前傾戦になると前がバテて差し馬が台頭する」と考えられがちですが、それは半分正解で半分間違い。ペースが上がってバテる先行馬は基礎スピードが足りないのであって、主に条件戦では上の考え方は正解でしょう。ただ、重賞クラスにまで上がって来る先行馬は基礎スピードに優れていますので(特に短距離戦)、少々のペースではバテることはなく、後続が追走に脚を削がれると言う点から、むしろペースが上がった方が有利になりがちです。
これらは「根岸S」と「プロキオンS(中京&阪神)」の3角位置別成績を見れば一目瞭然(過去14年分。15頭立て以上戦のみ)。
根岸6
より前傾色が強いプロキオンSでは先行馬が良績を残し、後傾色が強い根岸Sでは差し馬が良績を残す、この現象は「前傾戦になると前がバテて差し馬が台頭する」と言う考え方では全く説明が出来ないものですから、これを機に考え方を改めるべきでしょう。

ちょっと話が長くなってしまいましたので、後は簡潔に。

ここまで書いた話の流れから、「あるデータ」に該当する馬は当然成績が悪いと想像出来ますが、結果もその通りで、該当馬は過去10年で【0-1-1-37】連対率2.6%、複勝率5.1%(複回値30円)と悲惨な成績。過去、マテラスカイ・タガノトネール・ロゴタイプ・ドリームバレンチノと言った人気馬がこのデータに該当して撃沈しましたが、今年はなんとレモンポップがデータに該当。果たして死のデータを覆すことは出来るでしょうか。
気になる「あるデータ」とはこれのこと
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最後に、ここで変わり身を見せるのではないかと見込んでいる一頭をご紹介して、本日の締めとさせて頂きます。人気はどうなんでしょうね。3人気以内にはならないと思いますが。
この馬です!
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昨年に転厩。転厩後はもう一歩の結果に終わりましたが、あまり強い負荷を掛けない転厩先の調教が本馬に合わなかったのでは?と思えます。ただ、最近はこの厩舎の調教方針に変化が見られ、強い負荷を掛けることも多くなり、本馬についても1週前には一杯追いを実施。しかも転厩後としては断トツに速い全体時計を出していますので、これがきっかけになる可能性はそこそこ高そうです。能力の元値の高さには疑いようはありませんから、ここは最も妙味のあるタイミングになるかもです。


明日は「シルクロードS」を分析します。