皆様、こんばんは。

本日も昨日に引き続き「宝塚記念」の前哨戦回顧、今日は「天皇賞春」を回顧します。
宝塚6
レースラップ
12.7-11.9-11.9-12.0-12.0-11.9-12.2-12.8-13.3-12.9-12.3-12.0-11.9-11.5-11.7-13.2


当日は夜間から早朝にかけて降雨があり、芝コースは終日稍重での開催。ただ前日時点で時計が出る馬場でもあって影響は小さく、前年の天皇賞春よりも少し時計が掛かるかな?と言う同程度の馬場であったことには注意しておきたいです。伸び所はやや内有利の状態でした。

レースですが、揉まれたくない最内のアイアンバローズとタイトルホルダーのハナ争いと思われましたが、外から主張したタイトルホルダーがあっさりハナを奪ってマイペースの逃げ。前半1000m地点では2番手との差が6馬身に広がるなど、タイトルホルダーが速いペースを作って逃げ切ったようにも見えましたが、最初の5Fラップは60.5秒なので平均的で、昨年の59.8秒よりは0.7秒遅いラップ。そして中盤5Fでは63.5秒と十分息が入っていますので(昨年は61.7秒)、タイトルホルダーにとってはそれほど厳しいラップではなかったです。「6F-5F-5F」と3分割したラップは、2022年が「72.4-63.5-60.3秒」で2021年が「71.7-61.7-61.3秒」ですので、馬場差を考慮してもレベルは2021年の方が上でした。

1着タイトルホルダーは、追い切り分析でめったに出さない5点評価馬。この時点で好走は約束されたようなものでしたが、最も懸念した「逃げられない形」も回避出来たわけですから、この圧勝にも納得です。ただ上でも書いたようにレースレベルにはやや疑問符が付きますし、菊花賞ほどではなかったもののペースにも恵まれたところがありますので、7馬身差と言う着差だけを見て過大評価することは禁物です。ここまで逃げられた場合(途中でハナを奪ったレースを含む)には【5-1-0-0】ですが、5勝は全てマイペースで逃げて、前後半バランスでややスロー~スローだったレースばかり。ハイペース逃げでも同じように走れるかを証明出来ていない点は心配ですし、非逃げ時【0-1-0-3】と逃げずに好走出来ていない点も不安材料。番手競馬だった有馬記念では負けて強しの競馬が出来ていますので、不安は杞憂に終わる可能性もありますが、人気ほどに信用出来る存在ではないことも確かで。

2着ディープボンドは、2年連続2着も昨年より大きくパフォーマンスを落としたと言う判定。追い切り分析2位、パドック評価1位だっただけにデキが悪かったとはとても思えず、原因は11秒台を連続することになった後半ラップだと思います。と言うのも、2走前(阪神大賞典)で記録した上がり3F34.6秒がキャリア最速と言う鈍足馬だから(その阪神大賞典も勝ちはしたものの、パフォーマンスレベルは低かったです)。本質的には上がりが掛かるレースでこそ他馬との違いを見せられる馬ですので、前走の低パフォーマンスには情状酌量の余地があるでしょう。今の阪神はそこまで速い時計が出る馬場ではありませんが、それは本馬には追い風。後は序盤からペースアップしてズブズブの消耗戦になれば、勝ち切る場面まであって良いでしょう。逆に怖いのはパンサラッサ一頭が飛ばして、2番手以下が平均~スローになってしまうパターン。そうなると距離を考えても前走以上に速い上がりを求められることになるでしょうから、勝負所で付いて行けずに馬券外に沈む可能性は想定しておきたいです。

5着アイアンバローズは3角手前で手応えが渋くなり、そこから叱咤されて何とか走り切ったものの、2着ディープボンドからも1.0秒離された5着。2走前にも書いたように揉まれ弱く他馬を気にする馬で、これで14頭以上の多頭数戦では【0-0-0-6】となりましたが、それ以前に能力の絶対値が不足しているような負け方でした。今回も引き続きのフルゲート戦では厳しく、更にメンバーレベルも上がるとなると好走の可能性は低いでしょう。

6着マイネルファンロンは、8枠時、逃げ・番手時の好走率が高いことからも分かるように揉まれずにスンナリ競馬を進められた際に能力を発揮する馬。それだけに4角まで終始馬群内の競馬だったことはマイナスで、4角出口で外に誘導した時にはすでに余力がなかったと言う敗戦。立ち回りと距離双方が敗因になったレースだけに、それを考えると6着と言う結果はそれほど悪いものではなかったでしょう。距離短縮に加えて外枠配置も重なれば確実にパフォーマンスを上げて来ると思います。

9着メロディーレーンはもっとスタミナが問われる流れになった方が良かったでしょうが、そういう流れだった昨年でも11着なのですから、そもそもの能力が足りなかったと言う判定が正しいでしょう。昨年の宝塚記念は前後半60.0-58.5秒のスロー4F戦で11着。もっと厳しいペースになるであろう今年は着順を上げて来そうですが、馬券内を伺えるかと言われると能力的に疑問で・・・

と言うことで「天皇賞春」の分析は以上。
昨日、今日で触れられなかった馬はデアリングタクトパンサラッサなど6頭居ますが、その中からオーソリティステイフーリッシュについて評価を記載しておきます。
まずはオーソリティから
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明日は「宝塚記念」の追い切り分析です。