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皆様、こんばんは。

本日も「チャンピオンズC」について考えます。今日はコース形態から炙り出される好走馬について。
まずは舞台となる中京ダ1800mコースについて見てみます。
CC
中京ダ1800

中京ダ1800mは、ホームストレッチの中間地点やや左からのスタート。急坂の途中からのスタートになること、1角まで291.8mと十分な距離がないこと、阪神同様に1~2角のコーナー径が小さいこと、これらから前半はスピードに乗らない場合が多く、ゴリゴリのハイペースを刻むようなコースではありません。
ただ残り1000mからは直線半ばまで下りが続きますし、多頭数戦では前半が緩い=馬群が凝縮していることからペースアップは早め。概ねラスト5F目あたりからペースアップすると考えれば良いでしょう。これが条件戦ならば5Fロンスパ戦では前で受ける組は我慢が利かずにラスト1F目あたりから失速してしまいますが、最高峰戦&前半が緩いペースならば我慢が利きます。後程レースラップを見ますが、ラスト1Fまで大きく減速することはありませんので、中京ダ1800mのG2・G1では基本的に前有利になると考えれば良いでしょう。

ここで過去5年のレースラップと好走馬一覧を見ておきます。
CC1

CC2
2015年のような前傾消耗戦になる年もありますが、過去5年中3年でスローで残る2年中1年もスロー寄りの平均ペースですから、やはり基本的に前半の流れは緩みやすいです。
そうなると前残り傾向が強くなるのは先に書いた通りで、3着内好走馬15頭中10頭は3角5番手以内通過馬。また同じく15頭中10頭は前走3角5番手以内通過馬で、前走で3角7番手以下馬は【1-1-0-32】ですから、とにかく前で立ち回ることが出来る馬に大きなアドバンテージがあると考えるべきです。

そして前走で先行していた馬は穴を開ける傾向もあって、21年14人気3着アナザートゥルース、20年10人気3着インティ、17年9人気3着コパノリッキー、16年10人気3着アスカノロマン、15年12人気1着サンビスタ、14年8人気2着ナムラビクター、はこのパターン。過去8年で6人気以下で馬券に絡んだ馬は9頭居ますが、その内6頭が前走で先行していた馬。「穴は前から」です。

それを踏まえて今年のメンバーを見渡すと、ちょっと面白いと思えるのがシャマル。

前走を除き、3勝C昇級以降で負けたレースが全て前傾消耗戦だったのに対し、勝った4レースは全て前後半差1秒未満の追走が楽だったレース。これらから1200~1400mを中心に使われて来たものの、実はもっと距離が延びて追走ペースが緩くなった方が良さが出るのではないか?と言う仮説が立って、キャリア最長距離の前走でも健闘出来たことはそれを証明するものでした。
その前走(南部杯)ですが、ペースは前後半46.4-48.2秒の前傾消耗戦。速いペースでも前しか残れない不良馬場の盛岡らしく4角1,2番手の2頭が1,2着と言う結果でしたが、そんな展開を2列目から、また勝負所では5頭分外回しで0.1秒差の3着にまで差して来たのですからかなり評価出来る結果で、しかも消耗したラスト1Fでもジリジリと前との差を詰めていましたので、ギリギリ距離が持ったと言うよりも、まだ伸びてもいけるのではないか?と思わせた内容でもありました。そういったレース振り、前走よりも前半をかなりゆっくり入れそうなコース・メンバーから1800mの距離もこなせると判断。カフェファラオと0.1秒差ならここで戦える最低限の能力も有していますので、侮れない一頭になりそうです。

明日は「チャンピオンズC」の追い切り分析です。