皆様、こんばんは。
本日は春の古馬G1への重要な前哨戦「中山記念」を分析していきます。
まずは中山内1800mについて考えましょう。


中山内1800mは急坂地点からのスタートに加えて、1角まで204.9m(Aコース時)しか無いことが最大のポイント。急坂でダッシュがつかずスピードに乗らないままコーナーに突入しますので、2角を抜けるところまではなかなかペースが上がりません。その分、向正面に入ってからペースが上がって4~5Fのロンスパ戦になるのが特徴的で(下りでもありますので)、再三このブログでも書いているようにこれは中山中距離戦に共通した基本的な傾向です。ここで「中山記念」のレースラップ(過去5年分)を見てみましょう。

過去5年の平均ラップ
12.6-11.8-11.9-11.9-11.4-11.7-12.0-11.4-12.0(48.1-47.1)
他コースなら11秒前半までラップが上がる2F目ラップが11.8秒でしかないことからも分かるようにやはり前半は流れない傾向で、ラスト5F目に最速ラップを刻んでいるように動き出しは早め。この辺りはコース傾向に準じたラップ内容になっています。中山記念においては3角で一旦緩んで4角出口から再加速という形が近年の傾向になっていますが、これは平均出走頭数が10.6頭と少なくなっていることと、G1への叩き台と言う馬が多く本気度が低いこと(後述)がその要因。
12.8-12.1-12.3-12.3-12.0-11.9-11.7-11.4-12.0
これは中山内1800m戦における「2勝C~重賞・フルゲート・良馬場」という条件を満たした計10レース(過去5年)の平均ラップですが、これを見ても分かるように向正面から段階的にラップが上がるのがこのコースの基本形。登録頭数が多くフルゲート濃厚で、ここで賞金を加算したい本気度の高い馬が多い今年のメンバー構成ならば、例年のような流れではなく中山内1800mらしい緩急の少ない流れになることが予想されます。従ってロンスパ性能・持続性能が強く求められることになりますから、トップスピードのレベルやギアチェンジ力はそれほど必要ではありません。
次に過去5年の3着内好走馬一覧をご覧頂きます。

例年中山記念というレースはG2の中でもハイレベルメンバーが集まる傾向にあります(故に勝負にならない馬が回避するため少頭数傾向にある)。
【2016年】出走頭数11頭(前走G1出走馬7頭)
【2017年】出走頭数11頭(前走G1出走馬6頭)
【2018年】出走頭数10頭(前走G1出走馬5頭)
【2019年】出走頭数11頭(前走G1出走馬6頭)
【2020年】出走頭数9頭(前走G1出走馬6頭)
【2021年】出走頭数16頭?(前走G1出走馬1頭)
このように近5年は出走馬の半数以上が前走G1出走馬(30頭)で、その内18頭は5着以内からの臨戦馬でしたので、やはりレベルが高いレースだと言えるでしょう。翻って今年はどうかと言えば、前走G1出走馬は前走有馬記念で13着大敗のバビットのみ。重賞好走馬にまで広げても4頭のみで、半数近くが前走2桁着順大敗馬ですから、例年よりも二枚落ちのメンバー構成。先に「今年はここで賞金を加算したい本気度の高いメンバーが多い」と書いたのはこれが理由で、今年は異例中の異例と言えるでしょう。
従って過去傾向を掘り下げることにはほとんど意味がないと思えますので割愛。ひとつだけ有効と思える傾向を挙げるとすれば先行馬有利だということ。4~5Fロンスパ戦になると差し馬が優勢になりやすいですが、先に書いたように中山内1800mは前半がかなり緩くなる傾向にありますから、通常ペースのロンスパ戦とは分けて考える必要があります。それに加えて開幕週で比較的内前有利馬場になる傾向も強いですから、優先すべきは前で競馬が出来る馬ということになります。
過去10年の好走馬30頭中、3角3番手以内馬は約半数の14頭で複回値130円。「少頭数戦が多いので当然」とも言えますが、そもそも中山内1800mは先行馬有利の舞台でもあります。
中山芝内1800m脚質別成績(過去5年)

ということで本日はここまで。
過去傾向があてになりませんので、コース(ラップ)傾向と適性を重視して予想を組み立てて行きたいですが、現時点で最も期待しているのがこの中穴馬
↓ ↓

中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」の当ブログ紹介文内に火曜日限定で馬名を記載しておきます(15位前後)
小回り・内回り1800mは【3-5-3-2】で、2つの馬券外凡走も4・5着という巧者。中でもスローロンスパ戦を前で受けて粘り込む形を最も得意としていますので、今回の舞台は正にベストと言えるものです。前走は強敵相手にしても正直かなり物足りない内容でしたが、2走前は先行馬には相当厳しい展開ですから評価が下がるどころかかなり評価すべき敗戦。3走前は動き出しが早い流れでラスト1F12.8秒まで落ち込む流れを粘り込む好走。4走前はスロー5Fロンスパ戦と今回想定される流れを先行抜け出しの快勝など、前走を除けば非常にポジティブな結果を残し続けています。G3級では能力上位は間違いなく、やや人気を落としそうな今回は絶好の狙い時と言えます
本日は春の古馬G1への重要な前哨戦「中山記念」を分析していきます。
まずは中山内1800mについて考えましょう。


中山内1800mは急坂地点からのスタートに加えて、1角まで204.9m(Aコース時)しか無いことが最大のポイント。急坂でダッシュがつかずスピードに乗らないままコーナーに突入しますので、2角を抜けるところまではなかなかペースが上がりません。その分、向正面に入ってからペースが上がって4~5Fのロンスパ戦になるのが特徴的で(下りでもありますので)、再三このブログでも書いているようにこれは中山中距離戦に共通した基本的な傾向です。ここで「中山記念」のレースラップ(過去5年分)を見てみましょう。

過去5年の平均ラップ
12.6-11.8-11.9-11.9-11.4-11.7-12.0-11.4-12.0(48.1-47.1)
他コースなら11秒前半までラップが上がる2F目ラップが11.8秒でしかないことからも分かるようにやはり前半は流れない傾向で、ラスト5F目に最速ラップを刻んでいるように動き出しは早め。この辺りはコース傾向に準じたラップ内容になっています。中山記念においては3角で一旦緩んで4角出口から再加速という形が近年の傾向になっていますが、これは平均出走頭数が10.6頭と少なくなっていることと、G1への叩き台と言う馬が多く本気度が低いこと(後述)がその要因。
12.8-12.1-12.3-12.3-12.0-11.9-11.7-11.4-12.0
これは中山内1800m戦における「2勝C~重賞・フルゲート・良馬場」という条件を満たした計10レース(過去5年)の平均ラップですが、これを見ても分かるように向正面から段階的にラップが上がるのがこのコースの基本形。登録頭数が多くフルゲート濃厚で、ここで賞金を加算したい本気度の高い馬が多い今年のメンバー構成ならば、例年のような流れではなく中山内1800mらしい緩急の少ない流れになることが予想されます。従ってロンスパ性能・持続性能が強く求められることになりますから、トップスピードのレベルやギアチェンジ力はそれほど必要ではありません。
次に過去5年の3着内好走馬一覧をご覧頂きます。

例年中山記念というレースはG2の中でもハイレベルメンバーが集まる傾向にあります(故に勝負にならない馬が回避するため少頭数傾向にある)。
【2016年】出走頭数11頭(前走G1出走馬7頭)
【2017年】出走頭数11頭(前走G1出走馬6頭)
【2018年】出走頭数10頭(前走G1出走馬5頭)
【2019年】出走頭数11頭(前走G1出走馬6頭)
【2020年】出走頭数9頭(前走G1出走馬6頭)
【2021年】出走頭数16頭?(前走G1出走馬1頭)
このように近5年は出走馬の半数以上が前走G1出走馬(30頭)で、その内18頭は5着以内からの臨戦馬でしたので、やはりレベルが高いレースだと言えるでしょう。翻って今年はどうかと言えば、前走G1出走馬は前走有馬記念で13着大敗のバビットのみ。重賞好走馬にまで広げても4頭のみで、半数近くが前走2桁着順大敗馬ですから、例年よりも二枚落ちのメンバー構成。先に「今年はここで賞金を加算したい本気度の高いメンバーが多い」と書いたのはこれが理由で、今年は異例中の異例と言えるでしょう。
従って過去傾向を掘り下げることにはほとんど意味がないと思えますので割愛。ひとつだけ有効と思える傾向を挙げるとすれば先行馬有利だということ。4~5Fロンスパ戦になると差し馬が優勢になりやすいですが、先に書いたように中山内1800mは前半がかなり緩くなる傾向にありますから、通常ペースのロンスパ戦とは分けて考える必要があります。それに加えて開幕週で比較的内前有利馬場になる傾向も強いですから、優先すべきは前で競馬が出来る馬ということになります。
過去10年の好走馬30頭中、3角3番手以内馬は約半数の14頭で複回値130円。「少頭数戦が多いので当然」とも言えますが、そもそも中山内1800mは先行馬有利の舞台でもあります。
中山芝内1800m脚質別成績(過去5年)

ということで本日はここまで。
過去傾向があてになりませんので、コース(ラップ)傾向と適性を重視して予想を組み立てて行きたいですが、現時点で最も期待しているのがこの中穴馬
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小回り・内回り1800mは【3-5-3-2】で、2つの馬券外凡走も4・5着という巧者。中でもスローロンスパ戦を前で受けて粘り込む形を最も得意としていますので、今回の舞台は正にベストと言えるものです。前走は強敵相手にしても正直かなり物足りない内容でしたが、2走前は先行馬には相当厳しい展開ですから評価が下がるどころかかなり評価すべき敗戦。3走前は動き出しが早い流れでラスト1F12.8秒まで落ち込む流れを粘り込む好走。4走前はスロー5Fロンスパ戦と今回想定される流れを先行抜け出しの快勝など、前走を除けば非常にポジティブな結果を残し続けています。G3級では能力上位は間違いなく、やや人気を落としそうな今回は絶好の狙い時と言えます