皆様、こんばんは。

本日は「阪急杯」の有力馬分析を行って参ります。
全7頭を取り上げました。では、早速参りましょう。

レインボーフラッグ
2走前の阪神Cは終始インを追走し、直線もイン。全くの馬なりで先団に取り付き「さあこれから」というところでドン詰まってしまい、結局直線全てをほぼ馬なりで終えてしまった敗戦。2着フィアーノロマーノとは0.3秒差6着でしたからスムーズに捌けていればと悔やまれる敗戦でしたし、準OP昇級以降の6度の連絡みは全て1400m戦であるように、この距離なら重賞でも戦えると思わせた敗戦でもありました。あくまで道中脚を削がれないインを追走し、直線もインを捌けることが最低条件にはなりますが、とりあえず極端内枠を引ければ無視できない一頭だと言えます

スマートオーディン
昨年覇者。ただその昨年はインでゴチャつきスムーズさを欠いた馬が5,6頭も発生した中を、大外からノーストレスで差し込んだ恵まれた差し切り勝ち。以降のレースでは一度も掲示板に載れていないように再現性が低いレースだったと言えますので過大評価は禁物です。近2走は内有利の馬場を大外差しとバイアス不利の敗戦ではあるのですが、かと言ってイン差しが出来る馬でもなく今回も最後方からの大外差しが確実。開幕週で馬場バイアスの不利は継続しそうとなるとプラス材料にはなり得ません。余程の前傾戦になるか、昨年のようにインが大渋滞になって漁夫の利的に差す形でなければ馬券圏内まで届くことは難しいと見ます

アンヴァル
2走前は熱中症の影響で直線全く追われずに入線後下馬したレースなのでノーカウンとしても、前走があまりに不甲斐ない内容。3角手前で挟まれて位置を下げたことは事実ですが、その前段階から手応えは悪かったですし、4角以降も追っ付け通しで直線もまるで反応出来ない敗戦。かなり時計の掛かる馬場だったことが影響した可能性はありますが、4走前には福島の道悪で好走しているだけに不可解な敗戦でした。基礎スピード型の馬でハイペース歓迎だけに「阪急杯」のペースは向くはずですし、距離1400mもフィリーズレビューの内容なら問題なしだと思っていますが、5歳牝馬だけにやはり冒頭に書いた前走の崩れは心配。能力が減退している可能性も否定は出来ませんので、最終追い切りを見てから判断したいと思います

クリノガウディー
前走推奨馬。その前走時の推奨文の一部を転載します
折り合い面に不安を抱えているだけに本当なら内枠がベターでしたが、そこは人気を加味して目を瞑りましょう。折り合いがついて脚を溜められたレースの好例が朝日杯FSと中京記念ということになりますが、前者が前後半47.7‐46.2秒で中盤が緩んだラスト3F戦で後者が同46.7‐46.9秒で中盤の緩みが無く消耗気味になったレース。性質の違う両レースで好走出来たように、道中しっかり我慢出来れば流れは問いません。近3走は全て馬券外凡走になっていますが、3走前は直線スムーズさを欠いたレース(進路確保出来てからはしっかり脚を使っていた)。2走前も後方3番手から目立つ脚を使ったものの進路確保に手間取り続けて、最後まで全開スパート出来なかったレース。前走はG1レベルでの瞬発力不足を露呈する完敗でしたが、2,3走前はまともならと思わせたレースですから、近走成績の字面だけを見て評価を下げることは危険です。冒頭で書いた通りに折り合いがポイントですが、折り合い難の馬に対する引き出しは複数持っている鞍上ですから悪い形にはならないはず(少なくともビビり過ぎて最後方近くまで下げる2走前のような手段には出ないはず)。最低でも中団辺りで折り合いを付けてくれれば、必ず馬券内にまで手が届くはずです
その前走は、好発から折り合いをつけることにビビらず先行集団を追走し、馬群の切れ目を見逃さずラチ沿いに誘導する鞍上のファインプレー。前後半46.3‐46.7秒と字面の上では平均ペースも、逃げ馬が後続を離したので2番手以下はややスロー。その流れでも折り合いを欠かなかったことは収穫で、こうなると終いに一脚使える馬ですから、あのぐらいは走って当然です。前走で折り合い面に進境を見せた上に距離短縮になりますから、その点の不安はなし。代わりにスプリント戦に近い流れで基礎スピードを問われることになるでしょうから、その上で終いにいつも通りの脚を使えるかがポイントになりますね

ダイアトニック
キャリア13戦中11戦で上がり3F3位以内の脚を使っていますが、そんな記録とは裏腹にトップスピードのレベルは決して高くなく、長く良い脚を使うことに長けた同馬。詳細説明は避けますが、11秒前半程度の脚しか使えない馬だけにスローからのトップスピード戦ではなく、持続力を問われる流れがベスト。1400mは【5-1-0-0】のベスト距離ですが、この距離は中盤で緩みにくくスピードの持続力を問われやすいことが好成績の理由と考えられます。そういう意味で、前傾戦になりやすく上がりが掛かりやすい「阪急杯」というレースは合っていると思います。また、前走では内有利馬場のインを通したことが奏功したとは言え、新馬勝ち以降は勝ち鞍の無かったマイル戦での好走したようにG3レベルでは地力上位ですから、能力的にも優位性を持てると言えます。京都【5-1-0-1】に対し他場【1-2-1-2】とコース替わりは少々不安ですが、それでも5走前のダービー卿CT@中山のレース振りを見る限りは特に神経質になる必要はなさそうで、ここは極端なスローにならない限りは素直に能力を発揮してくれると思います

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脚を溜めての終い性能を活かしたい同馬。古馬になってからの好走は「前後半47.3‐45.5秒のスローラスト3F戦」「前後半47.1‐46.2秒と中盤で緩むラスト3F戦」「前後半バランスは46.7-47.3秒とやや前傾も、前2頭が3番手以下を1.3秒程度離す逃げで実質スロー」と前半はゆっくり入るレースばかり。前半から流れるレースは経験しておらず、あえて言えば前後半45.8‐45.1秒の前走ぐらい。その前走は直線でスムーズさを欠いたことは事実でしたが、進路が開いてからの伸びは地味でしたので、やはり前半から急かされる流れは向いていないと言えるでしょう。より前半の基礎スピードを問われる1400m戦に替わることはプラスとは言えませんし、大飛び気味でゆったり走る馬だけに内回りコースもマイナス。そして個人的に全く評価していないこの鞍上への乗り替わりも大幅マイナスでしかなく、それでいて人気するなら私は軽視します

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2勝クラス勝ちが阪神内1400mで前後半33.6‐35.9秒とかなりの前傾戦を差し切り。5,6走前がそれぞれ前後半33.4‐35.3秒、同33.7‐35.2秒の前傾戦を差し込み。サンデーの血が全く入っていない馬らしく、スローからの瞬発力よりも基礎スピードを問われる流れを得意としています。OP昇級後は崩れたレースもありますが、その崩れた2戦(=前走と4走前)では実は直線を右手前のまま走っており、普段使えるはずの脚が使えなかったのは多分にそれが影響したものと考えられます。手前を替えなかった原因は定かではないですが、京都芝では【0-0-1-3】と連絡みが出来ておらず単純にコース相性が悪かったという理解で良いのではないでしょうか(ロジカルに説明は出来ませんが・・・)。そういう意味で阪神替わりはプラス材料になり得ますし、芝での4勝全てを挙げている内回り・小回りコースも当然歓迎。テンから流れるような展開になれば巻き返して不思議ない能力の持ち主です


明日は「中山記念」の有力馬分析の予定ですが、もしかすると変更するかも知れませんので悪しからず