皆様、こんばんは。
今週から昨年までと同様に毎日更新を行って参ります。
有料無料を問わずに皆様の競馬ライフに不可欠なブログであることを心掛け、有益な情報や見解をお届けして参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
本格復帰一発目にお届けするレースは今年最初のG1「フェブラリーS」。
昨年のG1予想は中央・地方通算で32戦9的中、的中率28.1%、回収率128.8%。本命馬の成績は【14-3-4-11】。本命馬はやや人気サイドが多いため好走率は高いですが、推奨馬券に関してはやや捻ってご提供させて頂いておりますので的中率は決して高いとは言えません。単純計算で約4レース中3レースは外すわけですから非常に印象が悪いのですが、1年を通じて見てみると回収率128%と結果を出しているのもまた事実(推奨金額通りなら18万3,340円のプラス)。
1レース、1日、1週、1ヶ月という長いとは言えないスパンで全てを判断して見限るのは各人の自由ですが、ギャンブルなんて最終的に儲けた者が称賛される世界。今年も長い目で支持して下さる皆様を勝利に導けるように、G1予想に関しても準備を怠らずにお届けして参ります。
ということで、前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
まずはレースを考える上で重要になるコースの特徴から考えます。


東京ダ1600mは2角奥からのスタート。最内馬は約150m、大外馬は約180m、芝を走ってからダートコースに合流します。3角までは約600mの直線が続くため最初の3Fラップは上がりやすく、3~4角で少々緩んだ後に500mの直線を迎えるというコースレイアウト。基本的に前有利傾向が強いダート戦ですが、東京ダ1600mに関しては序盤にラップが上がりやすいことと直線比率が高いことから比較的差し馬優位になりやすい傾向があります。それはダート全場を対象とした成績との比較でも一目瞭然だと思います。
ダート全場(新馬・未勝利戦除く)

東京ダ1600m(新馬・未勝利戦除く)

フェブラリーSに関しては、出走馬の約半数が1600m以下戦からの臨戦馬であることから余計にテン3Fラップが上がりやすい傾向があって、過去10年の平均ラップは34.9秒(良馬場のみ)。前後半4Fのバランスは46.9-48.7秒(良馬場のみ)と1.8秒の前傾で、過去10年中8年でハイペースとなっています。従ってこのコースの平均値以上に差し馬が台頭しやすいという結果が出ています。
フェブラリーS(過去10年)

次に過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみます


ラップに関して補足しておくとすれば、過去10年中9年でラスト2F目最速とやや仕掛け位置が遅くなっているということ。前半に流れやすいですし、ダート戦でもありますので強烈なギアチェンジ力は問われませんが、最速ラップ地点は坂ですので坂で加速する能力は無視できない要素。根岸Sで上がり最速を記録した馬が良績を残しているように、坂でしっかり加速出来る実績を持っている馬は無視できません。これについては後日改めて書くかも知れません。
脚質的には上に書いた通り差し馬優勢。過去10年で逃げて馬券に絡んだ馬は2011年トランセンドと2019年インティのみですが、両年共に前半3Fが35.8秒と平均より1.0秒も遅く、過去10年における最遅ラップだったことは偶然ではありません。また3角3番手以内まで広げても過去10年で5頭しか馬券に絡んでおらず、前半3Fが34秒台に突入した年で馬券に絡めたのはエスポワールシチーとコパノリッキーのみ。ペースが緩まない限り、複数回G1を勝てるほどの馬で無ければ先行して残すことは難しいと言えるでしょう。
差し馬優勢のレースだけに、速い上がりを出せる馬が優位性を持つのは当然で・・・

上がり最速馬は複勝率83.3%と驚異的。上がり最速馬というのは概ね良績を残すものですが、それにしてもこの好走率は異常。これは芝を含めた全G1や、もうひとつのダートG1チャンピオンズCとの比較でも顕著です。
全G1(過去10年)

チャンピオンズC

そしてもう一つ注目したいのは、上がり3Fタイム5位以下の馬。複勝率はわずか1.8%と逆の意味で驚異的な成績で、速い上がりを出す能力がなければ箸にも棒にも掛らないと考えるべきでしょう。言い換えれば「より速い上がりタイムを繰り出せる馬を当てるレース」と言えますが、それを予想するのは勝ち馬を当てるのと同じぐらい困難な作業。目安が欲しいところですが、ヒントになるのは前走の上がり順位。過去10年で上がり最速を記録した12頭(上がり1位タイが2頭存在)中9頭は前走重賞で上がり3F2位以内だったことで共通。逆に前走の上がり3F順位4位以下馬は【3-1-3-62】と不振傾向ですし、前走G1出走馬を除くと【1-1-2-53】。あくまで出走馬の横の比較で考えるべきですが、ひとつの目安にはなると思います。
他に見ておきたいのが人気別成績

これは昨年も書きましたが、年間2レースしかない中央ダートG1戦だけに芝G1のようにメンバーが分散することなく集結。また紛れが比較的少ない大箱コース、ペースや馬場バイアスが比較的安定するダート戦だけに能力上位馬が人気に応える傾向で、1・2人気馬が堅調。過去10年中8年で少なくともどちらかが連対し、9年でどちらかが馬券に絡む結果になっています。
16人気馬が2頭馬券に絡んでいる点は異様に映りますが、コパノリッキーは3歳春まで世代最上位だった馬、ケイティブレイブは直近のG1で2,3人気に支持されていた実績馬。ロジカルに説明が出来ない人気薄の台頭は無いと考えて良く(昨年当ブログではケイティブレイブに印を回していたように決して買えない人気薄ではない)、5~9人気のいわゆる中穴帯で馬券に絡んだ8頭中6頭は前走「根岸S」「東海S」の二大前哨戦もしくはG1で3着内好走していた馬。残る2頭に関しても、インカンテーションは2走前に同舞台の武蔵野S勝ち、エスポワールシチーは3走前に南部杯勝ちの実績を残していますから、やはり根拠もなく好走することは無いと考えて良いでしょう。
レースのアウトラインはこんな感じでしょうか。
今年は前走G1/Jpn1馬券内好走馬が1頭も居ないという極めて異例のメンバー構成。あまりデータを掘り起こすことに意味がないと思えますので、基本的には能力比較と適性判断をベースに予想を組み立ててたいと思います。
現時点で穴馬として面白いと考えているのがこの馬
↓ ↓

中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」内ブログ紹介文に月曜日限定で馬名を記載しておきます(今週から再開しますので、順位はちょっと分かりません。とりあえずかなり下です。お手数ですが探して下さい・・・)
基礎スピードが問われる流れを得意とし、距離1600m以上で前後半差1.0秒以上の前傾戦では4戦3勝2着1回と底を見せていません。近走の充実ぶりは著しく、2走前も優秀でしたが更に力を付けたなと思わせたのが前走。前からやや離れた位置を追走していたとは言え、レースは前後半47.0-51.3秒というかなりの前傾戦でしたので同馬の位置でもハイペースの流れ。レースのペースが緩んだ残り4-3F地点(=12.9秒)でも自身は12.3秒と速いラップを刻み息を入れられませんでしたので、直線入口の段階では完全に後続に飲み込まれると思われましたが、そこからもう一段ギアを上げて12.4秒と再加速したのは驚き。着差以上に力差を感じる内容でしたが、2~6着を軒並み差し馬が占める展開だっただけに尚更でした。この充実ぶりを見るとややレベルが落ちる今年のメンバーなら通用して良いですし、基礎スピードが問われやすいフェブラリーSのレース質も同馬に合致。最終追い切り次第では本命抜擢まで有り得る穴馬です
今週から昨年までと同様に毎日更新を行って参ります。
有料無料を問わずに皆様の競馬ライフに不可欠なブログであることを心掛け、有益な情報や見解をお届けして参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
本格復帰一発目にお届けするレースは今年最初のG1「フェブラリーS」。
昨年のG1予想は中央・地方通算で32戦9的中、的中率28.1%、回収率128.8%。本命馬の成績は【14-3-4-11】。本命馬はやや人気サイドが多いため好走率は高いですが、推奨馬券に関してはやや捻ってご提供させて頂いておりますので的中率は決して高いとは言えません。単純計算で約4レース中3レースは外すわけですから非常に印象が悪いのですが、1年を通じて見てみると回収率128%と結果を出しているのもまた事実(推奨金額通りなら18万3,340円のプラス)。
1レース、1日、1週、1ヶ月という長いとは言えないスパンで全てを判断して見限るのは各人の自由ですが、ギャンブルなんて最終的に儲けた者が称賛される世界。今年も長い目で支持して下さる皆様を勝利に導けるように、G1予想に関しても準備を怠らずにお届けして参ります。
ということで、前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
まずはレースを考える上で重要になるコースの特徴から考えます。


東京ダ1600mは2角奥からのスタート。最内馬は約150m、大外馬は約180m、芝を走ってからダートコースに合流します。3角までは約600mの直線が続くため最初の3Fラップは上がりやすく、3~4角で少々緩んだ後に500mの直線を迎えるというコースレイアウト。基本的に前有利傾向が強いダート戦ですが、東京ダ1600mに関しては序盤にラップが上がりやすいことと直線比率が高いことから比較的差し馬優位になりやすい傾向があります。それはダート全場を対象とした成績との比較でも一目瞭然だと思います。
ダート全場(新馬・未勝利戦除く)

東京ダ1600m(新馬・未勝利戦除く)

フェブラリーSに関しては、出走馬の約半数が1600m以下戦からの臨戦馬であることから余計にテン3Fラップが上がりやすい傾向があって、過去10年の平均ラップは34.9秒(良馬場のみ)。前後半4Fのバランスは46.9-48.7秒(良馬場のみ)と1.8秒の前傾で、過去10年中8年でハイペースとなっています。従ってこのコースの平均値以上に差し馬が台頭しやすいという結果が出ています。
フェブラリーS(過去10年)

次に過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧を見てみます


ラップに関して補足しておくとすれば、過去10年中9年でラスト2F目最速とやや仕掛け位置が遅くなっているということ。前半に流れやすいですし、ダート戦でもありますので強烈なギアチェンジ力は問われませんが、最速ラップ地点は坂ですので坂で加速する能力は無視できない要素。根岸Sで上がり最速を記録した馬が良績を残しているように、坂でしっかり加速出来る実績を持っている馬は無視できません。これについては後日改めて書くかも知れません。
脚質的には上に書いた通り差し馬優勢。過去10年で逃げて馬券に絡んだ馬は2011年トランセンドと2019年インティのみですが、両年共に前半3Fが35.8秒と平均より1.0秒も遅く、過去10年における最遅ラップだったことは偶然ではありません。また3角3番手以内まで広げても過去10年で5頭しか馬券に絡んでおらず、前半3Fが34秒台に突入した年で馬券に絡めたのはエスポワールシチーとコパノリッキーのみ。ペースが緩まない限り、複数回G1を勝てるほどの馬で無ければ先行して残すことは難しいと言えるでしょう。
差し馬優勢のレースだけに、速い上がりを出せる馬が優位性を持つのは当然で・・・

上がり最速馬は複勝率83.3%と驚異的。上がり最速馬というのは概ね良績を残すものですが、それにしてもこの好走率は異常。これは芝を含めた全G1や、もうひとつのダートG1チャンピオンズCとの比較でも顕著です。
全G1(過去10年)

チャンピオンズC

そしてもう一つ注目したいのは、上がり3Fタイム5位以下の馬。複勝率はわずか1.8%と逆の意味で驚異的な成績で、速い上がりを出す能力がなければ箸にも棒にも掛らないと考えるべきでしょう。言い換えれば「より速い上がりタイムを繰り出せる馬を当てるレース」と言えますが、それを予想するのは勝ち馬を当てるのと同じぐらい困難な作業。目安が欲しいところですが、ヒントになるのは前走の上がり順位。過去10年で上がり最速を記録した12頭(上がり1位タイが2頭存在)中9頭は前走重賞で上がり3F2位以内だったことで共通。逆に前走の上がり3F順位4位以下馬は【3-1-3-62】と不振傾向ですし、前走G1出走馬を除くと【1-1-2-53】。あくまで出走馬の横の比較で考えるべきですが、ひとつの目安にはなると思います。
他に見ておきたいのが人気別成績

これは昨年も書きましたが、年間2レースしかない中央ダートG1戦だけに芝G1のようにメンバーが分散することなく集結。また紛れが比較的少ない大箱コース、ペースや馬場バイアスが比較的安定するダート戦だけに能力上位馬が人気に応える傾向で、1・2人気馬が堅調。過去10年中8年で少なくともどちらかが連対し、9年でどちらかが馬券に絡む結果になっています。
16人気馬が2頭馬券に絡んでいる点は異様に映りますが、コパノリッキーは3歳春まで世代最上位だった馬、ケイティブレイブは直近のG1で2,3人気に支持されていた実績馬。ロジカルに説明が出来ない人気薄の台頭は無いと考えて良く(昨年当ブログではケイティブレイブに印を回していたように決して買えない人気薄ではない)、5~9人気のいわゆる中穴帯で馬券に絡んだ8頭中6頭は前走「根岸S」「東海S」の二大前哨戦もしくはG1で3着内好走していた馬。残る2頭に関しても、インカンテーションは2走前に同舞台の武蔵野S勝ち、エスポワールシチーは3走前に南部杯勝ちの実績を残していますから、やはり根拠もなく好走することは無いと考えて良いでしょう。
レースのアウトラインはこんな感じでしょうか。
今年は前走G1/Jpn1馬券内好走馬が1頭も居ないという極めて異例のメンバー構成。あまりデータを掘り起こすことに意味がないと思えますので、基本的には能力比較と適性判断をベースに予想を組み立ててたいと思います。
現時点で穴馬として面白いと考えているのがこの馬
↓ ↓

中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」内ブログ紹介文に月曜日限定で馬名を記載しておきます(今週から再開しますので、順位はちょっと分かりません。とりあえずかなり下です。お手数ですが探して下さい・・・)
基礎スピードが問われる流れを得意とし、距離1600m以上で前後半差1.0秒以上の前傾戦では4戦3勝2着1回と底を見せていません。近走の充実ぶりは著しく、2走前も優秀でしたが更に力を付けたなと思わせたのが前走。前からやや離れた位置を追走していたとは言え、レースは前後半47.0-51.3秒というかなりの前傾戦でしたので同馬の位置でもハイペースの流れ。レースのペースが緩んだ残り4-3F地点(=12.9秒)でも自身は12.3秒と速いラップを刻み息を入れられませんでしたので、直線入口の段階では完全に後続に飲み込まれると思われましたが、そこからもう一段ギアを上げて12.4秒と再加速したのは驚き。着差以上に力差を感じる内容でしたが、2~6着を軒並み差し馬が占める展開だっただけに尚更でした。この充実ぶりを見るとややレベルが落ちる今年のメンバーなら通用して良いですし、基礎スピードが問われやすいフェブラリーSのレース質も同馬に合致。最終追い切り次第では本命抜擢まで有り得る穴馬です