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皆様、こんばんは。
本日も「スプリンターズS」について本格的に分析行きます。
昨日は核心部分について書きましたが、本日は改めて本レースのアウトラインを解説し分析して行きます。
まずは、舞台となる中山芝1200mコースについて考えましょう。


スタートは外回りコースの2角を曲がり切ってすぐの位置。3角までの距離は257.1m(Cコース時)ですが、外回りコースの場合は3~4角中間点までフォルスストレートのようなレイアウトですから、実際にはもう少し長く直線が続くイメージ。またスタートから約500mに亘って下りが続きますので、必然的にテンからペースは上がる傾向。G1になると尚更で、馬場状態に関わらず前半3Fは33.0秒前後のラップを刻むことになります。
ここで過去5年のレースラップを見ておきます。

と言いつつ、本当に見て頂きたいのはこちらの方。
表①

これは2000年以降のスプリンターズSにおける前後半ラップとその差を一覧にしたもの。馬場状態が悪くなると上がりが掛かる=前後半差が大きくなるので、良馬場だけの表にした方が分かりやすいのですが、ここでは馬場状態は無視して一覧にしました。
ここでポイントになるのは年々前後半のラップ差が小さくなっていると言うことなのですが、これでは少々分かりにくいので、もっと分かりやすくまとめたのがこれ。
表②

これは、良馬場で施行されたレースの前後半ラップ差を10年単位で平均化したもの(マイナスの数値が大きいほど、前後半差の大きい前傾ラップだと言うこと)。もう一目瞭然で、10年単位で前後半差の小さいレースになっていることが良く分かります。
1990年代のスプリンターズSと言うのは、とにかく前半から飛ばしまくって最後は消耗する米国的な競馬でした。この時代に競馬を始めた私にはこの時代のイメージが色濃く、それは同様にこの時代に青春時代を過ごしたオッサン諸君も同様でしょう。ただ時代と共にその傾向は薄れ、年を追う毎に見事なまでにラップの傾向が変化していることは、数字が如実に物語っていますので、この時のイメージを引きずるのは大変危険です(自戒の念も込めて)。
こういう変化をもたらしている理由は2つで、ひとつは昔と違い馬場管理の技術が向上しているから。先程、馬場状態が悪くなると上がりが掛かると書きましたが、スプリント戦においては馬場が良くても悪くても前半3Fラップには大差が出ないもの。それは表①の年毎の前半3Fラップを見れば一目瞭然ですが、馬場が悪いと当然後半にツケが回って来ますから上がりが掛かる=前後半差が大きくなることになります。まるでダートのような昭和時代の芝で前後半差が大きくなるのは至極当然です。
ふたつ目の理由は血統。具体的にはサンデーサイレンスの存在。1990年代後半からは直仔が、2010年代には孫産駒が日本競馬を席巻したことは周知の事実。これら産駒の多くは瞬発系の能力に長けており、前半からスピードに乗せるよりも、後半のスピードを活かす競馬を好む傾向があります。これら産駒が溢れることにより、日本の芝レースが全体的に後傾化したことは間違いなく、それがスプリント戦のラップにも影響を与えたと考えられます(要は騎手の意識が後ろになった。近年、いわゆる「脚を余す」競走馬の能力を出し切らずにレースを終える姿が非常に多く見られるのはその弊害。この辺りの考察はまた時間があれば書きたい)。
これらの理由により、スプリンターズSが「スロー化」しているわけです。
では同じスプリントG1である高松宮記念も同様かと言うと、これはちょっと話が違います。なぜなら、高松宮記念が行われる時期の中京は1月に開催が行われた後に1ヶ月しかインターバルがなく、基本的に馬場が荒れていること、時期的に雨が多いこと、これらから時計が掛かる馬場で行われることが多く必然的に上がりが掛かる=前後半差が大きくなるから。野芝100%で春以来の開催となる中山とは性質が異なりますので、同列には語れません。
従って今年のスプリンターズSも基本的には極端に速いペースにはならず、前後半差の小さいレースになると決め打って良いかも知れません(但し時計が掛かる馬場ではないと言うのが大前提ですし、メンバーや枠の並びでは真逆の考えになることは当然あり得ます)。
そういうレースになって狙い目になるのは、当然「内・前」で立ち回れる馬。
2015年

2016年

2017年

2021年

これらは直近で前後半差が小さくなった4年の4角画像ですが、スプリント戦の瞬発お化けだったレッドファルクス以外は、概ね「内・前」を立ち回っていることが分かります。2015年こそ微妙ですが、それでも通している位置は内ラチ沿いから2頭目。昨年1人気を裏切ったダノンスマッシュのように、ここで外を通すことは致命傷になりかねません。
そうなるとインを通しやすい内枠優勢・外を通さざるを得なくなる外枠不利の構図になることは容易に想像出来て、この4年における3着内好走馬12頭中8頭は1~3枠に配置された馬。4~8枠で馬券に絡んだ延べ4頭中3頭はレッドファルクス・レシステンシア・ミッキーアイルと言うG1勝ちのある馬でしたし(残る1頭はG1初挑戦時のレッドファルクス)レシステンシアとミッキーアイルは位置が取れて「内・前」に該当する馬でしたので、外目枠から馬券に絡むには相当ハードルが高いです。
と、ここまででかなり話が長くなってしまいましたので、本日はここで終わります。
続きで書きたい話があれば、明日また記事を上げます。
最後に、上位人気3頭(メイケイエール・ナムラクレア・シュネルマイスター)の中で、少々危ないと思っている一頭をご紹介して、本日の締めとさせて頂きます。
この馬です!
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