皆様、こんばんは。

本日は「関屋記念」の有力馬分析を行います。
今回は6頭を取り上げて分析しました。では早速参りましょう。

アンドラステ
特殊馬場で行われた前走エプソムCは「内・前(特に内)」で立ち回った馬しか走れなかったレースでしたが、その中を唯一外から差して来たのが同馬でした。4着と言う着順以上に評価すべき内容で初の重賞挑戦という意味では上々の結果だったわけですが、あの馬場でも道中は掛かり気味に追走出来ていたように道悪を全く苦にしないという面で他馬と差別化を図れたという面も否定は出来ないでしょう。その前走を含めて過去走はほとんどが時計が掛かる馬場状態だったレースで、時計が出る馬場への適性は未知数。オルフェーヴル×ダイナフォーマーなら恐らく時計が掛かる馬場の方が向いているはずですから、マイルのスピードという意味も含めてどのような馬場状態になるかが大きなポイントになると思います。時計が出る状態ならばトップスピードのレベルに不足感がありますので、キレ負けする可能性の方が高いと見ますが・・・

メイケイダイハード
最低人気で勝利した前走中京記念は前後半45.8‐46.9秒の前傾戦で、上位4頭を3角11番手以下馬が独占するという極端な競馬になりましたので展開利があったのは事実。また53㎏の軽ハンデ、【3-0-1-4】と最も得意とする阪神競馬場でのレース、最高潮と言えるデキ(直前には坂路自己ベストの時計を計時)これらが全て噛み合った結果が前走の勝利だったと言えるでしょう。今回は別定56㎏(自身56㎏以上は【1-0-1-11】)、【0-0-0-2】の新潟(ハードスパン産駒は新潟芝【0-2-3-27】)、前走よりは時計が出る馬場、1週前の坂路時計はやや平凡、と前走からマイナス要素多数となりますので静観が妥当と言えそうです

クリノガウディー
そもそも折り合い面に難しい面がある馬で、スプリント路線転向はそういう意味での利点もあったはず。事実この3戦ではマイル戦で見せていた時のような折り合い難は見せず(阪急杯は危うかったですが)それが高松宮記念での好走に繋がったという面はあるでしょう。ただ「折り合い面でのプラス要素はあれど、スプリント戦らしい基礎スピードを問われた時にいつもの終いの脚を使えるかは疑問」と再三書いてきたように、スプリント戦らしい流れになった前走で惨敗。例えば高松宮記念は前後半34.2‐34.5秒とスプリントG1としてはかなり緩い流れだったわけで、前走で本質的なスプリント適性はないと証明してしまうことになりました。そういう背景があっての再度のマイル戦参戦になる今回ですが、スプリント戦を経験した後だけに当然折り合い面はこれまで以上に難しくなるでしょうから、ここは相当難しい立ち回りが要求されます。そういう意味で東京新聞杯で折り合いを全く恐れずに出して行って完璧に操った横山典Jへの乗り替わりは心強い材料と言えますが、それでもここは期待よりは不安が上回るシチュエーションであることは事実。最低でも内枠が欲しい所です

アストラエンブレム
2018年の去勢手術以降は試行錯誤の連続と言えるレース選択でしたが、ここに来てマイル戦で3戦連続好走。マイル戦は通算で【5-3-2-4】で5着以下無しに対し、その他距離では【1-4-1-7】ですから脚が溜まるマイル戦がベストだと判断して良いのでしょう。前走に関しては1週前にウッドで5F64秒の負荷を掛けたことに加えて当週にも坂路51.2秒の好時計を計時した上で臨んだレースで快勝。脚元不安によるダメージが以前よりも小さくなったことにより調教負荷を強められていることも好走の因の一つと言えるでしょう(近走はある程度間隔を詰めて使えるようになっている)。今回は1週前がウッドではなく坂路だと言う点は気になるものの4F50.8秒の好時計を計時しており、3戦3勝の新潟マイルの舞台へ向けての勝負気配がプンプン匂います

「人気ブログランキング」内のブログ紹介文(A)の馬←クリックして馬名の確認をお願いします(10位前後)
ダート色の強い馬で、それだけに前半の基礎スピードを問われる形がベター。キャリア中でスローペースのレースを全く経験して来なかったのですが、初めてのスローペースとなったのが前走。その前走で最低限の結果を出しましたので、上がり勝負にも対応出来るところを証明したと思われがちですが私の見解は否。あれだけペースが落ちてしまうとトップスピードのレベルよりも位置的優位性の方が強くなってしまいますので、それによっての好走と考えた方が良いと思います。事実トップスピードのレベルに優れる後続馬には詰められているわけで、内容的には平凡と言えるものだったと思います。その後続馬に詰められたもう一つの理由が直線でモタれていた点ですが、これは前走に限らずいつも見せる悪癖。上がりの勝負になるとモタれて追いづらくなるのは致命傷になりかねず、そういう観点からも上がり勝負になりやすい新潟マイルは向かない舞台だと言わざるを得ないでしょう

「最強競馬ブログランキング」内ブログ紹介文(V)の馬←クリックして馬名の確認をお願いします(10位前後)
世間の印象はキレる馬なのでしょうが(恐らく)、実はラスト4F内で0.4秒以上の加速ラップを踏む区間があるレースでは【1-0-0-4】で唯一の好走例は未勝利戦でのもの。重賞で好走した6戦中5戦は減速ラップを踏んだレースだと言うことは実はあまり知られていない事実で、前半の基礎スピードを問われたり、持続的なラップを踏むレースがスイートスポットだと言えます。従って前半スローで流れての直線勝負という形が最悪の形だと言えますが、新潟マイルで先行馬が数えるほどしかいない今回はその最悪のペースパターンになる可能性が高いです。先に書いた0.4秒以上の加速ラップを踏んだレースは格上戦が多いのでG3程度のメンバーなら何とかしてしまう可能性も否定は出来ませんが、それでもかなり危ういことには間違いなく、盲目的に信用してしまうのは危険だと言わざるを得ません