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皆様、こんばんは。

変則的な時間の更新になりますが、今回は「共同通信杯」の有力馬分析をお届けします。
尚、今回はコース解説や過去傾向の分析は割愛させて頂きます。

・ヴィクティファルス
初戦は勝負所から楽に上がって行った割には手応えほどは伸びきれず。それでも危なげはない完勝でしたが、レースラップはごく平凡なもので、自身の最速ラップ11.2秒も平凡。ほぼ同時期同条件の新馬戦でヴィクティファルスを上回るラップ再度で勝利したアクセルが昇級後の重賞2戦で全く見せ場なく連続大敗したことを考えても、初戦から相当大きな上昇を見せない限りは五分に戦うことは難しいでしょう

・カイザーノヴァ
G1で0.7秒差8着という結果はここに入ると威張れるものではありますが、前後半45.2‐47.1秒とかなりペースが流れたことで後方に構えて脚を溜めた同馬の着順が自然と上がった面がありましたし、折り合いに難しい面がある馬だけにそのマイナス面が表出しなかったことも大きかった印象。少なくとも上がり最速という結果ほどにはインパクトは感じられませんでした。2走前にはスローラスト3F戦の最速地点で全く反応出来なかっただけにトップスピード戦では太刀打ち出来ないのは明らかで、そういう意味でスロー傾向が強い共同通信杯は同馬に向いたレースではありません。速い流れを経験した後だけに、ペースが落ちるといつも以上に行きたがる面が出ないかの心配もあります

・キングストンボーイ
初戦は3着馬が地方交流戦で勝ち上がった以外はいまだ未勝利という弱メン相手で、スローラスト特化戦にしてはラップも目立つものではなし。2戦目も出遅れから見せ場なく大敗。共に平凡な内容であったのは事実ですが、初戦では残り1Fでヨレて若さを見せたり、2戦目は道悪馬場が堪えた面があったものまた事実。真価を問われたのが3戦目だった前走(ベゴニア賞)だったわけですが、このレースが前後半48.8-46.4秒のスローラスト3F戦で、レースのラスト3Fラップが11.6‐11.3‐11.2秒と加速ラップでフィニッシュした流れを差し切る完勝。自身11.5‐10.9‐11.2秒とトップスピードのレベルの高さも見せ、直線も真っすぐ走ったレース内容はデビューからの2戦とは見違えるもので、流石良血馬と思わせる一変ぶりでした。1か月前に行われた同舞台アルテミスSのソダシのラップと同程度の価値がありますからG3で通用する素地はあって、ラスト1Fで大きく落とさなかったラップ内容からも距離延長も歓迎と言えるでしょう。ただ前走でやや改善したとは言え、安定しないスタートはネックになります

・ステラヴェローチェ
新馬戦は前後半48.0-48.4秒でレースの上がり3F35.7秒の流れを先行抜け出しでの勝利。2戦目(サウジアラビアRC)は不良馬場で前後半48.8-50.8秒の前傾戦、レースの上がり3F37.7秒の流れを差し切り勝ち。3戦目(朝日杯FS)は前後半45.2‐47.1秒の前傾戦、レースの上がり3F35.4秒の流れを差して2着好走。いずれのレースも上がりの掛かる流れで持久力の高さで他馬を上回ったという点で共通しているのは見逃せないポイント。祖母の産駒にはゴスホークケン、ディアマイベイビー、アウェイク、モレッキ、リープリングスター、アレクサンドロスが居ますが、ダート馬3頭を含めて判で押したように全頭キレる脚が使えない馬達。それだけに上がりの掛かる流ればかり走って来たことで弱点が包み隠されている可能性は高く、トップスピードのレベルやギアチェンジ力が求められた時に対応出来るかはハッキリ言って未知と言えます(恐らく対応は出来ない)。新馬戦に川田Jが残した「この馬の特性(持久力の高さ)を活かすためにハナに行きました」というコメントも今思えば意味深で、やはり上がり性能を問われるレースになった場合の不安は拭えません。故にスロー上がり特化戦になりやすい共同通信杯への相性は決して良いとは言えず、それでいながら単勝1人気濃厚ならば、この馬が凡走してくれることを期待して馬券を買うレースにするべきだと思います

・タイソウ
前走(京成杯)は重賞の壁に跳ね返されての6着敗退。勝負所から徐々に置かれて直線巻き返せずに敗れた内容はやや能力差を感じさせるものではありましたが、脚長の大飛び馬で初戦でもコーナーで置かれかけたことを考えると、ワンターンのコースに替わっての巻き返しは考えられます。新馬戦は超スローながら11.8-11.6-11.4秒と徐々にスピードに乗って加速ラップでフィニッシュしただけに、直線が長いコースもプラスになりそうです。ただそれでもギアチェンジ力の低さが致命傷になる可能性は高くて・・・

・ディオスバリエンテ
初戦は前後半50.8-47.5秒、中山の中距離戦らしい5Fロンスパ戦になりましたが、ラスト2F目に11.4秒と一段階加速しラスト1Fも11秒台を維持する新馬戦としては質の高いレースラップだったレース。2着ボーデンは次走東京の未勝利戦を芝1800m過去最速時計で勝利、0.8秒離された3着アサマノイタズラは次走未勝利戦を0.6秒差圧勝、1.1秒差の5着馬も次走で未勝利戦を勝ち上がったようにレースラップ通りに上位馬の質も高かったわけですが、そんなレースをほぼ直線だけの競馬だけで差し切ったディオスバリエンテは掛け値なしに強い馬と言えます。早期から完成しにくい血統だけにいきなりの重賞挑戦がどう出るかという懸念はありますが、器の大きさで言えばここでも1,2を争うものを持っていますから、即通用しても全く驚けません。尚、前走はラスト1Fの急坂でも11.6秒で上がっていますので、瞬発戦になっても対応可能。初戦ではパドックでカリカリし、レースでもやや行きたがる面を見せていましたので内枠ベターです

・ハートオブアシティ
昇級後の2戦は出遅れて位置が取れずに持ち味を活かせていませんが、1,2戦目では前受けして粘り込む競馬で好走。初戦の勝ち馬は次走葉牡丹賞勝ち、2戦目では最後押さえてブレーキを掛ける着差以上の完勝でしたので内容は濃くて、本来の前で受ける競馬が出来れば決して軽視して良い馬ではありません。ただ、2度の好走はいずれも速い上がりが求められなかったレース。目論見通りに前で受けられたとしても、東京1800mのスローではキレ負けする可能性があって、その懸念を払しょく出来ていない現状では印を打つかどうかは微妙

・プラチナトレジャー
前走は3F目以降急激にペースが緩んだ所でコントロールが効かずにスムーズさを欠いた面はありましたが、それでもやや速めの上がりラップに対応出来ずにほとんど流れ込んだだけの5着は平凡と言わざるを得ない内容。初戦も2走前(東スポ杯2歳S)も共に上がり特化戦でキレ負けしており、上がりの速い競馬では良績を残せていない現状ですから、スローからの上がり勝負になりやすい共同通信杯では狙いが立たない馬です。一雨降って物理的に時計が掛かる状況にならないと好走は難しいでしょう

エフフォーリアシャフリヤールレフトゥバーズの分析も行っておりますが、こちらは会員様限定記事とさせて頂きます。会員様においては、パスワードを入力して閲覧されて下さい。

気が向けば、明日は「クイーンC」の有力馬分析をアップします。


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