皆様、こんばんは。

本日は「ラジオNIKKEI賞」について分析していきます。
まずは過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧をご覧頂きます。
ラジニケ1

ラジニケ2

ラジニケ3

ラジニケ4

福島競馬場の最大の特徴は3~4角のスパイラルカーブ。JRA全競馬場の中でも典型的と言えるスパイラル構造です。スタンド前の直線397mに比べて向正面の直線281mと約110mも短く、かなり早い段階でダートコース側に切れ込むように3角がやって来ます。従ってスピードを落とすことなく3角に進入することになりますから、当然4角では遠心力で馬群は外に広がりがちになります。

12.4-10.8-11.9-12.3-12.2-12.0-11.8-11.6-11.9(47.4-47.4)

上は良馬場過去10年の平均ラップですが、これを見て頂いても分かるように道中で緩むとすれば2角に当たる4F目ぐらい。基本的には平均的にラップが流れて緩急のない流れになりがちですから、一定の追走力が求められることになります。同じ1800mでも中央大箱コースでありがちな緩急のある流れからの瞬発力勝負というレース質とは一線を画すことになるのは覚えておきたいところです。

そして「スピードを落とすことなく3角に進入することになりますから、当然4角では遠心力で馬群は外に広がりがち」と書きましたが、そうなると外を回す差し馬は当然不利。もちろん外目を回すことはコーナー径を緩くする効果があって減速を最小限に留められるメリットがあるわけですが、ラジオNIKKEI賞は夏の福島開幕週で行われるレースで基本的には馬場は内有利。やはり距離得と馬場バイアス利がある内目を通す馬に利があります。

2014年
2014

2015年
2015

2016年
2016

2017年
2017

2018年
2018
赤丸は連対馬、青丸は3着馬

これらは良馬場過去5年の4角出口画像ですが、連対馬の多くは「内・前」で立ち回った馬で外回しで差して来た馬は差し損ねて3着まで、という様子は画像からも伝わると思います。差すにしても2015年アンビシャスのように内を立ち回る形がベターと言えますね。
特に前で立ち回れる馬は有利で、良馬場過去5年の3着内好走馬15頭中8頭は3角3番手以内馬でした。ただ今年は逃げ候補がたくさん登録しており一筋縄ではいかなさそうですが・・・

次にデータ面、と行きたいところでしたが、今年は登録14頭中10頭までが前走1勝C出走馬。最終的にどうなるかは分かりませんが、これほど前走1勝C馬の占有率が高かった年は無く、前走データも斤量データも意味を成しそうにないので割愛。
代わりにこんなデータを取り上げてみます。

ラジニケ5
これは過去5年福島芝1800~2000mにおける騎手成績を複勝率順に並べたもの(騎乗機会20回以上のみ)。美浦所属騎手が上位を占めるのは当然ですが、その中で目立つのが川又Jと西村淳J。二人ともに単複回収値の高さが目立つように人気薄を上位に持って来ている回数が多く、特に西村Jは春の福島開催リーディングで11勝中8勝が芝でしたので要注目。ベレヌスに騎乗予定です。

本日は以上。
前述通りに特殊な登録状況でやや内容が薄くなった感は否めませんが、申し訳ございません。予定している有力馬分析ではもう少し内容の濃いものをお届けできるように致します。

最後に、現時点での最注目馬はこの馬
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中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」内ブログ紹介文に火曜日限定で馬名を記載しておきます(10位前後)
前走は隠れたハイレベル戦。それまでに淀みない流れを先行して好走してきた馬だけに、トップスピードのレベルを問われやすいレース条件が決定的に合わないと戦前には考えていました。レースは戦前の想定通りに前後半49.7‐45.7秒の超スローラスト3F戦、ラスト3,2F目に10秒台のラップを刻む流れになりましたが、対応不可能と思えた流れにしっかり対応しましたのでこれには少々驚きました。ただやはり最速地点ではやや見劣ってラスト1Fの減速地点で盛り返した内容でしたので、基本的には淀みない流れでの我慢比べがベストだと思えます。逃げる形がベストとは思いますが、2戦目には好位インからの競馬も経験済ですから対応可能。内枠が取れれば面白いです。雨降れば更に良し

一方でやや懐疑的に見ている人気馬はこの馬
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前走はやや出遅れたことが全てで今回は一転スタートを決めて巻き返し、というのが同馬に期待している方の思惑だとは思いますが、ゲートからの初速が遅いことは看過出来ないポイント。外枠ならジワッと加速して何とかなりますが、内枠だと加速がつく前に進路を塞がれて思うような競馬が出来ないということに陥りがちです。やや出遅れた前走はともかく、内枠スタートでゲートは五分に出たものの前に入られて思うような競馬が出来なかった4走前などはその典型です。展開云々の前に、まずは外目枠(且つ外隣に速い馬が居ない並び)を取ることが大前提となりそうです