皆様、こんばんは。

本日は「中山記念」「阪急杯」の追い切り分析を行います。
尚、評価は5段階評価で、最高点は5点、最低点は1点です。

【中山記念】
5点該当馬なし

4点ペルシアンナイト
栗東CW併せ。1週前に一杯追いを敢行し今週は直線だけ伸ばす形。並走馬に合わせて暫く走った後に促されるとスッと反応して一気に3~4馬身突き放した反応の良さは抜群。やや緩慢さはあるものの前肢を中心に伸びやかに全身を使えている点も好感が持てます。過去の休み明けより動けている印象はあって、少なくとも毎日王冠時よりは今回の方が全然上

4点ダノンキングリー
美浦W単走。1週前に高負荷の追い切りを消化。この時は反応がイマイチでしたが、あれをやったことで素軽さアップ。今週は直線だけさらっとやる形でしたが、1週前より推進力が出ましたし四肢も伸びやか。クビの角度は美しく、このあたりは競走馬としての格の高さを感じてしまいます。流石にメイチ感はありませんが、それでも十分動ける態勢にはあります

4点ウインブライト
美浦W単走。単走ということもあったのか耳の動きを見ていてもリラックスして走れています。それでいて活気も感じられますから体調面の良さは伝わって来ます。前は若干硬めに映りますが四肢全体を伸びやかに使えているので問題はなく、抜群に良いとも言えないですが及第点にはあります。少なくともオールカマー時よりは良く、相対評価なら4点をあげても良いでしょう

3点エンジニア
美浦坂路併せ。未勝利馬に合わせる内容だったからでしょうが終始楽に走っている印象で、最後まで手前を替えなかったのは替える必要が無かったからでしょう。楽走しているからでしょうが、それにしても動きはやや緩慢に映りましたし、1週前含めてあまり負荷が掛かっていない内容はあまり好きにはなれません

3点インディチャンプ
栗東坂路併せ。直線に入ってから計4度も手前を替えて、最後の左手前でフォームが安定した以外は着地点は定まらないし、回すように前肢を使うしで全く評価出来ない内容。終始鞍上に強く手綱を引っ張られていたことも影響はしているのですが、それとてこの馬自身が終始行きたがり落ち着いて走れていないから。1週前もそうでしたがテンから相当掛かり気味に走っているのは非常に気になる材料で、前半落ち着いて走り爆発力を終いに転化出来たマイルCS時と比べると7~8割程度のデキに映ります

3点ラッキーライラック
栗東CW併せ。とりあえず気になったのが張り。もっとパンパンに膨れた馬体の印象があってエリザベス女王杯時と見比べましたが、パンプアップされた胸前や肩回りの張りに比べると明らかに落ちるのが今回の印象。これはフォトパドックを見ても同じでした。若干捌きが硬めで四肢も伸びない動き自体も至って普通で、8割程度のデキかなというのが正直な感想です

3点マルターズアポジー
美浦B単走。いつもより落ち着いて走れている点には好感が持てますが、その分活気も薄くなった印象。動き自体はシャープも手先で走っている印象は否めず、力強さと言う点では物足りなさを感じます

3点ソウルスターリング
美浦坂路単走。やや行きたがっている様子で直線へ。ラスト2Fは12.4-12.0秒と加速ラップで終えられましたが、馬場の中ほどを通したものですので額面通りには受け取れません。ただ坂路で綺麗な加速ラップを踏んで来たことはこれまでに無くて、この点については評価すべきかも知れません。頭が高く、時計ほどスピード感も感じられない動きの質は低いですが・・・


【阪急杯】
5点:該当馬なし

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栗東坂路単走。前肢の使い方が綺麗で蹴り出し方向が正しく前後の連動性は十分。しっかり地面をグリップ出来てもいます。残り1F標で仕掛けられると手前を替えてグッと沈み込むフォームに変わり、追われるだけ重心が下がって行き加速ラップでもフィニッシュ。もう少しシャープさがあれば文句なしの5点評価でしたが、そうでなくても十分合格点が付けられる内容で高いレベルでデキは安定

4点「最強競馬ブログランキング」内ブログ紹介文(W)の馬←クリックして馬名の確認をお願いします(5位前後)
栗東坂路単走。大変柔らかな前肢の使い方がまず目に付きます。回転力が豊富で地面を叩きつけるような力強いフットワークも目立ち、12.1‐11.8秒とハイレベルな加速ラップでフィニッシュしました。序盤に頭を上げて鞍上に反抗する様子が見られた点はマイナスですが、こと動きの質だけなら5点評価して良いほどでした。好状態

4点マイスタイル
栗東坂路併せ。バネ感たっぷりのフットワーク。左手前に替える際にややバランスを崩した以外は自分のリズムで駆けられてもおり、全く楽な手応えで並走馬を置き去りにして1馬身少々先着。前半やや行きたがっていたようにも映りましたがコントロールの範囲内で、カリカリし過ぎていない点もこの馬にとっては好材料です

4点ロジクライ
栗東坂路単走。ラスト1F標まで鞍上が抑え込んでいましたが反抗するでもなくコントロールの範囲内。ラスト1Fで手綱を緩められると回転力が上がって11.9秒でフィニッシュ。やれば時計は出る馬なので時計面はさほど評価しませんか、かなり前向きさがあるのにギリギリコントロール出来ている点は高く評価したく、馬自身の体調はかなり良いのではないでしょうか

4点ベストアクター
美浦坂路併せ。併せた相手を全く気にしていないように自分のリズムで駆けられていますし、とても高い集中力で登坂。未勝利馬相手なので脚力の違いで先着したことは当たり前ですが、それでも非常にポジティブな印象を受ける内容でした。正直力感やスピード感は特筆するほどではありませんが、この馬なりにとても良いデキでレースに臨めるのではないでしょうか

4点フィアーノロマーノ
栗東坂路単走。残り1F標手前でうるさい面を見せたり、前肢の着地点が極端に中心に寄っている割に後ろはガニ股気味で見た目の印象は決して良くないフォームですが、脚元の力強さはかなりのもので非常にグリップが利いたフットワーク。手先の返しの強さも十分で、体調の良さがありありと感じられる内容でした。全体評価としては4点で良いでしょう。一点に集中する前肢の着地点からノメる馬場では評価を下げた方が良いでしょう

3点ジョイフル
栗東坂路単走。途中までは舌を出しながらだし、右手前のままで最後まで手前が替わらず。また完歩毎にクビの位置も安定しないなど悪い点を挙げれば複数あるのですが、それらを補うほどに活気があり、体を大きく使って気持ち良く走れている様子には非常に好感が持てます。脚元の力強さやバネ感も十分で4点評価も考えましたが、他に良い馬も多いので最上位の3点評価としました

3点ライラックカラー
美浦W併せ。内から追走する形で直線は一旦併せた相手の後ろに入り、再度内に誘導して追い抜く形。大飛び馬だけにスッとは反応出来ませんでしたがクビ差先着しました。ただ相手馬(障害馬)の手応えも楽で、それを思うともう少し突き放して欲かったのも事実

3点
ダイアトニック
栗東坂路単走。1週前に4F50.4-1F11.7秒と速い所をやっているので今週は軽め。その1週前もそうでしたが、派手なアクションをする馬ではないので印象は至って地味。ただそれでも十分な時計が出ていますし、全くブレ無く一定リズムで走れているのは強靭な脚力と体幹の強さがあるからこそでしょう。3点評価にはしますが、かなりポジティブな内容と捉えて良いと思います

3点ステルヴィオ
美浦W併せ3頭併せの真ん中。1週前と比べて反応は良化し、残り1Fで仕掛けられるとスッと反応して並走馬を置き去りにしました。ただ四肢の伸びは絶好調時に比べると物足りず、後肢もややシャープさに欠ける印象。走れないことはないですが、いかにも休み明けという感じで85%程度の仕上がりではないでしょうか

3点レインボーフラッグ
栗東坂路単走。序盤は頭が高く見栄えのしない走りでしたが、左手前に替えてから安定。重心位置も下がって走りの質は変わりました。ただラスト1F12.2秒ほどのスピード感はなく、外ラチを頼れたことが良かったのかなと思える内容。特筆するほどの要素はありません

3点ラヴィングアンサー
栗東坂路単走。途中何度か手前を替えさせようとするも替わらず、結局右手前のままでフィニッシュ。最後は苦しくなったか外ラチまで飛んで行ってしまいました。頭が高くスピード感にも欠ける走りです。ラスト2F12.4‐12.4秒と我慢した分で3点評価とはしましたが、ポジティブな内容だったとは言い難いです

3点ハッピーアワー
栗東CW単走。極端に頭が高い走りですが、これはいつも通りでこの馬の個性なので見て見ぬふりで。序盤は回転力を伴った柔らかなフットワークで駆けられていましたが、直線では緩めたとは言え明らかに失速し重心も上がる内容。長めからやったわけではなくこの内容では少々物足りなさが残りますね

3点アンヴァル
栗東坂路単走。残り1F標手前で左手前に替えてから体の向きが極端に右側に。鞍上にそれを矯正されたことも影響しているでしょうが、着地点がバラバラになり後肢の蹴り出し方向もバラバラ。完歩毎にクビの位置も変わり、かなりバタついた印象になりました。2点を付けるほどではないですが、印象は悪いです

2点ディープダイバー
栗東坂路併せ。終始全身に無駄な力が入って力んだ走り。追われてからもフォームは変わらず併せた新馬に一度も並ぶところまで行かずあっさりと2馬身弱遅れました。内にモタれる面も見せており、何一つポジティブと言える点がありません

2点ストーミーシー
美浦坂路併せ。序盤から掛かって頭を上げるシーンが二度三度。内に併せて1馬身少々追走しましたが、結局並ぶところまで行かずにあっさりと遅れました。手前を替えず自ら並んで行こうという意思も感じられませんでしたし、あまり実の無い追い切りになりましたね