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皆様、こんばんは。

本日は28日に行われる「ホープフルS」について分析して行きます。
まずは舞台となる中山芝内2000mコースについて考えます。
ホープフル1
ホープフル2
中山内2000mコースはホームストレッチの端からのスタート。1角までは約405m(Aコース使用時)と十分な距離がありますが、ゴール前の急坂を含めて途中まで丘を登るレイアウトになっているため、前半は極端にラップが上がらない傾向。丘は1~2角中間点を頂上として3角まで下り続ける一方ですから、2角を回り切ったあたりで勢いが付いてそのままロンスパ戦になりやすいのがこのコースの傾向。ブログで再三書いていますのでお分かり方も多いと思いますが、基本的に中山の芝中距離戦は内回り・外回り関係なくペースパターンは同じようなものになりがちです。

これを踏まえてG1昇格後過去4年のレースラップを見てみましょう。
ホープフル1
3頭雁行の逃げ争いにより2017年こそ前半からペースが上がりましたが、直近3年ではコース傾向通りに前半のペースは上がらず、概ね2角出口あたり(=残り1200m地点)から平均的に速いラップを刻んでいることが分かります。後半5~6Fに亘ってラップが分散しますので、ギアチェンジ力やトップスピードのレベルはさほど求められず、とにかく持続性能を求められる中山中距離戦らしいレースだと認識しておきたいです。

次に過去4年の3着内好走馬一覧を見ておきます。
ホープフル2
場合によっては6F超のロンスパ戦になるレースだけに、常識的には差し馬優勢になるのが普通です。それだけに近3年の好走馬の多くが初角4番手以内の先行馬であることには違和感を感じますが、これは未来の古馬G1馬と1勝Cでキャリアを終える馬の玉石混交戦である2歳G1レースらしい傾向。つまりは、スピードの絶対値で明確に見劣る馬は後方を追走するだけに終わってしまい、そもそもの戦いに参加出来ないから(普段は後方追走している馬が、地方交流競走では位置を取れてしまう、その構図と似ています)。多数になるのでここでの具体名掲載は避けますが、中団から後方追走のままで終わった馬のほとんどが、古馬になっても下級条件に在籍しています。
従って、脚質や適性云々を語ることにあまり意味はなく、これまでに見せたパフォーマンスがどの程度のレベルであるか(=絶対能力がどれぐらいであるか)について詳細に調べる方が正解に近付けそうです。尚、朝日杯FSや阪神JF同様に、このレースも勝ち負けの最低ラインは古馬2勝Cを勝てる能力を持っているか否かです。

歴史の浅いG1だけに目立つデータ面の傾向は多くないですが、まず注目したいのが好走馬のほとんどが前走で勝利しているということ。G1昇格後4年の3着内好走馬12頭11頭が前走で勝利しており、唯一の例外馬であるタイムフライヤーは前走京都2歳S(G3)2着で、前々走で萩S(OP特別)勝利。12頭中9頭は無敗でレースに臨んでおり、残る3頭もここまでのキャリアで3着以下の経験は無し。負けている=底を見せていることは大きなマイナスになると考えて良さそうです。
ここまですでに2敗しているキラーアビリティ、3着以下が無いと言え3度も負けているアスクワイルドモアにとっては厳しいデータです。

また、12頭中11頭はここまで2勝を挙げていたことで共通。G1昇格初年度から年々メンバーレベルが上がっている傾向を考えると、今まで以上に1勝馬は通用しなくなる可能性が高いです。ここでもキラーアビリティアスクワイルドモアにとっては厳しいデータです。

そして、もう一点注目したいのが2歳戦らしい「あるデータ」
これに該当した2勝以上無敗馬は【1-2-1-2】で複勝率66.7%。2017年と2018年は該当馬がおらず、2019年と2020年はそれぞれ3頭該当馬が存在して、2019年は2,3着、2020年は1,2着好走。今年の該当馬は2頭のみですから絶対に押さえておきたいですし、2頭共に馬券に絡む可能性も高そうです。
その「あるデータ」とはこれ!
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該当馬2頭の馬名も併せて記載しておきます。