鉄は熱いうちに打て!

本日も先程終了した「宝塚記念」の爆速回顧を行います。
予想は☆◎△で3連複51.5倍を800円分的中。レース回収率400%ちょっとなので大したことはないですが、それでも上半期の中央G1を締められたことは良かったです。宝塚記念は過去4年中3年で的中となりましたが、こういうトリッキーなコースは競馬観が大切になりますので当てやすいですね。そして展開がハッキリしているレースは当てやすいです。
これで上半期の中央G1は回収率167%でフィニッシュ。高期待値馬がもう一歩突き抜けられないだけに、重賞だけでも何とか結果を残せてよかったです。水曜日の帝王賞にもご期待下さい!

 【2022宝塚記念(G1)】 
10ヒシイグアス
4エフフォーリア
18ポタジェ
6タイトルホルダー
7デアリングタクト
15ディープボンド
13アリーヴォ
14キングオブコージ
1オーソリティ

レースラップ
12.5-10.4-11.0-12.1-11.6-12.1-11.9-11.8-11.9-12.0-12.4(57.6-60.0)


パンサラッサのハナは予想されたものでしたが、出脚がイマイチでかなり押して行った分でかなり加速した状態で1角へ突入。いくらパンサラッサでも5Fは58秒前半で入ると予想していましたが、序盤の分で57.6秒と明らかなオーバーペースを刻むことに。それでもラスト1Fは12.4秒に留まっているのですから相当なハイレベル戦で、非常に高い持久力を求められることになりました。

1着☆6タイトルホルダーは抜群のダッシュから離れた2番手も、本馬でも5F58.3秒ですから相当厳しいラップだったはずです。それでいながら後半5Fを59.5秒程度で走破するのですから、心肺機能の高さは驚異的なものを持っています。菊花賞も天皇賞春もマイペースで能動的にペースアップ出来たことは間違いなく、他馬が作るペースで、ましてや基礎スピードが問われる流れだとあれほどのパフォーマンスは見せられないだろうと予想していましたが、とんでもない過小評価でしたね。素直に謝りたいと思います。
この秋は凱旋門賞が目標になるようですが、自分で競馬を作れる持久型と言う意味ではかなり楽しみだと思いますし、個人的にはオルフェーヴル以降では最もチャンスがあるのではないかとぼんやり考えています。

2着◎10ヒシイグアスは長文の推奨文を見て頂いて自信のほどが伝わったかと思いますが、追い切り評価もパドック評価も一番手。張りが抜群で毛艶もピカピカのパドックを見た段階で好走を確信出来ました。レースは抜群のスタートから中団やや前のインで脚を溜め、そのまま直線までロスなく回って来る完璧な立ち回り。あの位置から最速上がりを使っていますので、普通なら勝っていたのはこの馬だったと思います。ただ単純にタイトルホルダーが強すぎただけです。
予想文でも書いたように、前走と3走前は状態が本物でなかっただけ。本来のデキならG1は手に届く位置に居て、この秋にもチャンスは訪れるでしょう。ただ瞬発戦になって良い馬訂正!瞬発戦になると良くない馬だけに、天皇賞秋は引っ張る馬が居ないとキレ負けする可能性が。そういう意味で最大のチャンスは香港Cかも知れません。

3着△7デアリングタクトは予想本文でも書いたように、能力・適性・ローテが完璧で本命にすることも考えた馬。ただJC時の馬体に戻っていなかったことで大きく評価を下げることになりましたが、パドック分析で書いたように馬体は良い頃に近付いていましたね(発汗量は気になりましたが)。
レースは中団待機も、このペースでも前半は掛かり気味で力んで走っていました。向正面に入ってから折り合って、直線に入って満を持して追い出しましたが、思ったほど弾けなかったのは前半力んだ分とコーナーで大外を回し続けた分でしょうか。ただ最後の最後にディープボンドを掴まえたのは流石で、2020JCでもラスト1F最速は本馬だったように、この持続性能こそが本馬の強みです。
秋は天皇賞秋→JCなのか、エリザベス女王杯→JCなのか分かりませんが、いずれにしても前向き過ぎる面が出ている点は大いに心配。今日はこういうペースで包み隠されましたが、普通のペースなら折り合いを欠いて自滅、の可能性が小さくないことは覚えておきたいです。

4着△15ディープボンドは押して押して外4番手。この位置を取れると思っていなかったので少々意外でしたが、よほど体調が良かったのでしょう(体調が良い馬は行き脚が付きやすい)。例のように勝負所では手応えが渋くなりましたが、これはいつものこと。最後はデアリングタクトに差されましたが、ペースを考えれば十分強い競馬は出来ています。やはり持久力が問われる競馬なら強いと言うことでしょう。より条件が向くのは、今日よりも時計が掛かって速いラップが求められない暮れの中山ですから、有馬記念では今日以上の結果が期待出来ます。秋の府中はこの馬のスピード性能では対応出来ないでしょうから、天皇賞秋やJCは厳しいでしょう(パンサラッサが出て消耗させれば話は変わりますが)。

5着無9マイネルファンロンは外目をノーストレスで追走出来れば走れる馬。今日は終始馬が外に居ない状態で追走出来ましたので、善戦の最大の要因はこれでしょう。また追い切り評価も5番手にしたように体調の良さも関係したでしょう。それにしてもの驚きの善戦でしたが・・・地味な馬柱になっていますが、近走敗戦の多くは訳ありで馬柱の印象以上に強い馬ですから、今後も外枠や少頭数戦では侮れない存在です。

6着○4エフフォーリアはいつものシャドーロールに加えてブリンカー着用。輸送も前日輸送に変更し、出来る対策は行って来た印象。パドックの様子は前走以上で、走れる状態にはあったと思います。ただレースでは道中の追走にあまり余裕がなく、勝負所でも追っ付け通しで反応悪。残り1Fを切ってからようやくエンジンが掛かった感じで脚を使いましたが、終始らしくない競馬に終始しました。下記のように横山武史Jもコメントしていますが、こういう基礎スピードが問われるような流れは良くないのかも知れませんね。
「ペースが速過ぎますね。ついていくのに精一杯で、向正面からムチを使うぐらい、ついていけませんでした。ここまで速いと抱える暇もなく、直線を迎えてしまいました。早熟だとは思わないんですけど…(横山武史J談)」
秋は天皇賞秋が目標になると思いますが、大箱コースで追走ペースが緩くなれば本来の走りが出来るのではないでしょうか。ぶっつけで少しでも人気を落としてくれれば・・・

7着無12ウインマリリンはパドックで見た時に「良い頃に戻って来たな」と思った次第。それはパドック分析でも書きましたが、このペースを先行して7着に踏ん張ったのですから、恐らくこの評価は間違っていません。これは秋が楽しみ(個人的には札幌記念に行ってほしい。恐らく人気無いので狙える)。

8着無11パンサラッサは予想文で書いた通り。この距離ではパフォーマンスを落とすことは容易に想像出来ましたが、やはり予想通りでした。今後も2000mまでの小回り・内回り戦で買いたい馬。天皇賞秋は直線が長くあまり向いた舞台だとは思いませんが、その分でマークが甘くなるなら逆に狙って面白いです。

11着▲18ポタジェはパドック気配良好。ただペースが速く、18番枠で位置が取れなかったのが何とも厳しかったですね。不当低評価で美味しいオッズを重視し過ぎたかも知れません。これはちょっと予想が甘かったです。反省。今後も内回り・小回りコースで狙いたい。

14着△13アリーヴォは向正面に入って馬群から2頭分ほど離した外を追走。勝負所でもやや過度に外を回す場面があり、もしかするとキックバックを嫌がったのかも知れません(かなり土ほこりが舞っていましたし、芝の塊が飛ぶ場面も散見されました)。これに加えて、こういう速すぎるペースが向かなかった感はありますし、根本的にこの距離は長いでしょう。
宝塚7