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皆様、こんばんは。

本日は29日(水)に大井競馬場で行われる、ダート競馬の総決算「東京大賞典」について分析します。
まずは舞台となる大井外ダ2000mコースについて考えます。
大井3
大井外ダ2000mには大きな特徴が2点。1点目は、1角まで約500mと長い直線が続くために比較的テンが速くなりがちだということ。2点目は、横長のコース形態且つスパイラルカーブが採用されていないために3角のコーナー径がかなりキツく、どうしてもこの地点(=ラスト3F地点)で減速してしまうと言うこと。ただこの地点は勝負所でもありますから、ここで緩んだ分がラスト2F目に反動として出ますので、場合によってはラスト3-2Fで1.0秒以上の急加速になる場合もあります。
これらの特徴が示すことは、前半はペースが上がるにも関わらず勝負所では顕著に緩むことから、先行馬は前半に無理をして作った後続との距離差を3角で易々と手放してしまうと言うこと。言い方を換えれば、前半に脚を使わず、勝負所ではあまり無理をせずとも前との距離差を詰めることが出来る差し馬が優勢であると言うことです。そして、4角出口付近から一気にペースが上がることに対応出来るだけのギアチェンジ力が必須であることも重要なポイントです。

それを踏まえて過去5年のレースラップと、3着内好走馬一覧を見てみます。
東大1

東大2

昨年は戦前からペースは落ち着くと思われるメンバー構成ではありましたが、想定を超えるスローペースに。同じくスローペースになった2016年も何が何でも逃げるタイプは居ませんでしたので、展開には細心の注意が必要です。基本的にハッキリとした逃げ馬がいればコース形態通りにペースは流れる傾向。そして3角手前で緩んで、4角出口で再加速=ラスト2F目が最速になるラップ構成は前半のペースに関わらず不変。ラスト3-2Fのラップ差は過去5年平均で0.9秒もありますから、やはりギアチェンジ力は欠かせず、特に最上級戦ではこの地点での加速度が高くなり、好走には一定以上のギアチェンジ力が必要になります。なかなか癖のあるコースだけに、サウンドトゥルーが中央での戦績とは裏腹に3年連続で好走したり、オメガパフュームが大井ダ2000mでは崩れないことなど、コース巧者が生まれやすい傾向がありますので、過去に同コースで好走経験がある馬には一目置く必要がありますね。

ステップ別成績では、3着内好走馬15頭中9頭までが前走チャンピオンズC出走馬。昨年はチャンピオンズCからの参戦馬が0頭だったことを考えると、かなり好走率は高いです。中央に2つしかないダートG1だけに当然レベルは非常に高く、一桁着順に収まるような馬なら勝負になりますので、一定以上のリスペクトが必要です。

地方所属馬からは近2年連続で馬券内好走馬が出ていますが、今年も牡牝混合Jpn1での地方馬の活躍は目立ちます。売上上昇→素質馬入厩(転厩)と言うサイクルが出来上がりつつあるように感じる昨今ですから、単純に地方馬の底上げがなされた(なされつつある)と考える方が良く、地方馬と言うことで軽視することは危険かも知れません。

【川崎記念】1着カジノフォンテン
【かしわ記念】1着カジノフォンテン
【帝王賞】2着ノンコノユメ
【南部杯】なし
【JBCクラシック】1着ミューチャリー
【JBCスプリント】なし


ここからは具体的なレース検討に入って行きたいと思いますが、展開予想に入る前に天候の話から。
大井は火曜夕方段階で稍重ですが、この後の降雨は無く、気温は低いものの良馬場まで回復する可能性は高そうです。それよりも気になるのが風で、明日のレース時間は南or南南西の強風が吹く予報。大井で言えば、直線がやや追い風(向正面がやや向い風)。あまり気にしすぎると予報が外れた時に酷い目に遭いますから頭に入れておく程度で良いと思いますが、予報通りならやや差し馬に有利に働きそうです。

次に展開ですが、揉まれるとどうにもならないキャッスルトップが何が何でもの構え。アナザートゥルースも同様に揉まれたくないですが、こちらは揉まれなければ位置は問いませんので、テンに多少出して、キャッスルトップをやり過ごしてから外へ切り替える策。それ以外に行きたいクチは居ませんので、最初の300mで隊列はスンナリ決まりそうです。
ただ・・・

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